メカニック解説:M-2〈ヨコヅナ〉
〈ヨコヅナ〉
型式番号:M-2
開発元:PRTO派遣軍
所属:PRTO派遣軍
前後長:1.1m
全高:3.1m
戦闘重量:6.1t
総推力:0t(スラスターなし)
最高速度:40km/h
装甲材質:セラミック・防弾鋼複合装甲、繊維強化プラスチック
動力機関:燃料電池内蔵型人工筋肉
推進機関:同上
武装:
・30mmチェーンガン
・帯電振動ブレード(ヨコヅナ・ニンジャソード)
・Mech用重手榴弾
・57mm狙撃砲
・〈ハリケーンアロー〉対戦車ミサイルランチャー
外見:
相撲取りを思わせる大柄な重Mech。パイロットはエルゴノミクスチェアに座るような体勢で搭乗する。
カメラアイは複眼式で、特徴的な『一つ目』の疑似瞳孔機能を搭載している。これは視線が向いている方向のカメラアイだけをアクティブにするもので、外からは白い液晶画面上で黒い瞳孔が動いているように映る(すなわち、ジーク・シィングの義眼とまったく同じシステムである)。無論、同時に全カメラアイを起動することで、動体視力を急激に引き上げることも可能である。
カラーリングは様々だが、アフガニスタン方面においては大部分の機体がカーキ色に塗装されている。
解説:
PRTOの主力量産Mech。「重装甲・高耐久・高出力」という設計思想を前面に押し出しており、重厚な見た目に違わぬパワーとタフネスを持つ。
〈ヘルファイア〉の筋骨構造も手掛けた国綱桜花の設計だけあり、機械義肢を始めとしたサイバネティクスの技術が各部に盛り込まれている。これにより本機は優れた精密動作性と居住性を誇り、前線の兵士からの評判は良いが、一方で構造が複雑で他国性Mechより分解・整備に手間がかかるというマイナスの一面も抱えている。
ともあれ、戦場における〈ヨコヅナ〉は各性能が高水準で揃った高級機であり、反政府勢力やテロ組織にとっては恐怖の対象である。フォーメーションを組んで突撃する〈ヨコヅナ〉部隊は主力戦車に匹敵する脅威であり、相応の対装甲装備が無ければなすすべなく踏み潰されてしまうのだ。
〇武装・装備
・30mmチェーンガン
〈ヨコヅナ〉の主兵装。口径は〈マロース〉と同じ30mm。威力を落として取り回しを高めた短砲身モデル(砲身を取り換えるだけで換装可能)も存在し、かつての〈ヘルファイア〉の腕部内蔵火器として流用された。機体出力を活かした片手撃ちも可能。
・Mech用重手榴弾
ラグビーボールほどもある大型グレネード。もはや手投げ式の重迫撃砲弾といった趣の兵装で、サイズに見合った凄まじい破壊力を誇る。
アフガニスタン方面の〈ヨコヅナ〉部隊においては、後述するニンジャソードで障害物を破壊した後、本兵装を投げ込んで屋内を爆破制圧する戦法が確立されている。
・帯電振動ブレード(ヨコヅナ・ニンジャソード)
振動素子を鋳込んだブレードと、コンデンサを内蔵した持ち手からなる斬撃兵装。刃渡りは1メートルほどで、鞘に納めた状態で背中にマウントできる。
この武装はアーク放電による電熱、そして振動する超硬セラミックブレードによる切削を同時に浴びせて標的を溶断する。これは〈ヘルファイア〉のテルミット・バトルアクスと同じような設計思想だが、こちらはよりシンプルな構造のため、軽量で耐久力に優れる。
本来は障害物の解体に用いる装備だが、戦車の複合装甲をも切断する能力を備えており、戦場では不意の近接戦で用いられることも多い。
なお『ヨコヅナ・ニンジャソード』という呼び名は自然発生した愛称であり、本兵装の正式名称はあくまで帯電振動ブレードである。形状もどちらかというとマチェット(山刀)などに近く、ニンジャソードの名称がどこから湧いて出たかについては定かではない。機敏な動きで刀を振るう〈ヨコヅナ〉の印象から来たものだろうか?
・57mm狙撃砲
各小隊のうち一機が装備するブルパップ式の長砲身砲。背中にマウントする。
基本的に遠距離からの直接射撃支援に用いられ、榴弾と徹甲弾を使用可能。補助センサーを装備しているため高精度だが高価であり、生産数は少ない。
・〈ハリケーンアロー〉対戦車ミサイルランチャー
背部ハードポイントに搭載可能。2連装。改修前の〈ヘルファイア〉が肩部に装備していたものと同じ装備である。
〇バリエーション
・〈ヨコヅナ・ソップ〉
形式番号はM-2W。〈ヨコヅナ〉から装甲や火器管制部品を取り去った作業用Mech。搭乗者は剥き出しの座席に露出している。骨格フレームと人工筋肉構造は元機とまったく同じであるため、パーツをそのまま流用できる。
両腕のマニュピレーターに加え、背部ハードポイントに油圧駆動アームを搭載可能(これはBMIなどで制御された『副腕』ではなく、マニュピレーターを差し込んで操作する単純なパワーローダー・アームである)。キャンプ・ビッグボードのT-Mech用ガレージでも広く使われている。




