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 集会所はまばらだった。


 壁に張られた依頼票は、『港町』か『温泉の町』の護衛依頼ばかりだった。


 こんなところで就職先の危機的状況を肌で感じるとは、フレアは思ってもいなかった。


 仕方なく、港町へ行く商人の荷馬車に、料金を支払って乗せて貰うことにした。

 フレアは途中まで護衛することで、料金を半額にして貰った。


 馬車を頼めるのは、よほどの金持ちだけで、荷馬車に乗るのは一般的な旅の移動方法だ。


 それに『魔除け』の魔法を使えば魔物との遭遇が極端に減るし、フレアの出番も減る。

 出番が減れば、寝る時間が作れる。

 現状、フレアがきちんと寝ないと夜も来ないので、夜更かしは厳禁なのだ。


 ふたりは、出発には時間があるので、町の近くを散歩することにした。

 集会所で朝からの飲んだくれている冒険者がいうには、最近、剣も魔法も効かない銀色のスライムが付近の森でよく見つかっているという。

 ふたりは、散歩がてらにそちらに向かった。

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