白昼の庭園
最初に言っておくけれど、これはかなりの怪文書だ。
誤字脱字、文章力とシナリオ構築力の無さが限界突破している。
2章からはまだまともな文になっている筈だ(そうであってほしい)それまで耐えてくれ。
目が覚めると、病棟のような部屋のベッドの上だった。高く白い天井には質素な証明が取り付けられ、こちらを眺めている。
何故俺は此処に居る?事故にでも遭ったのか?だが特に身体に異常は無さそうだ。
で、此処は何処なんだ。
辺りを見てみようと、首を動かす。すると、横には丸すぎる眼鏡をかけた白衣の男が机で作業をしていた。服装的に医師か研究者だと思われる。
白衣の男は俺が目を覚ました事に気づくと、口を開いた。
「おや、起きましたか。貴方、本当に人間だったのですね。」
なんだこいつ。開幕から失礼な奴だ。
「何言ってるんだ、俺は人間だぞ。俺は…」
待てよ。俺は何だ? 何者だ? 憶えていない。何だこれは。もしや、これが俗に言う記憶喪失って奴なのか?
医師は続けて言った。
「貴方が発見されたとき、まるで死んでいるかの様な状態で、死んでるにしては状態が良すぎるとの事で、もしかしたら人形なのでは無いかと思われていたんですが、ちゃんと人間だった様ですね。」
さっきから色々と失礼だなこの人
「貴方が俺を助けてくれたんですか?」
多分違うと思うが、一応聞いてみる。
「ん?あぁ、いえ、貴方を見つけたのはある4人の冒険者達ですよ。良ければ、連絡先を教えましょうか?」
「お願いします。」
そう答えると、白衣の男は住所?が書かれたメモ用紙を渡してきた。少々古典的じゃないか?
「住所しか無いんですか?もっと、なんかこう…電話番号とか…。」
「電話?電話とはなんですか?」
電話を知らない?!何百年前の人物だよお前!
「まぁ無いなら大丈夫です。」
そう言って、部屋の外へ出ようとした。
すると、男が引き止めた。
「待ってください。お荷物をお忘れですよ。」
そう言われ、灰色のバックを渡された。
「あぁ、忘れてました。ありがとうございます」
「では、お大事に」
ガタン
部屋から出ると、扉が強く閉まる。
部屋の外には長い廊下が広がっていて、幾つもの部屋に通ずる扉があった。病院にしては狭かった。
廊下を暫く歩くと、玄関を見つけた。
大きな両扉を開けると、路地裏に繋がっていた。病院の入り口がこれで良いのか。それか出口を間違えたか?まぁ、出られたしいいか。
路地裏から出ると、大通りだった。周りにはレンガ造りの建物が立ち並ぶ街が広がり、それを夕日が照らしていた。
「知らない景色だ…」
不意に呟く。
今思い出した。俺は記憶喪失だ。この景色を憶えてる訳がない。どうしたものか。自分が誰かも分からない、家の場所、名前もだ。行くあても無い。詰んでないか?
そうだ。バックがある。その中に何か手がかりがあるんじゃないか?
そう思い、そこそこ大きいカバンを開ける。
バックの中身は、地図、小型のナイフ、金貨の入った袋、短剣、手記、ペン、変な石等々…
何だこれは。変な石って何だよ。ただの緑色の石ころじゃねぇか。
でも、この中身を見る感じ、俺は冒険者だったっぽいな。
とりあえず手記を読んでみるか。こういうのは、重要な手がかりがあるのがお決まりだ。
少しのわくわくと不安を胸に、手記を開いた。
なんだこれ。どこの言語だよ。
読んだはいいが、何も分からなかった。
記憶喪失の時ってどうすればいいんだ?医者に行けば良いのか? いや、冒険者として世界を旅する?
前者は記憶が戻る可能性は高いが、夢がない。ロマンが無い。よって後者が最適解だと言えるだろう。よし、俺は旅にでるぞ。
「まずは何処に行こうか──」
俺はやけに大きい地図を開いた。ふむ、国が多すぎて何が何だか分からない。パッと見100カ国以上はある。道理で大きい訳だ。このサイズでないと、こんなに細かい地図か描けないからな。
…ところで俺は今何処に居るんだ?
