シスの街の黒い翼
シスの街の描写を少し増やしました
「熱い、暑いじゃなく熱い・・・」
想像以上の暑さに、俺はBAの中で太陽を呪った。
「暑いねー。でも今回はアキラお兄ちゃんのお陰で少しマシかも」
と嬉しそうにBAの盾で作った陰に入りながら、喜び溢れんばかりの笑顔を向けてきた。
「エイリアンが出たわ!うわ、タコよ!」
時々リリアがライフルを覗いていた成果が出た。エイリアンのお出ましだ。
「砂で足を取られやすい。気を付けるんじゃ」
カンタのアドバイスもあるが、気を付けようにもどうしようと無いと思う。いや、気の持ちようか。
マシンタイプじゃ無いのが幸いしてか、遠くからバズーカを打ち込むだけで戦闘は終わる。
この世界の銃器はそこまでの威力はないが、やはり当たればそれなりのダメージが出るようだ。
「もう敵は居ないと思うわ。ムイムイ、どう?」
「うん、近くに気配は感じないかな」
と安心な言葉を頂いたので、タコを取りに向かうと紫の液体となって溶けていく。
「うへ、外れか。最近無かったからてっきり残ると思ってた」
悲しいことに、茹でて食べようと考えてたタコが消えましたくそったれ。
「しょうがないの、それよりバズーカの弾は大丈夫か?」
とカンタがBAの装備であるバズーカの残段数を確認してくる。
「さっき二発撃ったから、残り三発だな。四つ脚みたいなメカじゃなきゃなんとかなりそうだ」
「なら大丈夫ね。このまま進みましょ。敵が来たら状況に応じて戦闘か撤退か決めるわよ」
仲間内での確認を終えて、俺たちは再び熱い砂漠を歩き出す。
これ、本当に今日中にシスに着けんの?
「ぐああああ!やっと着いたああああ!」
砂漠の暑さに何度意識が飛びかけたか。本当に大変だった。
「これから酒場で飲みながら情報を集めましょ」
「酒が切れてるから早めに行くぞ」
「美味しいお菓子が食べれるね」
お前らタフですね。
シスの街はガレキの街に比べるとはるかに洗礼されている。具体的に言うなれば、ビルは四階より上が消し飛んでいるものの、残っているビルの数がかなり多いことが挙げられる。
酒場なんかは魔法掲示板?まである。何気に凄い。
「とりあえず、かんぱーい!」
酒場に入るとガレキの街よりも人が居てビックリしたが、むしろガレキの街ってか村だもんな、あそこ。
「何人か聞いてみたら、ハンター協会に毎朝いるって」
ムイムイちゃん、いつの間に。お菓子食べながらうろうろしてるだけかと思ってたわ。
「なら明日皆でお話してみよっか。良い返事が聞きたいわね」
仲間は頷いて同意する。しかしリリアよ、お前結構人見知りじゃん?あ、朝ならいけるか。
「同情はするけどさー、私にメリット無いじゃない?」
翌朝、黒髪ポニテ、翼も黒の女に声をかけてみたら、かえってきた返事はそっけないものだった。
「お金が欲しいなら出す。銀貨4枚でどうだ」
全財産を表示するも、良い返事は返ってこない。
「うーん、お金は大丈夫なんだよね。それ以外が欲しいかな」
「それ以外って何?武器?防具?」
「いやあ、違うなぁ。心トキメクものがいいかな」
ふわっとしすぎじゃないですかねぇ!?なんだよトキメクって。太古のギャルゲーか?
「あ、お菓子とかどうかな?今日の朝買ったお菓子があるよ」
「いや、ここは酒でどうじゃ?ここには無いが、一年熟成させた酒があるぞ」
お、それ俺も飲みたいですカンタ様。
「トキメキってそういうもんじゃないんだけど」
ごもっともで。




