〔第8話〕決めるのぉ!!!!
兎とフブが打ち解けれ打ち解けるほど惰性で会話し始めます。このビッグウェーブに乗りましょう。いえ、乗りこなしましょう。
※分からない単語が今後沢山出てくると思いますが、分からなくても大丈夫です。すぐ物語で説明されます。
何もない暗い場所にいる。
具体的にもっと話すと凄い狭いし臭いし…なんか外にバケモンがいる。
配信を生業にして生きてきた。
まぁそうだな、ヤクザやマフィアの本拠地に乗り込んだこともあるし、心霊スポットで暮らした事もある。
けど流石にここまで追い込まれたのは初めてだ。
(今回は流石に死ぬか…?)
———キィィィィィェェェエエエエエ!!!!
なんかやばいバケモンが外で喚いてる。
うん。やばい。
幸い俺はまだ死んでない。
命がある。
おして手元にカメラがある。
やる事はひとつ。
「俺の命は君の退屈を埋めるために使うぜ!配信開始ぃ!!!」
———キェェェェェエエエエ!!!!
音でバレる。
でも、バレていい、今からダッシュで外のバケモノから逃げる配信をするからだ。
「さぁ俺の命の使い所だ!!うぉぉぉっ!!!」
———キェェェェェエエエエ!!!!
さっきまで隠れていた場所を飛び出してバケモノの前に出つつ猛ダッシュで逃げる。
今回のバケモノは少し足が遅い様に見える少し振り返ってカメラを向ける。
その後、配信のコメントを見る。
[ヤバいヤバいこれCG?]
[いや、コイツにCG使える頭ないで]
[すげぇバケモノ首長ぇ]
[最初に出会ったバケモノと違う奴かな?]
[流石に死ぬやろ]
[wwwwwww]
[命懸けすぎだろw]
[スパチャ投げるから喰われてくんね?]
「お前らぁぁぁぁあああ好き勝手に言いやがってぇ!!」
———キェェェェェエエエエ!!!
———ガキィンッ!!!
「うわぁぁぁあっ!!!」
今はっきり姿が見えた。
2メートルはある三足歩行のバケモンだ。
長い腕で引っ掻いてくる。
引っ掻かれた壁は抉れている。
これは当たったら死ぬだろう。
「5万以上の投げ銭で至近距離まで近づいてみるぜ!!」
[誰か投げろよー]
[めっちゃ気になるわ近くで見たいこのバケモン]
[誰か早く投げろ]
[スパチャ無くてもいけ]
[いつも通り、〜っす。とか言えよ。]
〜5万円のスーパーチャットが投げられました。〜
【アイツ倒してみて。】
[キタァァ!!!]
[ほら、スパチャ来たぞ。いけ。]
[はよ]
[くわれろ]
「投げ銭ありがとうぉぉぉぉぉおおおお!!!でも、俺今からアイツ倒さないといけないのぉぉぉぉぉぉ無理だろぉおおおお!!」
———キェェェェェエエエエ!!!
[流石、5万きたらテンション高いな]
[まぁ5万だからな]
[流石に倒すのは無理やろ]
[ほら、5万貰ってんやぞ、倒しに行けや]
「ほっっと好き勝手言いやがってぇ!!!いっき、まーーーーーーーす!!!!」
——————ザッ。
男はバケモノから逃げる体を急停止して後ろに向かって走り出す。
三足歩行のバケモノはそのままの勢いのまま、鋭い爪が生えた腕を振り回して突進してくる。
———キェェェェェエエエエ!!!
「皆んな見とけよォォォォォォォオオオオ!!」
———ザザザザッ。
スライディングして三足歩行のバケモノの股下をすり抜けていく。
カメラをしっかり構えて潜り抜けた。
[スゲェぇぇ]
[てか、バケモンの股下気持ち悪っ]
[すげぇリアル〜]
[お前運動神経バケモンか]
[命大事に]
[オリンピックでろや]
———ザザザザッ、スタッ、ダダダダダダッ。
スライディングの体制から即座に体を起こして走り出す。三足歩行のバケモノは足が絡まりバランスを崩している。
「ここですかさず足払いぃぃ!!!!」
———ドスッン!!!
