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ラディッシュに、オークの振りかぶった剣を躱す力は残されてはいなかった。
纏った風の力は見るからに弱くなり、致命傷は避けられないだろう。
オークの剣が振り下ろされた時、ラディッシュは覚悟をして目を伏せると同時に、身体を引っ張られる感覚と身体を締め付けられる感覚に襲われる。
「待たせてゴメン。」
待っていたその声に、
「大したことはないわ。今までずっと待っていたのだから。もうこのままでいいかしら。」
と答え、目を開けた。
目の前には、フレアの剣がオークの剣を受け止めている。
ラディッシュはフレアに抱きしめられる形になっていた。
そのどさくさに紛れて、ラディッシュはフレアに抱きついてみた。
「思ったより元気そうで良かった。もう少し待ってて貰える?今片づけてしまうから。」
「仕方ないわね、もう少し待ってみるわ。」
フレアがオークの剣を押し返し、オークの体勢が崩れると同時にラディッシュは名残惜しそうにフレアから離れた。




