第23話 影の子
北部エリアのスノードロップピスケス県のとある平屋の一軒家に少年は住んでいた。両親と父方の祖父母と少年の五人で暮らしていた。少年の名前はジャック、姓をディーという。これは少年ジャックの話。
ジャックの父親は悪魔を狩る仕事をしており、曜日に関係無く仕事が入ればすぐに狩りに出かけていた。父親は普通の人間では無かったのだ。神の落とし子だった祖父から継いだ神の落とし子だ。神の落とし子には神聖生命体を狩るという使命がある。継いだ神の落とし子も例外ではない。その為、曜日に関係無く駆り出されるのだ。
とある日の午前十時頃、父親はジャックを部屋に呼び出し二つ並べられた敷布団の内の一つに仰向きで寝るよう指示を出す。床を見るとマスキングテープで布団周辺を囲んでいた。そのテープの内側にはカットされていない丸々一個の林檎が乗った皿が置かれている。それは何も知らない人が見ればお供え物だと思うようなものだった。
準備が終わると、もう一つの布団の上に父親が横になる。
「神の落とし子継承の儀を始める」
父親がそう発すると、いつからそこに居たのか白い翼が生えたフワフワとした髪の少年がジャックの隣に正座で座っていた。少年は林檎を手に持って品定めをするかのように眺めている。目の前で横になっている二人の人間には眼中に無いとでも言いたげにそちらに視線を移さない。
「はわわ、ボクの好きな食べ物を把握してるなんて嬉しいです。あ、ボクはゼノ。ゼノ/シックススです。えーと、リセイド? の監視役の天使です」
父親は溜息交じりに口を挟む。決して身体を起こさず横になって目を閉じたままの状態だ。
「……リセイドはディー家最初の神の落とし子の名だ」
それを聞いてシックススは目に見えて動揺していた。目の端に涙を溜めているのが何よりの証拠だ。しかしそれは「間違えて申し訳無い」というより「やっちゃった、周りから馬鹿にされちゃう」というズレた感情での狼狽えなのがその様子から窺える。
「その子供はジャック。次の神の落とし子になる子だ。継承の儀を頼む」
「! 任せてください。これはゼノにしか出来ないことですから。頑張ります! 」
ムンッと頬を膨らませて両手を握り締めて気合を入れている。天然なのか養殖なのか、その仕草をリアルでやってのけるこのシックススと名乗った少年は相当あざとい。
シックススは林檎を置いて立ち上がり、二人に向けて手を翳す。すると二人の身体が白く光り出す。父親の胸、丁度心臓がある辺りから光に包まれた何かが浮かび上がった。それはプリンの様なプルプルとしたものだった。赤っぽくピンクっぽい、見方によってはオレンジにも見えるそれは、臓器そのものの見た目をしていた。
ジャックは吐きそうになるのを堪えて目を瞑って動かないように努めた。爪で血が出るくらい手を握り締めて吐き気を抑えている。目を瞑っていても光の動きは分かる。父親の中から出てきたそれは真っ直ぐジャックの身体の中に入っていくのを光が伝えていた。
「終わりましたよー。これで次の神の落とし子はこの子です」
シックススは一仕事終えた声色でその場に座る。林檎を齧ってジャックを見ていた。ジャックはその声を聞いて飛び起きた。何が何だか分からないという顔をして周囲を見渡す。部屋が荒れた様子は無い。だが、幼いながらも自分の身体の変化はすぐに分かる。儀式開始前と比べて身体が軽いのだ。これはジャックが埋め込まれた臓器、魔力炉心の影響だった。
儀式の二日後から魔力炉心に慣れるための訓練が始まった。とは言っても特別なことはしない。ただいつも通りライラック魔狩り局から仕事を貰って対象を狩るだけだ。
