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草むらのなかに倒れていたフレアは、傷だらけで意識が無い状態だったらしい。
傷は、同行していた僧侶の回復魔法によって治したが意識が戻らず、ラディッシュと同じ馬車に乗せられた。
ラディッシュは見た目は老婆の魔法使いの姿なので、表立って回復魔法を使えない。
まあ老魔法使いなら、若い冒険者達の恋愛対象になることもないし、老化による体の不自由さを言い訳にもしやすい。
ラディッシュには、うってつけの姿だった。
救出隊はそのまま『失われた町』近くまですすんだが、特に何も発見できぬまま、時間だけが過ぎた。
それから段々と魔物の数も増え、強い魔物も多くなってきて、救出隊の中からも怪我人も増えてきた。
決定的だったのは、夜間の宿営中に魔物に襲われて、かなりの犠牲者が出たことだ。
幸い命は取り留めたが、これ以上怪我人が出ると回復役の僧侶の手が回らないため、前進をあきらめて引き返す事になった。
ここまでの生存者は、フレアただ一人だった。