旅を始めようにも自分の現在地が分からなければ何もできない。
近くの人に聞くか? いや、「此処は何処ですか」って聞くと何か変な奴だと思われそうだよな。
丁度近くにそういうの気にしないいい感じの通行人は居ないだろうか──
辺りを見回すと、丁度何かやばそうな見た目をしている通行人を見つけた。
真っ黒なマントに、フードを深く被っていて、闇のオーラ的なのを纏っている橙髪の男…大丈夫か?この人に話しかけても。
「こんにちはー、此処って何処ですか?」
くそっ。考える前に身体が動いてしまった。ラスボスでないことを祈ろう。
通行人は振り返り、高い声で言った。
「ご機嫌よう。君も聞こえるか…この混沌の地『メイリオ』の声が…!!…此処は声が近い…。」
「は、はぁ…。そうなんですね。」
駄目だ。完全に話しかける人を間違えた。変な奴だと思われる以前に、話が通じないタイプ(推定)だこれは。
「其方には特別な血が流れている…。道行く旅人よッ!其方の名前を教えてくれたまえェ!!」
名前…か。そういえば自分の名前の事を考えてなかったな。とりあえず適当にマイケルとでも名乗るか?いや…
「俺の名前か…フッ 必要になれば、名など勝手に俗世に広まるさ…。」
俺もこのノリに便乗してみた。こういう人には同じノリで話すのが一番良いんだ。厨ニ病の話し方は少し適当でもそれっぽいこと言えば伝わるから楽だな。
「ほう…今こそが、必要とされる刻ではないだろうか?」
「いや…それは違うね。俺はまだ未熟だ。まだ名を伝えれる程の力は無い…。」
「まさか、其方は『声』が聞こえるだろう…?既に其方には力が十二分にある。どうか我に名を教えてはくれないだろうか?」
折れないなーこの人。かなり重度の厨ニ病っぽいな。うーん。これは名乗らないといけない感じだな。どうしようか…
そういえば、バックの内側に名前っぽい刺繍が入っていた様な…。一旦はこれで凌ぐか…?
「そうだな…では教えてやろう。心して聞け─── 我が名は『橙雀』…!!」
この名前がバックの内側に入ってた…はず。ワンチャン自分の名前の可能性あるし良いだろ。
男は興奮した様子で話す。
「ほう…『橙雀』か。いい名前ではないかッ!では、我も名乗るとしよう…。我はヴォイドハンターのフェルレウスッェ!!!
「ホホゥッェ!!ヴォイドハンターカァァッ!とても似合ってるじゃァないかッェ!!」
…ヴォイドハンターって何だ…?
そうして2人の異常な会話は続いた───
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
気づけば辺りは暗くなり、街灯の光が煌めいていた。黒フードの男もいつの間にか居なくなっていた。何故場所を聞くだけでこんなに時間がかかったんだ…?
とりあえず現在地が聞けたし良いだろう。多分、黒フード男が言ってた『メイリオ』がこの場所のはず。
俺はやけに大きい地図を開いた。
よし、ちゃんと『メイリオ』は実在した。見た感じ、隣国には『紅江』、『フリタール』、『テラリライム』、『メラレッタ』…地続きの国はこの四国だけみたいだ。海を渡って島国に行くのもいいが、折角なら陸を歩こう。さて、まずは何処に行こうか…
「…?!」
突然、おぞましい寒気を感じた。今にも凍りついてしまいそうだ。後ろを振り返ると、
「何だ…あれ?」
謎のオーブのようなものが浮遊していた。そのオーブの近くはモノクロに変化していた
何だよこれ、こんなの知らないぞ。もしやファンタジーの世界に転生したのか?俺は
冷たい空気が当たりを包み込み、背筋が凍り、身動きが取れなかった…。しばらく互いが見つめ合った後、オーブは何処かへ行ってしまった。咄嗟に身体が動き出し、奴を追い始めた。特に意味はないが、奴を追わないといけないという強い執念に駆られ、俺は走り続けた。
数分ほど走ると、街の外の草原に出た。空はもう真っ暗のはずだが、曇り空のような灰色に変化していた。
暗くて見づらいが、地面も灰色に変化…というより、色が抜け落ちていた様だった。真ん中にはあのオーブが佇んでいた。そしてその周りには、モノクロの化物が蠢いていた。よく見ると、辺りには人の遺体のようなものが無数に転がっていた
俺はあのオーブがこの惨状の根源だと悟った。根拠は無いが、そう確信していた。
そう思ったとき、身体が勝手に動き出し、短剣を取り出すと、今まで見たことないような速度でオーブの方へ走り出した。
「おいおい待て待て、やめとけ死ぬぞ!」