神の落とし子では無くなった父親は以前程のポテンシャルは出せなくなっている。魔力炉心を失ったことで本来の体力と筋力に戻ったと言うのが正しいだろう。神の落とし子に成り立てのジャックでは不安要素があるからか、当分は父親と祖父も同行して仕事をこなすことになる。
ジャックは両手にコンバットナイフを持って下級悪魔を狩っていく。行動としてはいつもと変わらない。だが、魔力炉心の作用によっていつもよりも目に見えて一つ一つの動きが軽やかになっていた。経験不足からなる粗はあるものの、これが魔力炉心の有無の違いなのだと突き付けられていた。
仕事が終わり、ジャックと父親はそのまま直帰する。家に着くとジャックは慌ただしく駆け足で家の中に入っていく。向かったのは台所、母親のもとに行ったのだ。
「母さん! オレこの前より早く悪魔倒せたんだよ! 」
母親に報告する無邪気なその姿は、とても神の落とし子というような戦う使命を持った子の姿には見えない。母親は儚げに薄く笑みを浮かべてジャックの頭を撫でる。何か言いたげだが何も言えない、そんな目で見つめていた。
「ーー……よく頑張ったわジャック」
「っ! えへへ、オレもっと頑張る! 」
頭の上に乗せられた母親の手の温もりにジャックの表情は弾んだ。神の落とし子になったことによって戦う事が増えるのは明白だが、それ以上に褒めてくれる人がいるんだとジャックに満面の笑みが零れる。
次もその次もそのまた次の仕事もジャックは褒められたいが為に何の苦も無く狩っていった。仕事を頑張ったら母親が褒めてくれる、頭を撫でてくれると思いながら。相対的にジャックの仕事の効率も僅かながらに上がっていった。順風満帆と言っても過言では無い。
狩るのが楽しい訳では決して無い。どれだけ凄い力が手に入っても好きになることは無い。紛れもない事実だ。ただ、その後に母親が褒めてくれるから頑張った。もっと、もっと、たくさん、たくさん褒めて欲しい、それだけの願いを胸に抱えて張り切って与えられた仕事をこなす。この仕事が終わったらまた褒めてくれる。口角が吊り上がり、意図せず笑みが零れる。
ジャックのサポートとして同行していた父親と祖父は、ジャックの様子を見て顔を顰めた。戦いの最中に笑っている。二人には理解が出来なかった。いや、誰にも理解はできないだろう。例え親子でも他人の考えを理解するのは難しい。当たり前のことだ。だが、ジャックの場合はそんな次元の話では無い。
討伐対象として指示された悪魔を掃討した後、父親は怪訝な顔をして問いかけた。いや、口調はほぼ尋問だった。
「……お前、何を笑っている」
「……え? 」
ジャックはきょとんとした顔で父親の顔を見る。返り血に塗れたその顔で見つめられた父親の眉間にはさらに深くシワが寄せられた。そしてそれは怒りとして爆発した。
「戦いの最中に笑うとは何事だ、気持ち悪い!それは悪魔の所業なんだよ! あの女、さては悪魔とまぐわったな!俺の子供だと偽って! あの詐欺師め! 」
弁明の余地も無いまま祖父も冷ややかな顔でジャックを捲し立てた。
「いいか、ジャック。お前は便宜上家の人間として過ごさせているが、我々はお前の様な殺人鬼予備群を認めないからな! 」
やがて二人はジャックの口から何も聞かず自宅へ歩いて行ってしまう。ジャックは必死にその背中を追った。置いていかれないように小走りで。父親の背中は段々離れて行った。小さい子供の歩幅では追いつけないくらいに速かった。
ジャックが家に着いたのは二人の約五分後だった。いつもは静かな家が騒々しかった。居間に足を運ぶと母親と父親、その後ろに祖父と祖母がいた。母親は床に伏して父親は正面に突っ立っている。なんとも言えないピリピリとした空気感の中、穏やかでないのは見て取れる。
