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周回移動都市ヴェルサイユ  作者: 犬のようなもの
《セカンドオーダー編》            [番外編]京伝
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〔番外編第5話〕「オ゛ェッ…オ゛ェッ…オ゛…」

(≧∇≦)京がんばれ!お前なら生き残れる!!!

 


『ひぇ〜(サキミネ)相変わらず派手にやってるねぇ〜…あっ、大丈夫?怪我は無い?私はフブ!フブって呼んで!』


 私を()(かか)えて宙を舞う白髪の少女は私の肩の脱臼を即座に治し、微笑(ほほえ)む。


『脱臼だけで済んでよかったぁ〜。』


「あ、ありがとう…ございますッ…」


『どーしてこんな所にいるの?その服は…メンテナンス作業員…?』


「大聖堂に巻き込まれて…それで…生き残って壁の中からここへ逃げてきました…」


『ほげぇ〜…大変だったね。あっ、舌噛むから今から喋らないでね!』



 ——————ザザザザザザザザザッ!!!



 洞窟の急斜面(きゅうしゃめん)を利用し、上空からの滑走(かっそう)減速(げんそく)させる。



 ——————ザザザザザッ…。



『だ、大丈夫?!死んでない?!』


 心配そうに私の肩を揺らすフブ。


(首の骨が折れそうッ…ちょっと…この人ッ、めっちゃゆすってくるじゃんッ…)


「だだだいいじょじょょーーぶっっっーちょっとぉもう大丈夫だからッ揺らさないで…」


『大丈夫どこも怪我してない?!私、着地下手(ちゃくちへた)だからッ…』


「だ、大丈夫です…(怪我してるかもしれない人をあんなに揺らさない方がいいと思うな…)」



 ——————ドゴォォォォォォッン!!!



 取っ組み合いをしているスフィアが再びこちらに転がってきた。


『ムキィーーーッ!とりあえず安全な場所に行くよ!準備はいい?!』


「あっ、…ドラゴッが…」



 ——————バキャッ!!!ビュンッ!!!



 視界がブレて焦点が合わないほど速く動く。

 屋根から屋根へ崖から崖へこの街の端の方まで駆け抜ける白髪(はくはつ)ショートカットのフブと名乗る王子様の様な女。


『うっひゃぁぁぁぁあ!!!めっちゃ暴れてるねあの2機!!!』


「も、もう1人メンテ作業員が!!!大きな男です!!!その人も私と同じでギア(超能力の様なもの)持ってないからッ!助けてあげて下さい!!!」


 やっと言えた…!!!

 ドラゴンも助けなきゃ行けないのにッ私だけ…。



 ——————《(にが)させねぇよ?ベリエッタ(フブ)。》



 突然横から男の声が聞こえたと思ったら瞬間全身に衝撃が走った。

 まるでハンマーで全身を殴りつけられたかな様な反動を感じた瞬間、意識が朦朧とする。





 ——————ドガァァァァンッ!!!







「…ん…ぐ……」


 私…生きてる…?

 この感触地面、か?

 何があったっけ私…あっ…そういえば…。

 白髪の少女(フブ)が私を衝撃から守ってくれたんだ…。



 ——————ズキッ!!!



「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」


 痛゛いッ!痛い痛い痛い痛いッ!!

 四肢が()ける様に痛゛ぃ!!!


 視界がぐわんぐわん揺れる。


「オ゛ェ゛ェェェェッ!!!」



 ——————ビチャビチャ



「オ゛ェッ…オ゛ェッ…オ゛…」


 やばい…私、仰向(あおむ)けだから…ゲロに溺れるッ…。

 体をうつ()せにしなければッ…ゲロにッゲロッ暴れて死んでしまう!!!



 ——————ズキズキズキッ!!!



「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!!!」


 痛゛ィ゛痛゛ィ゛痛゛ィ゛痛゛ィ゛!!!

 体を裏返そうとすると激痛で意識が飛びそうだ。

 こんな所で意識が飛んだら確実に死ぬ。

 あのスフィア達に潰されるか稀なゾンビに喰われて死ぬか。

 あっ、そうだッ私達を叩き落とした奴は何だ?!

 何があった?!誰だ?!



 ——————ゴポゴポッ。



 死に際ゲロに溺れている事を思い出し激痛の中、体をひっくり返す。


(痛゛ィ゛痛゛ィ゛痛゛ィ゛痛゛ィ゛!!!)


「ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!」



 ——————ゲホッ、オ゛ェ゛ッゲホッ…!!!



 意識が飛びそうになる中、何とかゲロを排出(はいしゅつ)出来た。

 何とかッ…窮地(きゅうち)(だっ)したか…。

 そんな事より…フブさんッは無事なのか…。

 そして気づく。


 私は何故(なぜ)生きているのか。

 (いな)何故(なぜ)生き残っているのか。



「フ…フ…フブさ゛ん゛?」



 色褪(いろあ)せていく景色の中、下に見える血。

 背中の感覚だけが生ぬるく暖かいぶにょぶにょ。

 それら点と点が繋がり確かな答えが出た。



 ———【私は肉塊のクッションに生かされたのだ。】



「ひぃッ…ァ゛ッ…ァッ……」



 ——————プツンッ。



 私は絶望の中、意識が途絶えた。




《フブの地毛の髪色は黒です。この3年間でナニカあったのかな?京のパートがおまわればその話が出てきます。》

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