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「人」の夢。「鳥」の夢。  作者: 黒さや
2 「人」の夢。「鳥」の夢。
9/11

2-4 「鳥」の願い。

今日も街に雨が降る。


 ざぁざぁと降り注ぐ雨。

その雨は不快であり、厄介な敵でしかない。

雨は羽を濡らし、白く汚し、餌となる魚を隠す。

隠すだけならまだしも、川は荒れ、近づく事で何かあってはたまらない。

山にもそうだ。雨露を凌ぐ所もあるが、結局は濡れなくてはならない。


 人の夢で出てきたように、街がコンクリートで覆われてなければ苦労はしていなかったと思う。

街の全てが人工的に作られ、何もかも計算し尽くされて出来てる街。

その木々の生える位置、枝の伸び、葉の付き方ですら計算されて作られているのかもしれない。

餌となる虫の多くも寄り付かないように、何もかもが計算されている。そう思いたくもなる。


はやく、雨が止んでくれればいいのだが。


 そう願わずにはいられない。

雨もそうだが、子供達のお腹の空き具合に問題がある。

この雨の中では飛ぶにも力が必要だ。羽が濡れて体力を奪われるだけではない。

目を直撃すれば、結構痛い。いや、かなり痛い。

餌が動かないものなら良い。ミミズなどの生き物になると、つい落としそうになる。

1度落としてしまうと、もう、拾うことなど怖くて出来はしない。


車などに引かれてしまっては、元も子もないからな。


 くっ。文字通り過ぎて笑える。

夢の中の里のような状態なら、餌を探すのも簡単なのだろうが…

空から見ていても場所すら見当たらない。山や海、川の位置を考えて、この近くだと考えている。

だが、解った事もある。

彼らは田畑を耕すのみ。鳥を食べる事も無かった。

理由は良くわからないが、肉を食べる習慣というものが無かったのだろう。

羨ましいものだ…

少し前には、山で人に命を奪われる獣いて危なかった。人とはなんと危ないものだろう。


 だが、上手くいけば・・・

その人とも意志を伝える事ができれば… 自分には人の言葉は解らない。だが。

夢の中の人に、人の言葉を教わることが出来るのならば、簡単に餌を得る事が出来るのやもしれない。

妻や子達を安心させる事もできるというものだ。だが、一歩間違えてしまえば、取り返しの付かない事になる。

慎重に考えないとな。


 ふふ・・・ 少し前まで、群れの事、妻の事、子達の事…

それだけで手一杯だったというのに。

今では、これからの事を考える余裕すらある。

まずは、妻に話し、群れに抜けるよう伝えてからか…

渡り鳥から、留鳥へ。一歩一歩だが、良い未来に進めてると実感できる。



これからのためにも、何か必要か考えておかねば。


 今日も鳥は夢を見る。

幸せを得るために。

咳酷いです(´-ω-`)

私の咳ではありませんが…(; ・`д・´)


兄の咳なのですが、ヘッドセットに歌を流していても聞こえるくらい。

悪くは無いのですが、流石に咳が大きすぎます(´xωx`)

只今、真夜中。ご近所迷惑にならないかと心配です(; ̄□ ̄A

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