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 大きなあくびと伸びをして、フレアはベッドから降りた。


 港町を吹き抜ける生暖かい風は、海からの潮の匂いを強烈に運んでくる。


 毎日毎日、フレアはへとへとになるまで戦って、バタンと寝る日が続いているため、起きる頃には昼近くになっている。

 もう何回、朝食を食べ損ねただろう。


 いままでにフレアは、他の大陸へと繋がる『東の沼地にある洞窟』を通り抜け、『城塞都市』を巡り、姫の情報を集めていた。

 どうやら、どこかに囚われているようで、ドラゴンの噂もでている『東の沼地にある洞窟』が怪しい。

 鍵穴のない、鍵のかかった扉が通路にあったからだ。

 レベルアップをしたら、ここを目指そうとしていた。

 

 ただ最近、効率的にレベルアップする方法をみつけた。

 この港町で手に入れた『白銀の横笛』だ。

 この笛の音が、魔物が好む音が出るようで、鳴らすたびに魔物に取り囲まれてしまう。

 戦い慣れしてるならいざ知らず、普通の吟遊詩人では、間違いなく死んでしまうだろう。


 ともあれ、この道具のおかげで、たくさんの経験を積むことが出来た。


 今のフレアは、防御はさておき、攻撃は『白鋼の太刀』を手に入れ、『強回復』の呪文も使える位になっている。

 今なら、何とかなるかもしれない。


 『東の沼地にある洞窟』に向けての準備をするため、まずは何回も食べそびれている朝食を食べに駈けだした。

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