ネギセレクション...No.1【林 めぐみ】後編
先週の続き...食堂での会話から〜
「食べながらで良いんだけど」
恵子がそうやって林さんに切り出す。因みに私は口を出さない。今は
「始業式の時から見てたよね?私たちの事」「...ん?あぁ、そうね」
いや!ガッツリ食事中の歓談楽しんでんな!?
林さんはあんなに怖がっていた小陽と、今は笑いながら食事を楽しんでいた。
「やっぱり本場の芸人さんは面白いわね」「せやろ?♫」
小陽もいつから芸人なったんだよ。そう思いながら私は続きの言葉を待つ。
「ねぇ?カレー食べた後味噌汁飲んで、美味しいの?」
「辛さがマイルドになって「ちょっと!?恵子を無視せんといて?!」意外とえぇ感じやで?」
待てなかった。それどころか林さんは
「やっぱり関西の人って怖い」「さおリン大人しぃする言うたやん」「ダメだよ沙織?」「私が悪いんか〜い!」「「「あっははは!!」」」
隣に座った小陽に撓垂れた素振りをする。しかも小陽だけでなく恵子まで悪ノリして来たので、私もヤケクソでその流れに乗っかった。そうしたら林さんが笑ったので、今がチャンスと思い恵子と同じ質問をする。すると彼女は
「えっと...ごめんなさい」
謝罪の言葉を口にした。そうして...やっと林さんが語りだした内容は
「惠木氏先生が永峰さんを見習いなさいって...」
ネギが私の表現力を褒め、彼女にソレを見習うよう強要していた...という事だった。
「アナタが提出した読書感想文...見させてもらったわ。正直、真似できるモノとは思わなかった」
最初は...そこまで気にしていなかったらしい。だが、ネギが執拗に彼女の紹介文(去年彼女は図書委員だった)を見て添削し、私を引き合いにしたのだ。
「ソレは堪ったモンじゃないわね」「さおリンって罪やな」「何でよ!?私も被害者やん?!」「冗談やて!?」「またネギかぁ」「!ネギって惠木氏の事やったんか?!教科担当は?」「もう居ないわよ」「そうか〜...ほな良かったわ」
その所為で私を逆恨みしたって事ね。その事で林さんは私に申し訳ないと、今感じたらしい。そしたら
「まぁコレも沙織がずっとボッチを貫いた代償だから、気にしないでね」
「ちょっと恵子?!」「なんや、ヤッパさおリンが悪いんか」「小陽ぅ⤴?!」
恵子にイジられた。だがコレは幸いした。私はさっき逆恨みで林さんを悪く思ったが...
もし、私が社交的だったなら...誰かが彼女に伝え、その逆恨みは起こらなかったかもしれない。
「待って!違うの!ボッチは私の方だよ!?永峰さんにはアナタたちが居るじゃないの?!」
「林さん」「ごめんなさい」「いいの。確かに私も一人だったから」
でも林さんはそう受け取らず、私に謝ってくれた。そんな私も彼女に同意していると
「ふ〜ん?沙織ってボッチなんだ?」「さっき恵子が言ったんでしょ?」「へぇ〜?」「ちょ、ちょっと?やめよ?ねぇ?」「カツカレー、マジ旨いな!」
恵子がワザと不貞腐れた態度を取ったので、合わせて私も気のない返事をする。そのやり取りを見て本気にした林さんが、仲を取り持とうとアタフタするが...
小陽は女の子同士の会話に飽きたのか、カツカレーの虜となるのだった。
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