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緊張のせいか、出発までまだ少しあるのに目を覚ましたフレアは、不意に魔物の襲撃を受けないように『魔除け』の魔法を使った。
『忌避』の魔法に比べれば気休め程度ではあるが、一度使えば一定時間は効果がある。
フレアが辺りを見渡すと、アランは焚き火の前で佇んでいた。
リーダーの重責なのだろうか。
アランは揺らめく炎をただ見つめていた。
「眠れないのですか?」
フレアが上体だけを起こして尋ねた。
「こういった場面では、少し早く目が覚めてしまうだけだ。フレアは眠れないのか?」
「まあそんな訳ではないですが、少し早く目が覚めただけです。」
「寝れないにしても、横になるだけでも体の疲労はかなり違う。少しでも横になっていたほうがいい。必要なら起こす。」
巻をくべながら、アランは振り向きもせず言った。
新しい巻が火で焼かれる音を聞きながら、フレアは再び眠りに落ちた。