ジャックは空気感に気圧されながらも恐る恐る声を掛けた。
「ーー母さ……」
「お前、悪魔とまぐわっただろう! 」
声を遮るように父親は母親に捲し立てた。「まぐわう」という言葉が理解出来ないジャックは肩をビクつかせてただただ立っていることしか出来なかった。
「あのガキ、戦いの最中に笑ってやがった。正気じゃ無いだろ気持ち悪い! 俺の遺伝子が混じったガキだってのは嘘なんだろ、なあ!? 」
「そんな筈無いわ! 正真正銘貴方の子よ! 」
「まあ、なんて往生際の悪い。息子の子供があんな気持ち悪い性質を持っている訳無いもの。この売女詐欺師」
父親も祖母も母親を追い詰めていた。唯一祖父は母親に対し何も言わなかったが、この二人と同じ立ち位置なのはジャックにかけた言葉然り目を見れば明らかだ。
父親は母親の後ろ髪を鷲掴みにして引き摺って行く。行き先は家の一番奥の部屋で、一族間では「お仕置き部屋」と称される物置だ。そこへ二人で入って行ったきり出てこなかった。聞こえて来るのは母親の泣き声と父親の怒鳴り声と何度も繰り返される打つような音だけだった。
ジャックは部屋で目を醒ます。あの光景を見た後、いつの間にか部屋に戻って眠っていたのだ。現在時刻午前六時半、腹の虫が鳴く。昨日の昼から何も食べていなかっただけに身体は正直だった。
どこからか、ジャックの足下に林檎が転がって来た。拾い上げると少年の声が室内を反響させた。
「ふえぇ、お腹空いてると思いました。お腹満たして元気出して欲しいです」
ジャックの目の前に現れたのはシックススだ。一見親切心で恵んでいるかのようだが、言外には「こんな早くに死なせる訳にはいかない」という心情が見え隠れしていた。この時ジャックは十二歳。人の法律で言えば義務教育の最中にある年齢の子供。教育上の観点から神の落とし子としての使命遂行の義務がまだ発生していない年齢になる。シックススにとっては、咲く前に朽ちるのは都合が悪いということだ。ジャックが林檎に齧りつく姿を静かに眺めていた。涎を垂らしながら。
空腹が多少満たされたところでジャックは物置もといお仕置き部屋へ向かった。母親の様子が気になっているのだ。父親はライラック魔狩り局の相手をしている。居間から聞こえてくる声からして間違いは無い。ジャックは足音を殺してお仕置き部屋へ向かった。
部屋には蝶番と南京錠が付いており、とても開けられる状態では無かった。誰もいないこの部屋に鍵を付ける意味は無い。つまりまだここに居るということだ。
「母さん? 」
扉に張り付いて恐る恐る声をかける。中に届いたのか、声が返ってくる。紛れもない母親の声。
「……ジャック? どうしてそこにいるの」
母親の声は弱々しく掠れていた。嬉しい反面ジャックは何て言えばいいのか考え倦ねていた。すると母親が続けてジャックに言い放った。
「……貴方のせいよ。貴方がもっと普通だったらよかったのに」
ジャックは言葉を失った。その場で立ち尽くしていたのは何分、将又何秒だったのか。バタバタと走って自室に逃げ込んでいた。涙は出ていない。だが悲しくない訳では無い。頭で上手く整理が出来ていないだけだ。俯いたその姿がそう物語っている。この時からジャックの笑顔は消えた。
あれから一週間程が過ぎた。ジャックの食事は居間ではなく自室で摂るようになり、母親は物置から未だ出されていない。会話は最低限のみになった。祖父母とは顔も合わせていない。だが、仕事だけは継ぐ前と変わりなく父親と同伴で行っている。状況から鑑みると、監視なのだと大凡察しが付く。子供であっても気が付くだろう。
