第3話 クリア率0.01%のアクションRPG
予想以上のアクセス数に驚いております!
皆さんの期待に答えられように頑張らせて頂きます!!
話が長くなりました。では本文をお楽しみください。
気を失ってから何分か経過し、僕は目を覚ました。
目の前に広がっていたのは6畳ほどの正方形の部屋。なんの装飾もされておらず、ただの真っ白な空間。
部屋にあるものといえば、先ほど子ども達がつけていたような装置と腕時計のような機械だけ。
「おい!化け物!」
あてもなく化け物を呼んでみると、床に置かれていた装置から声が聞こえた。
「ハハハハ、私は逃げも隠れもしません。そしてあなたのこともばっちりと拝見しておりますよ。」
「それで、ゲームのタイトルはなんだ。」
「そうでした。それがわからなければ始まらない。まずはその頭に装着する機械をつけてもらおう。」
僕は言われるがまま、機械を装着した。すっぽりと頭がはまり、耳元にはスピーカーがつけられていて、顔の前にはゲーム画面が映る仕組みになっていた。
「なんだ?この機械は。お前の忌々しい姿が映っているぞ。」
「忌々しいとは、失礼な。すごくないかその機械。お前がそ機械に対して感動しているところ悪いのだが、タイトルの発表をしようじゃないか。タイトルは『クリア率0.01%のアクションRPG』このゲームは僕が作ったんだ。」
化け物は笑いながら言う横で、僕はまた呆れて笑ってしまった。
「フフフ、フハハハハ。なんだよ。笑わせんなよ。なんだ?そのタイトル。お前はどういった経緯でゲーム作りを始めたのかは知らねえがネーミングセンスのかけらもねえじゃないか!もっと考えようがあっただろ。バカじゃねえの?」
「なんとでも言えばいい。大口を叩けるのも今のうちだ。なんなら今の間にもっと大口を叩いておけばいい。君は絶対にこのゲームをクリアすることはできないのだから。タイトルがそれを証明している。」
「なんだと・・・?」
僕はありったけの思いを全てぶつけたつもりだった。しかし、当たり前のように化け物には通用せず冷静だった。それどころかペースは全て化け物に支配されていた。
「まあ、落ち着け。『この部屋でプレイする者』の特別ルールを教える。お前のキャラはお前と一心同体だ。キャラメイクで詳しくわかるだろう。くれぐれもそれを忘れないことだ。」
「どういうことだ?」
僕は化け物の『この部屋でプレイする者』という言葉が少し気掛かりだった。
「気になるのならばそこの『リストギアー』をつけてゲームを起動することだな。起動ボタンは右耳辺りにある。では幸運を祈るよ。」
化け物は笑い声をあげながら画面から姿を消した。
「チッ」
僕は舌打ちを打ちながらゲームを起動させた。
頭の装置から起動音が鳴り響くと共にゲームが起動し始めた。
始めはキャラメイクからスタート。このゲームはキャラメイクから違っていた。 ゲーム画面には自分の映った鏡が真っ暗な空間に1つ現れた。
予想外の展開に焦りが生まれた時だった。
『はい、そこの愚か者さん。あなたのサポートをします、AIプログラムのツバキです。今、あなたが手首につけているその機械からこの美しい美貌を持つ私がサポート致します。』
手首につけていた『リストギアー』から僕を苛立たせるような話し方をする女の人の声が聞こえたのだった。
リストバンドから聞こえた女の人の声とは・・・
これはヒロインフラグが立ったのか?
次話更新まで色んな想像を膨らませてお待ちください!!
では、また違う物語でお会いしましょう!