第11話 髪型
駅の中心の広場にある噴水の前。既に苺はそこで信也達一行を待っていた。
「あ、やっほー! あれ、香織ちゃん何でいるの?」
「さっきたまたま会ってね。 それより苺ちゃん、髪型ポニーテールにかえたの?」
「たまにはこういうのもいいかなって思ってさ、金髪ツインテールだと、何かツンデレみたいじゃん」
「確かにそうだね。 "フォンデュ"を使えば気軽に染められるし、私も休日はヘアスタイルかえようかな?」
「いいねーそれ。 私もやってみようかな?」
「あはは、栞ちゃんはそのままが一番にあってるんじゃない?」
「それわかるー!」
◇
「手がかりがほとんど無くてな捜査は難航していて、犯人についてはあまりわかっていないんだ」
「そうですか」
「だがしかし、容疑者は何人か絞り込めてはいるし、時間帯などから警察は同一犯による犯行とみている」
「あの、実はなんですが、俺を付きまとっている人がいるって噂を聞いたんです。 もしかしたら関係があるかも」
「付きまとっている人か、どんな人なんだい?」
「俺も友達から聞いた話で、自分では見たことが無いんですが」
「その噂について、詳しく聞かせてくれないかい?」
◇
「黒髪の女ねぇ、日本人はたいてい黒髪だから、サラサラした長髪だったんじゃないかな? こういう案件を僕は昔取り扱っていたからわかるけど、君の知り合いだったら恐らく住所どころか個人情報はほとんど知られているだろうね。 今のところ何もないようならいいけれど、何かあったら僕のところに来てくれれば対応するから」
「ありがとうございます」
「いいんだよ、これも仕事だから。 それに今は他人のことより自分のことだよ。これからも気をつけてね」
◇
「あー楽しかった。 久しぶりに会うと、やっぱり話終わらないね!」
「もうこんな時間になっちゃったね」
女性陣の歩く少し後ろでは、栞を除いた信也達が、長居し過ぎてしまったと息を吐いていた
「はぁー、女ってのはわからんなー」
「一度も話題が途切れなかったよな」
「俺達は途中でFPSの協力プレイ始めたのにな」
「なぁ、今思ったがそれって家でもできることね?」
「そうだよな、特に海渡はな」
「だぁかぁらぁ違えって!」
◇
「バイバイ、またね!」
「香織ちゃん、苺ちゃん、気をつけてね!」
「さ、帰ろっか」
「そうだね、香織ちゃんも気をつけて帰ってね、最近リーダーにストーカーいるらしいし、香織ちゃんにもいるかもだから」
「ありがとう、でも大丈夫。こっちは魔法使えるし」
「そうだね、香織ちゃんならむしろストーカーの方がかわいそうだよね」
「苺…… それどういう意味」
「あ、私用事あるから! じゃあね!」