———キィィィィィェェェエエエエエ!!!
三足歩行のバケモノはたちまち体制を崩して顔面から崩れ落ちる。
[お前スポーツやれよ]
[やっぱお前オリンピックでろ]
[命の使い方間違えてるよお前]
[5万で命を賭ける男]
[そのチカラ別のことに使えよ]
男はしばらく走ってバケモノの姿が見えなくなったあたりで近くの建物によじ登り民家の様な建物のベランダから2階の部屋に入り隠れる。
「どれどれ〜っコメントはっ。お前ら…なんか今日辛辣じゃね?まぁいっか。とりあえず窮地は越したな。これからど〜すっかなぁ〜。あ、これ倒したって事にならねぇかな?ははっ。」
[何笑っとんねん]
[倒してねぇーだろ。もっかい行け]
[いや、あれはもう倒した判定になるだろう]
[お前らコメントで喧嘩すんなよ]
[次のモンスター狩に行こうぜ]
[命って何やろなぁ]
[俺はまだCGと疑ってる]
[〜っす。〜っす。っていつもみたいに言えよ]
「んー…まだ食糧もいっぱいあるしもうちょっと奥まで進んでみよぉ〜かなぁ〜。ん?しー…。外から声が聞こえる。」
———気を付けろ。デッドラインを越えた。
「んー…俺の仲間じゃ無さそう…な声だな。ちょっと見てみますね〜。」
囁き声で話した後、窓からカメラと顔を少し出す。
そこに映ったのは5人の人間だ。
紛れもなく人間だ。ゾンビでは無い。
5人のうちの2人だけが喋っている様子だ。
———いやぁ〜…ロード不在のヴェルサイユなんて何千年ぶりですかねぇ〜…。
———あぁ、そうだな。オーダーに対抗する為だ。自陣を守ってばっかでもどうにもならないだろう。
———そうですけど…今までずっと自陣を守ってきたヴェルサイユが急に…。
———事象に抗う時がきたんだろ。いつまでも逃げるだけじゃダメなんだろうな。
「ここの住人…か?てことは地底人?宇宙人?でも見た目は普通の人間に見えるけど、ちょっと服装がフード被ってるみたいで見えずらいな。」
[お?世界の真実キタカコレ?]
[オーダーってかっこいいな]
[抗う時が来たんだろう…笑笑]
[ヴェルサイユってあれ?宮殿のやつ?]
[馬鹿が知ったかぶりするな]
〜2万円のスーパーチャットが投げられました。〜
[あの人達尾行しようぜ]
「そうだなぁ〜。確かにあの人達の会話凄い気になるし尾行する事にします〜。」
[ノリ軽っ。]
[命の価値とは]
[金で動く男過ぎる]
[俺らの暇つぶしの為に死んでくれ]
[いけいけー]
[キタ尾行]
そもそもここは住宅街みたいな所だ。
隠れる場所が多くて尾行しやすいがバケモノからも隠れなければならない。
そう考えたらあの5人組の人達も危ないのではなかろうか。
まぁいい俺は俺の配信を盛り上げる為にやる事をやる。
———エウレカ地上で大丈夫かなぁ〜…。
———カンネロードさんと一緒だから大丈夫に決まってんだろ。後エウレカさんなら1人でも問題ないはずだろ。
———まぁ〜そぉなんだけど〜…僕がいなくて寂しぃ〜ってならないかなぁ〜って。
———ハハッ。ちょっと言いそうだな。帰ってきた時爽やかな顔で“ただいま、君達が居なくて寂しかったよ”。とか言ってきそうだしなぁハハハハッ。
「5人組のあの2人だけやけに会話盛り上がってんなぁこんなバケモノのいる中でよくあんなに笑えるなぁ…まぁ俺も人の事言えんか。」
[よく気付いた馬鹿野郎]
[自覚あるんかお前]
[仲良くなれそうやんけ]
[はよ喰われろ]
[なんか宇宙人も俺らとあんま変わらんのかな]
[部活帰りの高校生みたいな話しとるな]
そんな中5人組の2人の会話に割って入った1人がいた。
———気を抜くな。ミル•レイディ。
———え〜すっ。って僕だけぇ?!
