第3話 自称、死なずの神
投稿が1年も経ってしまうという情けない結果になって申し訳ありません・・・
水の街、アキュアに関しまして全て完成致しましたので随時、更新していくつもりです。
1年も空いたので話を忘れた方もおられると思うので軽くあらすじだけ・・・
水の街にやってきた光とツバキはこの街の領主である『自称神 フティス』と対峙することになりました。
宗教を使って人を操り、光を襲わせるフティス。
迷いなく、民衆をなぎ倒すのですがそれは全てフティスの罠。
ツバキによって我に帰った光の目に飛び込んできたのは民衆の屍の山。それを目にし恐怖を覚え立ち尽くす光はフティスを倒すことができるのでしょうか?
長くなりましたが、本編へどうぞ!
僕は 民衆の屍の山を目にして足をすくませていた・・・
「ははは。実に面白い。先程はあれほど楽しんでいたのにどうした。今度は恐怖に狩られてひざまずくか。弱き者は辛い道を避けては楽な方へと進み、最後には苦しい事を受け止めようともしない。それがこの結果だ。何事にも過酷は付きものなのだ。」
人間の心は確かにゆとりを求めている。しかし、これは違う。
人殺しが楽しいはずがない。これがゆとりになるわけがない。無理やり、上から押さえつけるかのような救済はほんとうの救済とは言わない。
この民衆も全て、幻なのだろう。そうに違いない。
「ふふふ、ふはははは。」
「何が面白い。」
「そりゃ、面白すぎて笑えるよ。」
僕は周りの民衆をも構わず、自称神向けて銃弾を打つ。
見事に弾は自称神の頬をかすめ、玉座に当たった。それと同時に周りに群がっていた民衆が嘘のように消えていった。
「弱き者、今、何をした・・・妾の頰に傷をつけただと・・・許せん! 妾のことを自称神と呼んだうえに頬に傷をつけたこと、万死に値することじゃぞ! この際、弱き者どもの救済などどうでもよい。 ここでお前を海の藻屑と化してやろうぞ!」
「光様、ここからが本番です。」
「おう! こんな他人の力を使い、自分の力にするような他力本願な奴、一捻りにしてやる。」
僕はツバキの言葉を聞き、地面に落とした剣を拾い上げて構えた。
「他力本願だと・・・? お前、民の救済をし、救いを与えている妾が・・・? ますます、許す事が出来ん! 一瞬で仕留めてやろう!」
自称神は両手を上に挙げ、薙刀を生み出した。
「ゆくぞ! 弱き者よ。」
「ほら、自称神。かかってこい!」
「生意気な小僧め! 妾の名はフティスだ。この無礼者が! 身の程を弁えろと言っている!」
そう言うと、自称神・・・いや、フティスは薙刀を構え、いきなり攻撃を仕掛けてきた。
容姿とは裏腹に強烈な斬撃を放ってくる。剣で弾く音がそれを物語っていた。
「ほら、どうした。弱き者よ。受け止めるので必死であるか。」
僕はかろうじて攻撃をはじき返し、銃弾を放つ。しかし、さすがは神と名乗っているだけはある。放った銃弾は薙刀で真っ二つにされた。
「弱き者よ。甘い! そのような攻撃、当たるわけがなかろう!」
フティスは再度、攻撃を仕掛けてきた。
確かにこいつの攻撃は動きが早く、力も強いが全てよろめくこともなく。受け止めることができる。やはり、こいつ・・・弱い。
「どうした、フティスさんよ。弱くないか? 力を抜いているとでも言いたいのか!」
僕はフティスから繰り出される攻撃を全て弾き返す。全く、疲れも出ない。むしろ余裕がある。
「うっ、妾の攻撃が入らないだと・・・ならば、これはどうだ。」
フティスは、先ほどと同じような攻撃を仕掛けてくる。案の定、僕は受け止めて弾くが、弾いた瞬間、一瞬で体制を直して振り上げるように足を払ってきた。
「くそっ・・・」
僕の体は見事に宙に浮かび、体を地面に叩きつけられる。そして顔の近くに薙刀の刃が見えた。
「先ほどの威厳が嘘のようじゃなあ。お前はじわじわと痛ぶってから殺さなければ気が済まん。さあ受け止めるがよい!」
薙刀を振り上げて顔面に向かって斬りかかってくる。
僕はとっさに剣で攻撃を受けるが、先ほどの攻撃の威力を遥かに超える力で押し迫ってくる。
「どうした、どうした。 妾の力に歯が立たぬか。」
「ふっ、まだだよ。」
力を入れ直し、なんとか弾き返すことができた。
しかし、フティスの勢いは止まらず、薙刀を振り下ろしてくる。
ここだ・・・この戦況を覆す方法を。僕はラージャとの戦いを思い出す。
フティスが振り下ろすところを右斜めに避け、薙刀の柄を左手で抑え、顎に目掛けて掌底を突き出して魔法を打つ。
「甘いのは、お前のようだな。 スフィア!」
フティスは衝撃波で見事に吹き飛んだ。
「光様、お見事です。これまでの戦いが身についているということです。そのまま殺ってしまって下さい。」
ツバキに褒められ、背を押された僕は倒れているフティスに銃弾を放つ。
あっけなく、銃弾はフティスの腹元に命中した。
「やったのか・・・?」
「はい、おそらく私たちの勝ちだと思いますが・・・」
仰向けで倒れているフティスが放っただけでやられてしまうとはボスとしては似ても似つかないものだと思った時だった。
倒れていたフティスが起き上がってきたのだ。
「ふふふ、歓喜に満ちているところすまない。妾が死ぬだと?戯けが、そんな訳がなかろう。」
「そうか。しぶとい奴め。早く死ね!」
どうしたものか、このゲームにしてはたいしたことの敵だ。僕は構わず倒れているフティスにむけて何発か銃弾を放つ。しかし、フティスは命中をした肩を抑えながらまだ立ち上がる。
「うっ・・・妾には・・・効かぬ・・・」
「おい、死に損ないの女め。どこが効いていないだ。」
虫の息の相手をこのまま、放っておいても時間の良いのだが、どうしてもこいつの愚行を僕は許すことができなかった。
「そこまで効かないと言うのなら試してやる。」
「よ、よかろう。妾はどんな攻撃も効かぬ。」
あくまでも負けを認めないフティスへと接近し落ちていた薙刀を壁に向かって投げる。
「これで、反撃もできない。ツバキ、こいつをその柱に拘束魔法と魔法を唱えさせなくしてくれ。」
「しょうがないですね。私もこいつを痛ぶりたいと思っていたところです。特別に手伝って差し上げましょう。 スロベーニャ! メイジサボータ」
フティスを柱に縛りつけるように拘束した。これで魔法を封印し、拘束をしたところで何もできないはずだ。簡単に言えば、拷問だ。
僕は一度、自分の感情を押し殺して心を残酷なものへと変えることにしたのだった。
前書きでも書かせていただきましたが、前回の投稿から1年も経ってしまうという不甲斐ない結果になってしまい、本当に申し訳ございません・・・
今後とも温かい目で見ていただければ幸いです。
さて、光と言いますとしぶといフティスにさらに怒りを感じ、とうとう拷問という非道行為にまで及ぶようになってしまいます。この先、どうなってしまうのか。
何もなければ明日、次話を投稿いたします。是非お楽しみに。
では久しぶりに・・・また違う物語でお会いしましょう!




