第1話 水の町 アキュア
今回から第3章へと駒を進みます。
物語の内容がどんどん佳境へと進んでいきます。
本編へとお進みください。
フィアンマを後にした僕たちは水の町へと足を進めた。
「ここが次に攻略する町、アキュアです。」
前に攻略した町に比べると小規模な町で中央部に一際目立つ大きな神殿が建てられていた。
ツバキがいうについ最近、この町に水を司る髪を名乗る人物が現れたらしく、商業が盛んだった町が一瞬にして宗教街へと姿を変えたらしい。
そのせいで貿易路が破綻し、他の貿易国に大きな被害が出ているらしい。
「今回のボスはその神と名乗る人物の討伐か?」
「光様、フィアンマを出て勘が鋭くなりましたね。正解です。 ですが、この町で殺しの話は控えて置いてください。周りの人を見れば分かる通りです。」
確かに討伐というような物騒な言葉を発した瞬間、周りから軽蔑するような眼差しが肌に刺さった気がした。
「ここの神は心に安らぎを与え、困難や苦しみから解き放つというような神ですので残酷な言葉や物騒な言葉は民を敵に回しかねません。お控えください。」
「お、おう。任せろ。 で、今から何をすればいいんだ?」
「一番早いのは神殿に乗り込めば早いのですが、私はフィアンマのあいつも嫌いですが宗教系も苦手です。なので民にここの神の名前だけでも聞いてから乗り込みましょう。さすがに無知では攻略は難しいでしょう。」
何を司る神は知っているのに名前とどんな人物かはわからないとはツバキにしては珍しいこともあるもんだ。
僕は近くにいた神殿の方を向いて祈りを捧げている人に声をかける。
「ちょっと悪いんだが、この町は初めてで一体、誰に祈りを捧げているんだ?」
「・・・・・・。」
声をかけたが反応がない。どうしたのか・・・
「おい!」
「・・・・・・。」
どれだけ声をかけても反応がない。何者かに正気を取られているようなそんな気がした。
「これは少し、状況が悪いですね。光様、とりあえず神殿の方へと向かいましょう。なんとなく察しがつきました」
さすがはツバキ、名前も聞けていないのに状況だけで察しが付くとはすごい。
僕たちは一旦、神殿の方へと続く大通りへと進んでいく。以前、商業が盛んだったというように宿屋や店屋が立ち並んでいるが、従業員たちは店の前で座り込んで祈りを捧げ続けていた。
そして皆、揃って祈りを捧げている人々の目は意識がなく虚ろになっていた。
「これは、一体どうなっているんだ・・・前に倒したボスの中で一番、タチが悪い気がするんだが・・・」
「その通りです。このやり口は私が最も嫌いなものです。あのクソみたいな性格のエイギールより、腹が立つ。」
ツバキはそう言いながら右手に電撃のようなものを宿らせ、髪がなびいているのが何よりもの証拠だった。
「さっさと神殿に行きましょう。フィアンマでは出過ぎた真似をしましたが、今回はこの怒りを鎮めましょう。」
よほど、フィアンマでのことを悔やんでいるのか。
すぐに右手に宿していた魔法を消していた。フィアンマからツバキの感情がどんどんあらわになってきた気がする。
大通りを進んでいき、どんどん神殿へと近づいてきた。
すると、先ほど祈りを捧げていた人々が神殿へと入っていく姿が見えてきた。
「入って行く人たちは何だ?」
「これは推測ですが、人から気力が正気を奪っているのでしょう。そして洗脳する。よくあることですね。」
洗脳された人々と一緒に神殿の入り口まで繋がっている長い階段を登っていった。
「フティス様、万歳! 私たち、弱者たる人間どもをお救いください。」
民衆が揃いも揃って万歳か。どこかの帝国か・・・この光景は宗教的な雰囲気は感じられず、上から強い力で洗脳されているようだった。
「これはどうなっているんだ。みんな揃って何を・・・」
「思った通りです。やはり、こんなことをしているのだろうと思いました。光様、ここは神と自称するものの言うことを聞くのです。」
「お、おう」
僕は戸惑いながらも『自称神』の元へと近づいていく。
第3のボスはなんと、水の神!?
一体、どんな戦い繰り広げられるののでしょうか。
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では、また違う物語でお会いしましょう。