———あ、すんません、俺も気を付けます。
———あぁ。ほら、ミル・レイディも見習え。
———え、僕だけぇ名指し?!えぇ?!ダーレンお前は何でそっち側にいるんだよ!!
「な、なんかミル・レイディって人弄られ役かな?なんか…あの人達凄いところにいる癖にほっとに緊張感ないな。なんかの部隊の精鋭の人達とかかな?」
[精鋭ならあんなラフに喋らんやろ]
[知ったかぶりきも]
[なんかゆるゆるな会話いいね]
[ミルくん可哀想]
[ミル・レイディって名前やのに男なんか]
[ミルくん推せる]
[ショタって感じやね]
「んー。でもショタにしてはあれ身長155ぐらいあるぞ?ショタじゃないだろぉ〜。」
ゾンビやバケモノが出る場所で人の会話を盗み聞く。
ワクワクが止まらないけど少しの罪悪感があるな。
ちょっと状況が状況なだけに頭が混乱してるのかな?
———セネカの方で呼んでよねぇ〜。後のミル・レイディってあんまり好きじゃないんだよねぇ。
———苗字があるだけ俺は羨ましいけどな。ダーレン•ミル•レイディか…。なんか違うな。
———いや、勝手に人の名前で遊ばないでよ。
———だからお前ら2人、もっと緊張感をもて。あの時みたいに…
———キィィィィィェェェエエエエエ!!!
その時、奴は現れた。
俺が股下潜って転がした三本足だ。
5人組の前にも現れた。
俺は民家の壁を隔てて様子を見守る。
———僕が行く。後の4人は後方、上に注意。
何だ。ミル・レイディが合図した瞬間、他の4人は素早く台形の様な陣形を取って周りを警戒している。
慣れた動きというか長年訓練された兵士のそれにみえる。 てか、アイツ弄られ役じゃなかったのかよ。
ローブの下に隠し持っていた大きな何かを取り出して手元の部分を回している。
———元剣“鯨”原式、対象エネミーの捕食を許可する。
———フシュッ。プシュゥーーー。ガゴンッ。ガゴンッ。
大きな青白い剣の様な何かに変形し出し、その剣の手持ちの部分についている3本の大きなポンプの様な物から煙が噴き出る。青白く光る線がほとばしる。
———プシューーー。ジュゥー。ミチミチミチミチ。
何だ。急にメカニックな光景になったぞ。
っていうか…めっちゃ音キモイな…なんていうか肉が蠢いてる音だ。
ん?よく見るとぶっとい剣の刃。
先端から根っこまでの中心を結んだ線が分かれようとしている。
———キィィィィィェェェエエエエエ!!!
———対象エネミーの捕食を開始する。
———ミチミチッ!バカァッ、シュッーーーッ。
———キィェェェェェエエエエ!!!
その言葉と同時に太い剣が縦に分かれて三足歩行のバケモノに襲いかかる。
その剣は切るというより分かれた刃と刃の間の肉で喰っている。
俺もよく分からないがその刃の肉がバケモノを喰っている。
———バシャッ、ブシュッ。ミチミチミチミチッ。
———キィィィィィェェェエエエエエッッ…。ドサッ。
それは一瞬で終わった。
剣が三足歩行を食べた。
ミル・レイディはその剣を一振りしただけだった。
いや、一振りというより“ひとぶつけ”しただけだった。
後は全部肉の刃が食べていた。
「おい…見たかよお前ら…。これが鯨に見えるかよ…明らかに肉食系の奴だろ。」
[えっぐ…]
[グロすぎるやろ]
[何が鯨やねん]
[すげぇ映画みたい]
[倒してて草]
[ミルくんに5万円あげて]
———ちょっ、おい。鯨ッ…もう、喰いすぎだってもう絶命してるだろコイツもッ!や、やめろって!!あ、ちょ!
