〔第9話〕顔の潰れた訪問者
「ーーー」
「ーーー」
の時は会話のテンポが割と早めな時で
「ーーー」
「ーーー」
でしっかり区切られている時は普通に喋ってる時です。
———「エヴァンテ様。本当に良かったんですか…」
———『私の行いに後悔は有りません。地上の人が皆、少しでも生き残る方に私は賭けます。』
———「旧都市東京に着弾した“聖堂弾”は良い警告になったでしょうか…?」
———『彼らは“聖堂弾”の残骸から読み取るでしょう。“未知”の存在を。』
———「エヴァンテ様の爪分…ちゃんと警告…届いて欲しいですね…」
———『爪は再び生えてきます。これぐらいで済むならタダ同然でしょう?』
———「そうです…かね。」
1人のシスターはエヴァンテの両手を見る。
爪が根こそぎ全部無くなっている。
血は出ていないが指が腫れて青くなっている。
痛ましい。
———『では、“大聖堂”の準備に取り掛かりましょう。』
———「はい…エヴァンテ様。」
———『フフッ暗い顔しないでセルフレリア。』
——————ゴーンッ。ゴーンッ。ゴーンッ。
【その同時刻ゾンビウイルスの研究をする施設での事。】
「旧首都から回収したミサイルのサンプルから“未知”の物質が検出されました。」
「それはどんな物質だ。わしにもわかる様に説明してくれ。」
「我々もただいま分析中では有りますが、現状で把握している情報では…あの…なんて言うか…」
「はっきり言え!」
「は、はい…分かりました。鉄より硬度が高く、柔軟性に優れている…柔軟性がある事によって、より壊れにくくなっていると言う事です。」
「わしを馬鹿にしてるのか?矛盾とるじゃ無いか。」
「わ、我々も混乱しております。しかし、ここにサンプルがある…と言うことは間違いなくその物質が存在していると言うことです。」
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「ねぇ゛ーーー!!!せこぉい!!!その技ぁ禁止ぃいやぁぁぁぁぁぁあ!!」
「い、いいいぜ…。AとBボタンだけで…やややってやるぜ…」
「むきぃぃぃぃい!!!」
きゅうりの芽が出てから3日後。
今日は朝からフブと風呂掃除を賭けた戦い、即ち格闘ゲームで遊んでいる。
まぁとは言っても、私が強すぎてフブを一方的にボコボコにしているだけなのだが…。
風呂洗いの勝負自体に決着はついているのだが、フブが意地になって1回勝つまでは永遠に終わらせないと言っている状況だ。
「ねぇ゛ーーー!!!」
「も、ももう諦めなよ…」
「こーなーったらぁー!!こちょこちょぉ!!!」
「あっ、ちょっ、ヒヒィッ。グフフッ、ブヘヘッやめッ!やめってぇ!」
「今ダァァァア!!!」
「あー!!!ちちち、ちょっとっ。」
「はい私の勝ちぃ〜!やっと勝てたぁ〜。」
「ううぅ、ずずずるい…」
「じゃ、私。風呂掃除してくる。」
「あ、ははは…はい…」
ズルして1勝した人間とは思えない潔さだ。
まぁ私の戦績としては41勝1敗になった訳だけれど…。
てことは、41回風呂掃除して貰えるって事かな…、傲慢な考えは辞めておこう。
フブに嫌われたくないから…。
次は何か公平な勝負を考えておこう。
フブが風呂掃除に行って部屋が静かになった。
テレビをつけて寂しさを紛らわす。
———ピッ。
[空から鳴る鐘の音。原因は分かっていないと言われてはいますが専門家の間では、雷が及ぼす連鎖的な現象だ。という見解が取られています。がどうでしょうか?サキミネ防衛大臣。]
———「あっ、また父さん出てる。忙しそうだな…」
『えーと、私は防衛大臣で防衛省の見解でしか話せませんので、今回の質問は私個人の見解として受け取って欲しいのですが、ゾンビ暴動と言い。鐘の音と言い。我々の科学では理解の及ばない現象が多発していると言っても過言ではないでしょう。』
[つまり未知の存在を認めたという事で良いのでしょうか?それに今ネットで話題になっている空に現れた巨大な空間の裂け目はどの様な見解になっているのでしょうか?]