赤の他人のような生活の中で、日課のように同じことを繰り返していることもある。毎日物置の前を通ることだ。ジャックの部屋と物置が近い訳でも無ければ道中という訳でも無い。行こうと思わなければ行かない場所に物置がある。それでも前まで行く理由は言わずもがな母親だ。今は母親からも嫌悪されているため声をかけることは出来ないが、母親には会いたい、近くで感じたい、そんな瀬戸際で葛藤した結果の行動だ。
今日もまた物置の前まで歩いて行く。居間の前を通り過ぎて廊下の突き当たりまで行けばいい。ぼんやりしながら廊下を歩いていると正面からスーツを着た男に遭遇する。突然のことで男を避けられずぶつかってしまう。ジャックは慌てた様子で顔を上げると目の前にいたのはカラーサングラスを掛けた緑の髪のヤクザの様な見た目をした十代後半くらいの男がいた。男はぶつかったジャックに対して怒るでも無くただ手を差し伸べた。
「悪いな。お前大丈夫か? 」
ジャックの腕を引っ張って立ち上がらせると、全身をまじまじと見始める。衣食住に困らない生活が出来ている家の子供とは思えないほどのボロボロな身体を男は見ている。
「お前、名前は? 」
「……ジャック」
男は名前を聞いた瞬間、僅かに口角が上がり「ああ、なるほど。こいつが」と口が動いた。カラーサングラスではっきりと分からないが、レンズの奥の目が光ったように見えた。
「俺はコブラ。ライラック魔狩り局の者だ。お前、俺と一緒に来ないか? 」
コブラの誘いにジャックは目を丸くした。コブラに付いて行けば少なくとも父親や祖父母とは離れられるからだ。だが同時に母親とも離れる事になる。俯くジャックの心情を知ってか知らずか、コブラは笑みを浮かべて頭を撫でる。
「大丈夫だ。俺が話をつけてやる」
ジャックの頭をポンポンと優しく叩くように撫でてすぐに踵を返していく。言葉通り父親に話をしに行くのだ。
ジャックは暫くその場で立ち尽くしていた。触れられた頭に手を添えて瞳が潤む。一週間とは言え誰にも撫でてもらえなかった頭に感じた温もりがジャックを満たしていた。ジャックは物置に向かわずそのまま自室に戻って行った。行こうとしていた事はすっかり頭から抜け落ちていた。
コブラは応接間への引き戸を開けた。そこには父親が座って待っていた。仕事という名目で連絡を事前に貰っていたのだろう。
「遅くなったな。早速仕事の話をと言いたいところだが、ジャックをライラックで預かりたい」
「……は?」
あまりにも唐突で単刀直入なその申し入れに唖然としている。しかしそんなことはお構いなしにコブラは続けた。
「碌にメシも与えず冷遇してんだろ? 本人を見たらすぐに分かるぜ。そういうの、世間じゃ批判ものだ。仕事をこなした分の幾らかは入金してもいいし、アンタらもジャックの顔を見たくないってなら悪い話じゃないだろ」
「跡継ぎは別に考えている。今炉心を持ったアレがいなくなるのは得策じゃない」
父親の言い分は、ジャックが持っている魔力炉心を別の人に移し替えるから今いなくなるのは困るという旨だった。母親を監禁している理由もこれに集約される。
「必要になったら俺に連絡すればいい。移し替えくらいいくらでも協力してやる」
コブラは名刺を差し出した。そこにはコブラの連絡先が書かれている。無論社用携帯の番号だ。
ジャックを追い出したいが魔力炉心を持っているが為に追いだせない現状では正に渡りに船だったと言える。
「心配なら定期的に帰省させてもいいが」
「結構だ。連れていけ」
父親の了承を得たところでコブラはにんまりと笑った。紙面での契約を経てコブラがジャックを引き取ることとなった。実に呆気ないのがこの家でのジャックの扱いそのものを示していた。