「なんか、武器と喋ってるぞ?あの剣、意思あんのか?」
———あー!!!全部食べたんだ!!!!もうお前はしばらく使ってやんない。ふんっ。ぺっ。
「まじで何なんだ…」
———プシュ。フシュッーーー。ガチンッガゴォンガゴォン。ガッガッガッシューーー。
剣の可動はさながらサイバーパンクみたいだ。
バケモノを一瞬で殺したアイツはやはりこの世界の住人なのだろうか。
鯨という武器は意思を宿しているのだろうか。
わからない。
わからない事だらけだ。
しかし、目の前の現実が物語るんだ。
これは良い配信になるぞっと。
———————————————#####
私は今空の上に居る?
なんか暗い、これ地上より宇宙の方が近いか?
って、何で私こんな所に…っ!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
急降下している。
やばい落ちる落ちる堕ちる!!!
いや、違うそんなことより早く戦わないと…。
命が飛び交う空、針に糸を通すかの様な砲弾とミサイルの隙間を抜けて飛行艇を撃墜する。
視覚の外から放たれるレーザーを予測して飛行艇を撃退した。
勢いのまま大きくバク宙してレーザーを避ける。
———ヂュュュュンッ!!
予測通りレーザーが私の元いた場所を通過する。
このリズムこのテンポ、気持ちいい。
これとっ。
ここっ!!
———ズバババババババッ!!
ここっ。
———ドドドドッ!!
その次に。
———シュバァァァァァアンッ!!
ここ!!!
———キィィィィィンッ。
耳を塞ぎたくなる様な甲高い音が“線”で通過する。
目視した時にはもう遅い。
その線は何かが通過した様な痕跡だけを残して…。
「よっ、よよ避けれる!というか私この、リズムわかる。」
————————————
—————————
——————
———
—
「ねぇ゛ー!!!!ねぇ゛ーーえ゛ーー!!」
「んぅ〜……ん〜…。ぐぅ〜…。ぐぅ〜…。」
「ねぇ゛ーーー!!!!!!」
夢だったのかな…。なんだか恐怖と高揚が入り乱れた宇宙の戦いみたいな感じだったけど…私は大きなロボットに乗って…ミサイルの雨を回避して…。
———————————————#####
「ねぇ゛ーー!!!!きゅうりもう芽出てきたんだけどぉ!」
「え、すすす凄い。」
朝から元気なフブ、今日も今日とて無理矢理起こされた私。
メイトンの件から数日が経った現在、空間の裂け目は元に戻り街に溢れていた煙も無くなった。
しかし、ゾンビ騒動だけが連日報道され世間を騒がせていた。
「ねぇー!!兎の部屋見せてヨォ!!!」
「だ、だだだだめ…。」
「なぁ〜んでぇ〜。」
「ググッズが沢山ある…ちょっと人を選びそうな奴とか…に、2度と手に入らない奴とか…」
「私壊したりしないよぉ。グッズを馬鹿にしたりもしないヨォ。」
「う、たた確かに…わわ私よりそこら辺、丁寧だけど…」
「ねぇ゛ー!いーいーじゃぁ〜ん。」
「うぅ…」
泣きつくフブに負けて部屋を見せる事になった。
しかし、見つかってしまったのだ。
見られてはならないもの———
「兎まさか…これって…。」
「ちちちち違うっ。おおおおちついて…」
「いや、兎が落ち着いてよ。」
「たたたた食べたらダメ…。ワタシオコル。」
「何でカタコトなんのさ。」
昔から使っていた勉強机の上にあったのは鶏の卵だ。
わたの入ったケースに入れられている。
や、やばい。
フブの事だから前みたいに今夜の夕食にとか言われたら大変だ。
