242.エピローグ
セイラが聖女として再び召喚されてから5年後。
ミコトの両親である大吾と琴子は、本当にエラルダにやってきた。
ミコトが10歳で両親と別れた時、大吾は35歳で琴子は42歳だった。
何歳で来るのだろうと思っていたが、セイラが戻ってから5年後だからなのか、大吾は40歳、琴子は47歳で召喚されてきたのだ。
2人は、成長した25歳のミコトと再会した事を喜び、35歳でも衰えないイケメンのロイに驚き、孫であるダイとレイに会えた事を喜んでいた。
ロイが自宅の庭にミコトの両親の家を建て、大吾は聖女護衛隊に入り、琴子は保育施設の料理人兼保育者になった。
セタの迅速な行動により、エラルダ対策委員会は順調に進み、対策委員長はなんとリオになった。
「魔物研究者」の3人も協力的で頼りになる人たちだった。
セイラは委員会のオブザーバーのような立場になった。
対策委員会からは、ロイの奥様を増やし、アリアンを増やす案が出たが、ロイはそれを一蹴した。
ロイはミコト以外の奥様なんて考えられないという理由が一番大きかったのだが、結局、特別な人間数人よりも、エラルダ全体で解決する方が長い目で見て良いという結論に落ち着いた。
ミコトの治癒能力への依頼は、国の厳しい精査により、年に3〜4回しかない。
ミコトはこの精査には一切関わらないようにしている。
治療にも患者にも感情を入れない。
どう頑張っても、ミコトが大切に出来るのは、家族と身近な仲間だけだからだ。
リントとマリーには第2子である男の子が産まれ、ルリはお姉ちゃんになった。
セタとシェナの間には、すでに3人の子どもがいる。
タリスとウミノも結婚をして、子どもが2人いる。
アサキとミレイは、子どもはいないが、2人とも医者として活躍している。
ソマイは、なんとネルと結婚をした。
ソマイは「ネルの裏も全て言動に出てしまうところが良い」と言い、ネルは「ソマイはバカ正直すぎて放っておけない」と言っていた。
独身ばかりだった騎士団員も、女性騎士団員と結婚をする人が増えた。
いわゆる職場結婚で、やはり、出会いの場というものは必要らしい。
ニアとソルも、女性騎士団員の一期生の女性と結婚をした。
ロイとミコトには、ダイとレイ以降、赤ちゃんはできていない。
異世界人だからなのかは分からないが、ダイとレイは、ロイとミコトのところにやってきた奇跡のような赤ちゃんだったのだ。
ロイとミコトは、ダイとレイが眠った後、自宅の2階のベランダでよく星を見るようになった。
ロイはベランダのチェアに座りミコトを膝に乗せて、2人で今日の出来事や感じた事などの会話をする。
そして、飽きもせず、いつも同じセリフを言い合うのだ。
「ミコト、ずっと一緒に過ごそうね」
「うん。ずっとずっと、一緒にいようね」
完
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