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フレアの近くのオーク達はオークリーダーの惨劇を目の当たりにしているため、蜘蛛の子を散らすように居なくなる。
腰を抜かしているオークやゴブリンは、フレアが素早く倒す。
フレアから遠いオークの群れは鏑矢の音のする方、つまり反対側の鉱山に向かって移動をしてきているので、その動きを邪魔しないように素早く森の中に移動する。
森の中を、ラディッシュが居る付近まで移動すると、辺り一面血の海の中で戦い続けるラディッシュを見つけた。
まさに死屍累々、おびただしい数のオーク達の屍が転がっている。
中盤から前方のオーク達は、正面からはドワーフ達が取り囲むようにして展開を許さなかったために挟み撃ちの形になり、ほとんどラディッシュが倒す形になった。
鏑矢の音に反応して動いたのは中盤以降のオーク達で、まるで逃げるように移動していった。
ラディッシュは魔力の他に、かなり体力を使ったのだろう、ふらふらになりながら風を纏った拳を突き出す。
わずかにオークの脇をかすめただけなので、オークは体勢を崩しながらも攻撃を繰り出す。
ラディッシュは纏った風の力で刃を逸らしきれないぐらい消耗しており、手傷を負ってしまう。
それを見たオークは、なおもラディッシュを攻撃するために剣を振りかぶった。




