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1話
むつはテーブルにコーヒーを置くと、祐斗と京井に突然呼び出して申し訳ないと言った。だが、祐斗も京井も迷惑だとは思っていないのか、それよりも呼び出された理由が知りたい様子だった。
「祐斗と遥和さんに一緒に来て欲しいの。うちとお兄ちゃん所で霊視をして欲しい」
前置きも何もなく用件だけをきっぱりとむつが言うと、祐斗は驚いたように目を見開いた。だが、山上と京井は眉間にシワを寄せるだけだった。
「あのね、昨日帰ってから…変な感じがしたの。何か誰か部屋に居るような…でも、何も視えなかったし気のせいかと思ってたんだけど、やっぱり気になっちゃって。気持ち悪いし昨日は、お兄ちゃん所に泊まったんだけど、やっぱりそこでもそんな感じがして…だから、何か憑いてるかなって」
最後は少しおどけたように明るく言ってみせているが、珍しくむつが不安がっているんだなと口調から山上は感じていた。それと同時に他にも理由は、ありそうだなと思っていた。
「その、自宅で感じたのと宮前さんの家で感じたのは同じだったんですか?」
「うーん…たぶん。何か、こう妙に落ち着かなくなるの。そわそわして、どこから何がくるか分からなくて身動きとれないっていうか…」