話を終えたコブラがジャックの部屋へ迎えに行く。これからライラック魔狩り局の事務所があるグロリオサレオ県シルバークロウ市に向かうのだ。ジャックは服を数着と武器を持ってコブラと一緒に家を出る。
「いいか、ジャック。お前にはいずれ俺の護衛としても就いてもらう。ハンター兼護衛だ。心配しなくても俺も可能な限りお前をサポートする」
コブラはジャックの頭に手を乗せる。ジャックは手の感触で気が緩んでいく。兄がいたらこんな感じだったかもしれないと頭を過ったことだろう。少しだけ顔が赤くなっている。
家の中から誰も出て来ない。母親は状況からして出られないが、父親も祖父母もまるでどうでもいいとでも言うかのようにジャックの旅立ちに対して無反応だった。
「……最後に一言話せばよかったかな」
母親に扉越しでも「いってきます」や「さよなら」を言えばよかったと少しの後悔を抱えながらコブラに促されるまま歩いた。家を一瞥してそれ以降振り返らなかった。
コブラと行動を共にするようになって数ヶ月と経った。コブラはいつも狩りを終えたジャックに「お疲れ」や「良くやった」等の労いの言葉を掛ける。家に居た時には母親以外掛けてもらえなかった言葉だ。ジャックはそれだけで満たされていた。仕事をこなしたら褒められる、労ってもらえるそんな環境になって戦闘中はいつも笑うようになった。声が出る程に。それについてコブラは何も言わないし態度も変えない。ジャックにとっては理想的と言える環境だ。
ある仕事終わりにコブラは珍しく喫茶店に寄った。『喫茶 Silver Bird』懐古的な雰囲気の店だ。入店するとコブラは店員からの席案内を待たずにズカズカと歩いて行く。その先には一人の男が生クリームが大量に乗ったホットケーキを頬張っていた。コブラと同じくらいの年の男だ。
「よぉ、相変わらず甘党やってんな、レザール」
「うるせぇ。休憩の邪魔すんじゃねぇよヘビ野郎」
ここ数ヶ月見た中で一番親しそうに軽口を言い合う姿にジャックは呆然とする。コブラはそんなジャックの様子に目もくれずレザールの向かいの椅子に座って煙草を咥える。コブラは隣に座るよう椅子を叩いて促し、無遠慮に煙を吐く。
「……で、ソイツは? どっからどう見ても俺らより若いっつーか子供だろ」
「コイツはジャック。ライラック所属のデビルハンターで、いずれは俺の護衛になるヤツだ」
レザールは「ふーん」と対して興味無さそうにチラッとジャックを見てはホットケーキに視線を戻して口に運ぶ。コブラに肘で突かれジャックは自己紹介をする。
「オレはジャック。神の落とし子だってコブラさんに言われてる」
レザールのフォークを握る手は止まる。
「……神の落とし子ね。まあ、色々あるだろうが精々頑張れや」
何か言いたげだが飲み込んだ上で掛けた言葉なのはジャック自身も気付いていただろう。
レザールはホットケーキを平らげて立ち上がる。これ以上付き合ってられないとでも言うように伝票を片手に席から離れようとする。
「おいおい、もう行っちまうのかよ」
「お前ヤニ臭いんだよ。未成年のくせに生意気に煙草吸ってんじゃねぇよ」
レザールはレジへ歩き出すと、すれ違い様にジャックの頭にポンと一瞬だけ手を置いた。顔はレジの方を見たままジャックに話しかける。
「俺はレザール。神の落とし子だ。まあ、よろしく」
レザールはそれだけ言ってそそくさと去って行った。去り際に見えたレザールの耳はパッと見て分かるくらいに赤くなっていた。何が何だか分からず背中を見送り、ふとコブラの顔を覗く。さっきまで穏やかだったコブラは、これ以上無い程に冷め切った目で店の出入口を見ていた。サングラス越しではあったが、隣に座っていたジャックにははっきりと見えていた。グレーベージュの雀は飛び立った。