———「あっ、初めて空間の裂け目の話題が出た。」
『えー、我々も把握はしている所存ですが、その空間の裂け目は彗星の接近により起きた一時的な科学現象に過ぎないという報告を貰っています。』
[しかし、裂け目の映像には巨大なロボットが現れ、我々、日本が所持する有りとあらゆる飛行艇を撃墜したとの情報も入っていますが本当なのでしょうか?]
『えー、巨大なロボットというものが確認された事例はありません。しかし、観測用の飛行艇数機が彗星接近じに発せられる特殊な磁気により緊急着陸した報告は上がっています。』
[つまり、巨大なロボットなどはいなかったと。]
『はい。我々の観測には彗星の接近による一時的な科学現象しか把握しておりません。』
あ、嘘だ。
父さんは嘘をついている。
それはそうだ、今この国の飛行艇を多く失ったと公表してしまえば、どこの国に攻められるか分かったもんじゃないからな…。
しかし、巨大なロボットがいた事は私もこの目で見た。
何故、父さんは否定したんだろう。
気軽に色々聞ける仲じゃないけど凄い気になる。
[つまり、巨大ロボットが居たという事実は否定されるという事でよろしいでしょうか?]
『はい、把握しておりません。そろそろ時間ですので次の質問で最後です。』
[では、ゾンビ騒動が事実となった今ワクチンなどの開発はどの程度進んでいるのでしょうか?]
『えー、はい。我々防衛省ではお答え差し控えさせていただきます。』
そうして記者会見が終わった。
父さん忙しそうだなぁ…まぁ今世界はカオスとかしているそれと同時にロマンにも満ちている。
あぁオタク気質な私はなんだかワクワクしてしまうな。
「ねぇー!!!兎!!!バスクリーナーのストックどこにあるーー?」
「あー…えー…あそこ、右の上の棚の〜…」
私の家は収納スペースが多すぎるので説明が難しい。
なので自分がフブに教えに行く。
「えーと…こ、こここの棚を開けて…」
「うむ。」
「さ、ささ更に奥の扉があってそこも開けて…」
「うむ。」
「こ、ここのボタンを押したら…」
「うむ。」
「側面の収納が開くから、そそそそこにある…」
「そんなんわかるかぁい!!!!!」
「わわわ私の家、凄い収納できる…むむ無駄なスペース極力減らしたいから…」
「忍者の家とかかな。」
そんなこんなでフブは風呂の掃除を再開する。
私はリビングに戻りふっかふかのソファに体を預けてTVを見る。
風呂掃除は護衛ロボットにさせるべきかな…。
いや、でもコレ今フブは罰ゲームで風呂掃除してるし…。
緊急事態の時以外、あまり警備ロボットは動かしたくない…。
あっ、あの人の配信やってる…。
どうせ昼前のこの時間帯何もやってないし…もっかい見てみるか。
『すげぇ…ミルくんって人がリーダーっぽいねぇ戦う時は、いや、どうなんだろう。弄られ役のリーダー…まぁいる…か?』
「え、戦うって何の事?」
5分ほど状況を考察してみたが訳がわからない。
「んー?どうしたの〜?」
風呂掃除を終えたフブが帰ってきたのでフブもソファに座る。
兎とフブは配信を少し巻き戻して起こった出来事を見返した。
有りえない。
この世の中に三足歩行の生物がいるのか?