前は謝ったり反省したりしてたけど信用なできない…。
卵を守らなければ。
「あー…あのさ、これ羽化させようとしてるの?」
「あああたたためてる…食べない…」
「ねぇ゛ー、私食べないよ。兎が大切に育ててる物取って食ったりしないよ。」
「つつつうぅ。」
「たーべーなーいよー!」
「う、う疑ってごめん…」
「謝れるのは偉いことだ。うん。じゃぁエロ本探すか。」
「やややややややっ!!」
そんなこんなで鶏の卵を育てている。
「あっ。そういえば兎、最初の買い出しで卵買ってたわ!」
「そ、そそそそう。育てる為…」
「あー!私それで爆笑したの思い出した!」
「そ、そそそう。」
「でも凄いねぇ〜。この暖色の光って卵暖めるライト?」
「そそそそう…」
「ほげぇ〜…すげぇや…」
「うう生まれる鶏…………名前、募集中です…」
「なにそれ…激アツじゃん…」
「いいい今のところポチという候補があります…」
「え、犬の名前じゃん?」
「んー…そそそうかも。」
「大体、犬に付けられる名前じゃん。」
「そそそそう…だね…」
「…。あ〜。うん。」
「…。ん゛ん。ゴホンッ。」
「…。」
「…。」
「…。」
「…。」
「ツチノコってさぁー…」
「ちゃ、ちゃんと名前、決めるの。」
「でもさ〜ツチノコってさ〜…」
「決めるのぉ。」
「やっぱ足とか〜…」
「決めるのぉ!!!!」
「あーもう分かったよ〜!手伝ってあげるよ〜ぉ!」
「いいい一緒に決めたい…」
「んー私思いついた。」
「え、ききき気になる…。」
「気ぃ〜にぃ〜なぁ〜る?」
「じ、じじ焦らさないで…」
「ち、チリメン…」
「…。」
「ねぇ〜なんか言って!」
「……い命って不平等だね。」
「あーちょちょちょわかったごめぇんって〜。」
「…お大いに反省して下さい…」
「…。」
「…。」
「ん〜メス?オス?」
「まだ卵だから分からない…」
「あっ、そうか。」
「うん。」
「マカロン、チョコ、ケーキ、チーズ、ロック。」
「そそそれ今食べたいものの話ししてる?…え、ロック?」
「ちゃ〜うよ名前の候補じぁ〜ん。鶏の名付け難っ。」
「…ん?べ、ベリエッタ?」
「いや、貴族か。」
「ん?…ななな何か言った?」
「“いや、貴族か。”って言った。」
「あ、そそそそうだね。派手すぎたね…」
「ジャッキーは?」
「な、なななかなかいい線だと思います。」
「でしょぉ〜!ジャッキーでいいじゃぁ〜ん!」
「けけ決定までは言ってない…」
「んーもうジャッキーでいいじゃ〜ん!」
「かかか、か可愛くない…。」
「あ〜…。可愛さ求めてたんだ。」
「う、うん。」
「ビーフ、ジャッキー…どう?」
「…びびびビーフジャーキーみたいに…なってる…」
「…。」
「…。」
「あー本当だ。フフフッちょっと…フフッ美味しそ…」
「つつ次ふざけたらテキトウに開いた漫画のページ、1コマ目で決める…」
「そ、そんな!投げやりになんないでヨォー!!」
「………一緒に決めたい…じゃぁななな何がいいと思う…?」
「…。」
「…。」
「…ん〜。」
「…。」
「…。」
「…。」
「…マサトシ。」
「…。」
——————ペラッ。
——— 手羽先 ———
に決定。
手羽先の名前は神様の采配で決まりました。
よかったね手羽先。
【私が雨になる。そしてお前が傘になれ。】
【俺の命は君の退屈を埋めるために使うぜ!配信開始ぃ!!】
【ロボットの垣根なんて、ぶち壊していこうぜ!】




