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1話
「むぅちゃん家のと宮前さんの家で感じた物語る同じだったとして…」
「とりあえず、むつさんには何か憑いてるってわけではないですね。この事務所にも何も居ませんし」
京井にちらっと視線を向けられた祐斗は、さらっと答えた。それを聞いてむつは、心底ほっとしているようだった。能力が弱っていおり、使えない状態である以上、自分の身の回りの事までも分からない事はあるのだろう。それを思うと、祐斗は少し傷ついたような顔をした。
「むつ自身に何も憑いてないってなると、家にか?何か、あれかもな気になる物でもあってふらふら様子見に来てるのでも居るのかもしれないな」
「かなぁ?でも、それにしては気味悪い」
「それで怖くて、みやの所に泊まったのか?」
からかうつもりで言った山上だったが、むつが神妙な顔で頷くのを見て、これは本当に怖がってるんだな、と感じていた。




