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1.始動
最近の世界はどこか物騒だ。だから近いうちに、こうなるだろうとは思っていた。「辻本莉緒」という人間兵器のような存在を国の重要人物の護衛に使うだけだなんてこいつらは、上層部は、そんなことはしない。
「辻本、石黒、天羅。貴様らに重要な長期任務を言いわたす。」
ああ、また一歩、平穏への道から遠のいた。
「妖狐隊としてこの国を害する存在ーーーアガペーを殲滅しろ。」
妖狐隊、それはかつて私の祖父の時代に作られたこの国を守るための特殊部隊。たとえ敵わないほどの戦力差があろうと最後まで諦めずその命が尽きるまで戦い続けたこの国の最強部隊。
「「「はい。」」」
どうして、こんなに願い続けているのに。どうして、私には「戦う」という道しかないのだろう。
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