心の中でそう叫んでも、身体にその声は届かなかった。
奴は微動だにせず俺の事を待ち構えていた。
刃が奴に触れたとき、視界にノイズが走った。そのノイズは次第に大きくなっていき、視界を全て覆い隠した。何も見えない。自身の心拍音だけが頭の中で鳴り続ける。
しばらくすると、ノイズは収まっていった。だが、目の前の光景はさっきとは全く違っていた。
さっきまで俺は草原にいたはずなのに、今は庭園にいた。白を基調とした建物のその庭園はとても静かで、鮮やかな緑色の植物が茂っていた。
少し庭園内を歩き回る。この空間に足音が響き渡る。暫く歩くと、長い通路を見つけた。自然と身体は通路の方へ歩いていた。
通路の奥には、木製のベンチが、通路に背を向けて一つ置かれているだけの、シンプルな空間だった。ただ、そのベンチに人が1人座っていた。ここからだと後ろ姿しか見えないが、白色の長い髪を下ろした人が座っていた。
俺はそのベンチに歩み寄る。すると、その人はこちらに気づいた様で、こちらを振り返る──
…顔は見れなかった。
あっちが振り向き終わる前に現実に戻されたからだ。
俺はまた草原にいた。
草原は依然として色が抜け落ちていた。それに雨が振り始めている。
心臓の音はもう聞こえない。
ふと下を見ると、自身の心臓部分に短剣が刺さっていた。不思議と痛みは感じなかった。
俺はその短剣を思いっきり引き抜いた。
すると傷口部分からは血に混じってモノクロのオーラが吹き出た。
なんとなくだが、なにか力に目覚めた気がした。何だろう。何が凄い、恐ろしく強大な力。主人公ムーブができるかもな。
主人公ムーブというより、今は闇堕ちの様な状態だった。
その力を握っている短剣に込めた。やり方は分からない。全部勘でやっている。
「ウオオオォォオォォォォォォオオオッッッッ!!!!!!」
とりあえず叫んでみると、力が一気に吹き出し、まるで電流が流れる様に短剣へと流れていった。
エンチャントされた短剣は以前と比べて質量が重くなった様に感じる。ゆっくりと短剣を上に挙げ、後は力任せに振り下ろした。
すると、地面へ短剣の力が叩きつけられ、円状に辺りに広がった。力が流れると地面は、失っていた色を取り戻した。
辺りは、今までの事が嘘だったかのように、ごく普通の緑色の草原が広がっていた。あの化物も遺体も無くなっていた。
「何なんだよ…まだ記憶喪失初日だぞ…」
つい呟いた。さすがにこれで終わりだと思った。
…すると、突然強烈な眠気に襲われ、一瞬で眠ってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ハッ!」
目が覚めると、そこは知らない天井だった。天井にいる訳ではない。前の病院とは違って、木造建築のお洒落な天井だった。
「お兄さん、目が覚めたかい?」
横から声がした。横を向くと、眼鏡を掛けた大人っぽい女性がいた。
「どうも、此処は…?」
「此処は『ナイトバコーン』。あたしが経営してる喫茶店だよ。お兄さん、名前は何て言うんだい?」
綺麗な店だった。アンティークな品が沢山置いてある。テラス席もある。
喫茶店?何で喫茶店に居るんだ?
「…俺は橙雀」
「そうかい、何処から来たんだい、見た感じ、ここらへんの人では無いよね。」
「いや…実は各々云々で…」
彼女に事の経緯を話した。
「…記憶喪失…ねぇ…出身も分からないんだろう?多分、服的にこの大陸の出身では無さそうだけどねぇ、」
確かに、自分が着ている黒いコートの様な服を着てる人は居なかったな。
「ところで、俺は何故此処に…?」
「あぁ、近くの草原であんたが倒れてたのを、うちの客が見つけて来て、持って帰ってきたんだ。感謝しなよ」
彼女は席の方へ目をやる。
目線の先には、若い高身長の男がこちらに向かって変顔していた。変な人だ。
「そういやあんた、身体は大丈夫なのかい?ほら、今日は泊まって行ってええから、寝な。寝たら記憶も何かしら思い出すさ。」
「喫茶店なのに泊まる場所があるの?」
「細かい事は気にすんな。ほら、奥に入りな。あと、言い忘れてたけどあたしの名前はサンディ。明後日までは覚えておきな。」
そう言いながら彼女は俺を部屋へ押し込んだ。
部屋の中は案外きれいだった。きちんと管理されてたんだろう。 てかなんで見ず知らずの旅人を泊めてくれたのだろうか。
とりあえずベッドに腰を置き、今後の事を考えることにした。
とりあえず俺はやけに大きい地図を開いた。
メイリオからはもう出るとして、次は何処の国に行くべきなのだろうか?
