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緑の聖女は転生先を間違えられたようです~植物スキルで、それなりに楽しくスローライフをしてます  作者: 楊楊
最終章

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74/74

74 エピローグ

 作戦は成功し、第二皇子以下幹部を捕虜にした。

 その後の交渉も上手くいき、賠償金とネフィスタウン周辺を神聖ネフィス教国の領土となることに決定し、戦後処理は終了した。相手がこちらに攻めて来た理由だが、「囚われた聖女と勇者を救え」という神託が下りたかららしい。真偽のほどは分からないけど、聖女である私も、勇者であるタンタカさんも囚われているわけではなく、好きでこの国にいるからね。

 つまり帝国からしてみると、大義名分自体が成り立たなくなったので、戦争を続ける理由がない。

 

 しかし、問題もあった。

 タンタカさんが勇者だったなんて・・・


 最初はもっと早く言ってくれればと思っていたけど、タンタカさんから話を聞いて、事情は理解できた。

 私たちも勇者=悪い奴という先入観があったし、雰囲気的に言い出せない気持ちも理解できる。


「タンタカさん、私たちはネフィス様から勇者を生け捕りにするようにと指示を受けています。ですので、一時的ですが拘束させてもらいます」

「分かりました・・・」

「そこまで心配しないで大丈夫ですよ。拘束といっても、監視がつくくらいですからね」


 拘束したことにはなったが、この後一体どうすればいいのかは、分からなかった。

 そういえば、拘束した後に勇者をどうするか指示がなかったからだ。まあ、タンタカさんは私と同じ日本からの転生者で話が合う。なので暇な時は監視と称して、タンタカさんの所にお邪魔してお喋りを楽しんでいた。


「ところで、私にどんな処分がくだるのでしょうか?こっちに来てから、特に悪い事はしてませんが・・・」

「多分、大丈夫です。ネフィス様は慈悲深い女神様ですからね」


 そうは言ってみたものの、少し不安だ。

 そんなことを思いながら、私はタンタカさんと一緒に眠りについた。今日は私がタンタカさんの夜間の監視の任務だからね。まあ、そうはいっても、ただのお泊り会だけどね。



 ★★★


 目が覚めるとそこはネフィス様の神殿だった。

 ぱっと見た感じ、かなり豪華になっている。そして、タンタカさんも隣にいた。


「ここはどこでしょうか?」

「ネフィス様の神殿ですよ。ネフィス様から直々にお話をしてもらえます」


 しばらくして、ネフィス様がやってきた。


「久しぶりですね、聖女よ。そして勇者は、はじめましてかな?」


「ご無沙汰しております」

「はじめまして。勇者の田中貴子です」


 最初はただの雑談だった。

 なぜか三人でブラック企業あるあるで盛り上がってしまった。そんな時、天使のメイドさんがお茶を運んできてくれた。その天使には見覚えがあった。


「ララーナ様?」

「そうよ。重大な規則違反があってね。女神から降格して天使見習いをさせているのよ」

「そうなんですね・・・」


 どう言葉を掛けていいか分からない。微妙な雰囲気になる。


「ララーナ。ちゃんとこの子たちに謝りなさい」

「はい・・・転生の際にぞんざいな扱いをして、すみませんでした」


「いえいえ・・・気にしないでください」

「そうですよ。それに大天使さんには良くしてもらえましたし・・・」


 私は気になったことをネフィス様に聞く。


「規則違反って、何をされたのでしょうか?」

「流石にそれは言えないわ。察してもらえると助かるわね」

「分かりました」


 これ以上は聞かないほうがいいだろう。


「そういえば、貴方たちに依頼したいことがあるのよ。それはね・・・」


 目が覚めた私たちは、早速依頼内容を関係者に伝達した。

 ゴブリナは「自分も一緒に泊まればよかった」と悔しがっていたけどね。



 ★★★


 私たちが受けた依頼というのは、この大陸から東に行った大陸も危機に瀕しているという。

 気候変動が激しく、作物が育たないようだ。それを解消するには、新たな世界樹をその大陸に植えることが解決策だという。ただ、どこに植えていいかは、こちらで調査しないといけないらしい。


 なので、先遣隊を派遣し、世界樹が育つ環境を見つければ、私が行って世界樹を植えることになった。

 そして今日、先遣隊が出発する。そのメンバーにはレッドさんたち「シーカーズ」のメンバー、それにタンタカさんとスレイとキラタンも入っていた。


 スレイとキラタンがウリたちと別れを惜しんでいる?


「ずっと下っ端のままでは我慢ならん。東の大陸では我が神獣の王となるのだ」

「それは私よ。スレイは私の補佐にしてあげるわ」


「キュー!!」


 ウリは「調子に乗るな。変なことをしていると、私が指導に行くぞ」的なことを言っていた。


「すみません」

「気をつけます」


 そしてその中にはゴブリナも・・・


「聖女様、グリューン様、しばらくお別れです」


「気をつけてね」

「しかし、お前が行かなくても、いいのではないか?」


「そうはいきません。新たな大陸にネフィス様の教えを広めることが、私の使命ですからね」


 ゴブリナの決意は固かった。

 この3年後、東の大陸でゴブリナは聖女と呼ばれることになるのだが、それはまた別の話だ。


 先遣隊が乗った船を見送りながら、グリューンが言う。


「本当に聖女殿がここに来てくれて、すべてが変わった。本当に感謝している」

「いえいえ、私も皆さんに感謝してますよ。特にグリューンさんとゴブリナにはね」

「そう言ってもらえると有難い。それで聖女殿はこれからも側に居てくれるのだろ?」

「もちろんです」


 私たちは先遣隊の船に向かって、柏手を2回打ち、手を合わせて目を閉じた。

 先遣隊の無事を祈って。

これでこの物語は終了となります。新大陸の話も構想にはあったのですが、キリがいいのでこの辺で完結とさせていただきました。


よろしければ、新作を書きましたので、読んでいただければ幸いです。


「公爵令嬢は、超ヘビー級ドラゴンライダー~スーパーデブドラゴンに跨り、力こそパワーで無双します 」


カトリーヌは名門竜騎士の家系であるハワード公爵家の公爵令嬢だ。家系、竜騎士としての実力は申し分ないのだが、かなり過保護に育てられたことで、体重が0.1トンを超える巨体となってしまった。相棒のドラゴンもサラブレッドだが、こちらも過保護に育てられ、かなりの巨体になってしまう。しかしカトリーヌは自分を美少女と信じて疑わなかった。家族も従者たちもカトリーヌを世紀の美少女として扱っていたことが原因だ。

この物語は超ヘビー級のドラゴンライダーの少女が、持ち前のパワーと能力で様々な問題を力技で解決していく物語だ。

※カトリーヌは自分のことを美少女と思い込んでおり、ずっと美少女ムーブです。




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