いや、まぁ100歩譲ってそういう生物がいたとしてもあの鯨っていう武器はなんだ。
あれ剣じゃないだろ…でも、すっごいロマンが詰まってる…。
「ねぇーめっちゃキモいけどなんかかっこいいねあの剣。」
「んー…。ああああれは生物兵器とかなのかな…」
「だったら超ぉ怖いねぇ〜。」
———ピッ。
配信を生放送、現在進行形の時間に戻す。
ん?なんだか配信者の男が5人組を見失っているようだ。
『やべぇよ、あの5人組歩くのめっちゃ早ぇよマジで!やっぱ、熟練の兵士…?いや、あれは絶対精鋭部隊だね。』
「なんかこの配信者の人、焦ってるね。」
「ね、ねねぇ…」
『あーいたいた。見失いそうになるわ!めっちゃ足音出てるからもうなんか気づかれてそうだけど、どうなんだろう。いきなり殺されたりしないかな!!怖いぃ!』
[命の価値とは]
[挨拶してこい]
[ミルくんに5万渡してこい]
[ミルくんえもい]
[ダーレンくんももうちょっと映して]
配信に、辛辣なコメントが流れる。
「ねぇー兎。」
「な、ななに。」
「インターホン鳴ってるよ?」
「え、…。な鳴った?」
「え、今もドンドンッっ鳴ってるよ?」
「え、…それはななな鳴ってる?」
「え?でも…ロビーのオートロックの所には誰も映ってない…」
「え、じゃじゃじゃあ玄関前のが鳴らされたってこと?」
「んー…。私の気のせいかな…。いや、今も鳴ってるしこれ勘違いだったら私、幻聴聞こえてる事になるじゃん。」
「わわわ私の家ポルターガイスト的なの、多いい…」
「そんな家あってたまるかぁ!」
——————ッダッダッ。
フブはツッコミのまま勢いよく立ち上がり玄関の方へ走った。
兎の家はリビングから玄関まで距離が遠い。
近づけば近づくほど聞こえてくる音の違和感に気づいた。
(私は兎より耳がいいから聞こえたんだ。でも、インターホンの音じゃない…これ…。)
——————ドッ…。ドッ…。ドッ…。
一定間隔で玄関のドアから音が鳴る。
ドアの向こうで何者かがノックをしている、いや、これはドアを叩いているに近いか?
「フフフフ、フブ…どどどどうしたの…?あ、ほんとだ…なななな何、この音…?」
「んー…。なんかドア叩かれてるみたいだね。」
——————ドッ…。ドッ…。ドッ…。
「りりリズム凄い一定だね…。」
「リズムねぇ…何か怖いね、インターホン使えば良いのに…居留守使う?」
「い、いや…そそそそもそもおかしい…このマンションのオートロックとセキュリティを抜けてきたって事になる…おかしい…」
「え?何が?あーおばさん今休んでるから解放してるとかじゃない?」
「かか解放とかはしてないはず…」
「へー…。セキュリティって何?」
「勝手にオートロック抜けてきた人とかには熱感知センサーが反応する…」
「あー私が最初の頃、鳴らしてたあれか。」
「え?」
「え?」
「あー…おおおばさんと顔見知りになる前そういえば勝手に入ってきてたね…。」
「懐かしいねぇ〜。そういえば、ねぇー!!!!あん時開けて欲しかったんだけど!!!」
——————ドッドッドッドッドッドッドッ。
「なななななっ。」
「なになになになになに?!」
テンポが速くなりドアの揺れが激しくなる。
兎の家のドアは分厚くて重い鉄で出来ているが一部すりガラスで外の景色がぼんやり見えるようになっている。
———バチュッ。ドチュッ。ベチャッ。ベチャッ。
すりガラスは赤く染まっていた。
「や、ややややばいやばいやばいひぃっ。」
「ねぇー!!ヤバいんだけどあれ絶対血出てるよヤバいよ!!!変質者って奴だよ!!」
「けけけ警察よよよ呼ぼう…!!」
「そ、そうだね。よ、呼ぼうちょっと待ってね今連絡する。」
——————ブブブブブブブブッ。
