表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

124/124

ラタナ・テセン

ヌエタラの空には、星が瞬いていた。

「コウタロウはどうしているか」

魔法の世界で、楽しく過ごしているだろうか。

ソク・タラ亡き後、私がヌエタラを率い、十年になる。


ヌエタラは、サンバラとの戦いで、痛手を負ったが、すぐに持ち直した。

ソク・タラは、開戦の折、敵の流れ弾に当ってなくなってしまい、一時は最悪の事態を覚悟したが、なんとか和平に持ち込めたのだ。


私の家族は、私が生きていたことを喜んだ。

しかし、サンバラ王は家族を人質に降伏を迫った。

私はコウタロウや、ソク・タラに誓いを立てたのだ。母上や親族には申し訳なく思うが、降伏は出来なかった。


その後、彼らはサンバラ王によって処刑されてしまった……。

魔法兵による小回りの利くゲリラ戦が功を奏して、サンバラには勝つことが出来たのだ。

折しもサンバラが飢饉が続き、国内も荒れていたことも助けになったのかもしれない。


その後、サンバラ王は、家臣によって暗殺されたという。

私は一切関与していなかったが、クナイ・トムの中には、苦々しく思っていた者が少なくなかった、ということだろう。


コウタロウがいなくなったあと、天祖穴は変化した。

魔物が溢れ出ることはなくなったが、魔法兵でも襲われるようになってしまった。

当初は酷く落ち込んだ。「やはり私では力不足だ」と。

だが、魔物は資源となることが判明したのだ。

これからのヌエタラは、益々発展して行くことだろう。

「コウタロウ。もう一度帰ってこい。私は待っているぞ」


……私は、あの戦いの痛みを抱えたまま、今日も空を見上げている。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