隣接している国のどれかに行くのが一番無難だろう。だとするなら、現在地から一番近い「フリタール」に行くのが良いだろう。資金もまだ十分にあるし、もう明日から出発しようか。
そう思い、今日はもう寝る事にした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日
いい朝だ。雲一つ無い空、小鳥達の囀り、揺れる木々…。メイリオはやや田舎の地域だが、案外こういう所も悪くない。
喫茶店の席で外を眺めながら思った。
さて、まだ1日しか滞在していないが、今日でメイリオとはおさらばだ。これから俺はフリタールへ向かう。いつの間にかバックに入ってた観光ガイドによると、その国は雪国で、数少ない法事国家。民は何よりも裁判を大事にし、裁判を完全に信用している…。此処に一人で行くのは危なそうな感じがするが、まぁ何とかなるだろう。
俺はサンディさんに別れを告げ、喫茶店を後にした。
「この旅で仲間ができたらいいんだけどなぁ…」
そう呟きながら、俺は道を歩む。
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少し前…とある場所で
「何故我がこんな下らない任務を…。」
そう思いながら薄暗い廊下を歩く。
ガチャリ
扉を開けると、薄暗い部屋の中には、窓際に立った金髪の男と、真ん中のソファで寝ている黒髪の獣耳を生やした少女。
我は窓際の男に話しかけた。
「フロル殿、新たな『変数』が発生したようです。」
「またかい?最近は物騒だねぇ」
フロルは面倒そうに答えた。
「どうしますか?処理するなら早めにしてくださいよ。」
フロルはしばらく考えた後、ソファで寝ている少女に話しかけた。
「うーん、そうだなぁ、コロン、『変数』の処理を任せても良いかい?」
「いやー!だってこの組織低賃金なんだもん
!」
彼女は即答した。
「だってさ」
「他人任せにしないで貴方が行けばいいじゃないですか。」
このクソ野郎が。いつも部下に仕事を押し付けやがって。
「いやー、それは無理だな」
「何故ですか?」
「面倒だからだ」
予想通りすぎる返答が返ってきた。
「だと思いましたよ。」
「まぁその気になったら行くよ、どっちにしろ、今処理するべきでは無いだろうし」
男のやる気はもうゼロみたいだ。
「それ行かないやつでは?」
「そだな、それよりどうした?今日の君、喋り方が変だぞ?」
彼は逃げるように話題を変えた。
「あの喋り方、意外と疲れるんですよ。」
「そか、とりあえず『変数』は彼女を担当させるよ。丁度近くに居るし」
彼女…っていうのは…あぁ、あの人の事か。まぁ彼女もかなりの実力者だ。問題は無いだろう。
「刻律者に先を越されないようにして下さいね。」
「あーい」
この返事はもう何も考えてない時のやつだ。もう何を言っても無駄だ。
するとソファに寝ていた少女は彼に話しかけた。
「おじさーん、その『変数』って今何処に居るの?」
「あー、多分フリタールら辺だよ」
「ふーん。」
彼女は自分から聞いたのに興味なさそうに返事した。
「君はその担当じゃないだろ?しばらくは大人しくしてな」
「そっかぁ…でもうちの猫ちゃんが何かされたら行っても良い?」
「猫…?あぁ…それなら良いぞ」
フロルは何かを察するとokをだした。本当に大丈夫なのだろうか?
「やったー!」
コロンは幼稚な喜び方をする。こんな人達が上司だなんて。とんだ恥だよ。
「あとコロン。俺は37だ。おじさんじゃないぞ」
フロルはちゃんと訂正した。
To Be Continued…
とんだ怪文書だったろう。
自分でもそう思う。いつか書き直す予定