スマホを取り出そうとした瞬間、電話がかかってきた。
「うぁっ!!」
「んへぇっ…!」
「で、電話…?私のじゃない…兎のじゃない?」
「わわ私のだ…。お、お父さんから…」
「よりによって、今なんだ…」
「ちょっと玄関の方見てて…」
「おっけぇ〜。」
「あ、ありがとう。」
「お、お父さん…ど、どうしたの?」
———『兎、久しぶりだな。いきなりだが落ち着いて聞いてくれ。お前なら出来るはずだ。』
「うん。よ、よよ要件は…」
———『今、防衛省に連絡が入った。走るゾンビが大量に出たと。』
「や、やややばいね…」
———『あぁ、そうだ。こうなった以上、感染は止められない。だから、今すぐあのマンションを閉鎖して誰も入ってこさせるな。』
「わ、わわわわかった…」
———『あぁ。そうし…。ん?どうした、今娘と電……なんだと?その話本当か?あぁわかった。その件は追って伝える。』
「どどどどうしたの…」
———『たった今、新しい情報が入った。人の声を話して玄関を開けさせるゾンビが出たらしい。決して誰もマンションにいれるな。それと…ブチッ。』
———ツーッ。ツーッ。ツーッ。
「わ、わわわわかった…んぇ?!き、切れた…」
その後、掛け直すも電話に出ることはなかった。
「い、いいい忙しいのかな…それともゾン…」
———『オ〜ぃ、イイイイイ。タスケェ〜…』
次の瞬間、玄関から大声が鳴り響いた。
「うわっ!!!び、びっくっしたっ!!」
「なななななな…」
———『オ〜イ!!!タスケェテェ〜…ダ、ダレカァ〜』
兎がフブの近くに戻り、フブの後ろに隠れる。
「ああ危ない…」
「変質者ってレベルじゃ無いね…確実にイカれてる奴だよ。アイツ。」
兎は自分のスマホを再び取り出し電話番号を打ち始めた。
「ちょちょちょ、また電話?助け呼ぶの?警察?」
「ち、違う…。でででも、安全になる。」
「……ん?」
兎が何かの電話番号を押し終わった瞬間マンションに動きがあった。
———ピカッ。ピカッ。ピカッ。
兎の家にはどこからでも見える場所に小さなランプがついている。
そのランプが青、黄、赤にそれぞれ光った後、玄関のドアが二重に閉まる。
2枚目の分厚い鉄のドアが降ろされた。
「ん?なんか静かになった…ね。アイツの声聞こえなくなった。」
「う、うん…このマンション…完全に閉めた…もう誰も入って来れない…」
フブが兎の言葉を聞いてリビングの窓を見に行く。
「本当だ!窓にシャッター付いてる!!ん?これシャッターじゃなくて、普通に鉄の壁になってんじゃん…」
「そ、そう…シャッターの50倍強い…」
「なんか…兎の家って元々ゾンビが出て来てもいい様に作られてるねー。」
「おおおお金…掛けたら、こここうなった…」
「ほげぇー…」
玄関のドアは元々分厚い鉄出て来ていたが、もう一枚鉄のドアを降ろす事で更に侵入を困難なものとした。
リビングや他の大きな窓も同じ様に分厚い鉄が降ろされセキュリティは万全だ。
それどころか、分厚い鉄の壁が外界の音を遮断して部屋が静かになった。
さっきまでとは、別世界にいるみたいだ。
「外の不審者もびっくりなセキュリティだろうね。」
「ふふふ不審者も多分もう外に出れない…警察が来るまで、廊下で、え、エキサイトしててほ、ほ欲しい…」
「まぁまだ警察と電話つながってないけどね…。玄関の外はどうなってるのさ?」
「かか体が動ける最低限の酸素で…暗闇になってる…」
「うわっ…絶対、辛い奴ぢゃん…」
「た、多分…いい意識も朦朧としてると思う…」
「なんか、廊下に防犯カメラ的なものはないの?」
「あ、ああある…けど…ここここ、怖いからあんまり…みたくない…」
「変なところでチキン出すじゃん!でも、あの不審者がゾンビだったら見てみたくない?」
