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それでも僕らは傷つきながら笑いあう  作者: 夜月 祈
第一章 そして少女と巡り会う。
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プロローグ 傷ついた羽根

だから僕らはたくさん泣いて、その分笑って前へと進むんだ。

もしもこの世に神という存在がいるならば

何故私にこのようなことをなさるのか

もしもこの世に悪魔がいるなら

どうかこの世界を呪ってください。

もしもこの世に絶望があるなら私はこのまま無となるだろう。

もしもこの世に希望があるとするならば、

どうかこの子だけでも救ってください。

黒い長髪の女性は傷ついた羽根背負いながら

我が子を抱きながら逃げていた。

「ごめんなさい。私の子よ。ここで貴方を見捨てる事をどうか許して。どうか私のこの首飾りがこの子を守りますように」

「いたぞ!こっちだ!」

「さようなら。愛しい我が子よ。眠波-スリープ-」

赤ん坊はただただ首飾りを見つめていた。

そして、静かに眠った。

「さぁ来なさい!堕天に堕ちた穢れし者達よ!どれほど羽根を傷つかれようがどれほどこの身を穢れようが私の魂までは貴方方には渡しはしない!」

「早くきてください。アグニス様がお呼びですよ。」

「アグニス...あの下劣な堕天使のことね。」

「下劣はあなたもでしょう。天使の分際で悪魔と添い遂げようなど、笑わせてくれる」

「の人を、あの人を悪く言うな!」

「ほぉー。恐い恐い。でもねその悪魔も堕天使にかかればどうなるんでしょうね、」

「なっ!卑怯よ!」

「なぁに。まだ殺してはいません。あなたさえ投降してくだされば。」

「ふっ。ふざけないで。あの人はあんたらカスに殺されないわ。私がここであなたらを殺すから!」

「やれやれ、皆さんやりなさい。」

「光槍千-ガングニール-この無数の光槍を防ぎきれるかしら?」

「ほぉ。槍の具現化ですか。恐ろしい。ではこちらも。灰槍無双-ジャベリン-」

「なっ!?ガングニール!?」

「少し違います。全てを灰塵へと還す我々堕天使が生み出した技ですよ、まぁ技の一つや二つ盗むのは容易でしたけどね。さようなら」

「このぉーーー!!!!」

ごめんなさい。私の可愛い子よ。

ごめんなさい。これが私の精一杯で。

ごめんなさい。何もしてあげられなくて。

1人対何千もの殺し合いは

何時間にも及んだ。

それはいつしか終わりを迎えた。


辺りには人1人いない。


とても静かな不気味すら覚える

とても静かな中に烏が一羽鳴いていた。


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