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ドワーフ王が打ち倒され、『鉱山』を追われたことは、すぐさま町に伝えられた。
町に逃げ延びたドワーフ達は、その恐ろしさに打ち震えながら傷を癒やした。
ドワーフ達はかなり少なくなったが、その後魔物の追撃はなく、平穏な日々が続いた。
長い時の間に、町に根を下ろす者、『鉱山』に挑む者、新たな地へ旅立つ者など、ドワーフ達もそれぞれの道をたどる。
『鉱山』を目指した者は誰も戻らなかったが、多くのドワーフ達は『鉱山』での生活が忘れられず、かといっても狭い町では日々の生活にも支障が出て、人間との間でもいざこざが増えてきた。
季節が変わろうとする頃、ドワーフ王は多くのドワーフと共に永遠の地を目指して流浪の旅を始めた。
人目につかないように切り開いた村を何度か追われて、最後にたどり着いたのは、『大地の裂け目』とも
言われる空間だった。
当初生活は苦しかったが、特別な鉱石が取れるとわかると、ドワーフ達の安住の地となった。
そして再びドワーフ達は繁栄していくことになる。