「そ、それは…そう…」
2人は兎のスマホを覗き込む。
兎が再びスマホの何かの電話番号を押した後、画面が切り替わり防犯カメラ一覧が表示がされる。
「忍者用のスマホとかなの?」
「そそそう…」
「あぁそうなんだ…」
防犯カメラ一覧から兎の部屋の玄関前が映っているカメラを探す。
「あ、これじゃない?」
「そ、それだ…」
2人は内心ドキドキしながら見た。
「え、なんか酸素最低限しか出ないんじゃなかったの?普通に立って歩いてるけどコイツ…」
「ううう…そそそそんな事より…何この血溜まり…」
「え?…あー暗視カメラだから気づかなかったけど、これ全部血なの?」
廊下は暗く暗視カメラの様な画質になっていても兎は気づいた、廊下が血まみれになっている事に。
やっぱりお父さんが最後に言っていた種類の、ゾンビが家に来てしまったのだろうか…。
「う、兎…コイツなんか凄い周りキョロキョロしてない?」
「ほ、ほほ本当だ…何してるんだろうね…」
「ん…?」
「ど、どどうしたの?」
フブは何かに気づいた様子だ。
そして、兎の横で喚く。
「ねぇーー!!!!コイツ私がきゅうりのタネ買いに行った時にロビーで見た奴じゃん!!!」
「えぇええ、えぇじゃあ顔潰れてるのコイツ…?!」
「そうだよ。コイツの顔、目以外潰れてたんだよ。やっぱり見間違いじゃなかったよ!でも、見間違いじゃなかったからやばいよ!!」
「ぞぞぞゾンビの襲撃…」
2人で引き続き防犯カメラから見えるゾンビを観察する。
ゾンビってこんなに挙動不審なのか…?
なんか必要以上に周りキョロキョロしている。
暗闇で周りを認識できなくなったから混乱しているのか? それとも暗闇でも先が見えるのか?
その時フブが再び喚く。
「ねぇーーー!カメラ越しでめっちゃゾンビが見てくるんですけど!!!」
「え…?」
良く画面を見るとゾンビの目が防犯カメラをガン見している。
体は動けど、目はしっかり防犯カメラを見ている。
こっわ…。
「なんか見てる側なのに見られてる様に感じるね…」
「ねぇー…」
廊下は完全な暗闇のはずだ…防犯カメラの位置もわからないはずなんだ。
やはり、暗闇でも先が見えているのかも知れない。
その時、兎が予想だにしなかった事が起きる。
———ピカッ。ピカッ。ピカッ。
部屋のランプが赤、黄、青に点滅する。
「…ん?また光ってるよ?」
「ッ?!」
兎がフブの服を強引に引っ張り、部屋の奥のキッチンへ連れて行く。
「ちょちょちょっ…」
「か、かか隠れるのぉ。」
「な、なんでっ…」
兎はフブを無理やりキッチンの高い場所にある大きな棚に詰め込んで自分もそこに入る。
その異様な兎の雰囲気に押され、フブは空気を読んで小声で話す。
「どーしたのっ…そんないきなり〜…」
「や、やややばい…」
「何が……」
——————ピーッ。ガラガラガラガラガラッ。
窓や玄関を覆っていた鉄の壁が上に上がっていく。
部屋に明るい太陽の光が差し込む。
「えっ…」
「…」
「閉鎖されてたんじゃないの…」
「あああ赤、黄、青。その色が示す意味は【危険な対象が処理され安全になった事…】。」
「つまり…?でもゾンビはまだいるよね?」
「う、うん…」
「じゃぁなんで?」
「わわわからないけど…ああの合図が出たら建物のシステム上一時的に全ての扉は開かれる様になってる…」
「え、ちょーやばいじゃん…それって玄…」
——————ガチャッ…。
——————『オ〜イタウケァテェ〜…』
設定説明
兎の家を訪問して来たゾンビの顔は主に皮膚が爛れており、顔のパーツが原型を留めていません。なので、顔が潰れた様に見えます。しかし、目だけは瞼に守られて無事でした。よって目だけはしっかりある潰れた様な顔になっています。




