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前世の記憶を手に入れた女子高生は、終わりを迎える地球で世界と幼馴染のどちらを選ぶ  作者: 茉莉レイ
第二章

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第65話 美味しいも幸せもシェアしたい!

穂乃果(ほのか)達も楽しめた〜?」


「うん! (そら)()さんもはしゃいでたし!」


「色々見られて楽しかった!」


 一通り見終わった後、外で合流した。

 穂乃果の言う通り、空音はテンションが上がっているようだ。


紫伊香(しいか)達はどうだった?」


 穂乃果がそう聞いてきた。


「楽しかったよ! 途中(りん)()君が走り出したりしてびっくりしたけど!」


「それは紫伊香さんが変な事言うから!」


「え〜! 何の事! 私にも教えてよしーちゃん」


「これは私と凛兎君だけの秘密だから! ね?!」


 私は凛兎君の方を向いてウインクしながらそう言った。

 凛兎君は顔を赤くし照れているようだった。単純で可愛い。


「え〜まあいっか! こっちも秘密あるもんね? しーちゃんの!」


「え、あ、まあ……」


 空音の言葉に穂乃果は苦笑いしていた。


「何の事か気になるけど! まずはお昼食べに行こっか!」


 ちょうどお昼の時間だった。

 混むとは思うが、さっきは軽くしか食べていないためお腹がすいた。


「賛成! 私も何か食べたい!」


「私も!」


 空音と穂乃果がそう言った。

 凛兎君も無言で頷いていた。


「じゃあ行こっか!」


 マップには色々な種類の飲食店があった。

 ご飯、麺類、ハンバーガー、中華、洋食なんでもある。

 もちろんスイーツ専門店も沢山あった。


 多数決の結果、洋食屋さんへ行く事になった。



 店に入った瞬間からデミグラスソースのようないい香りがしてきた。

 

「少し混んでるけどすぐに入れそうだね!」


「椅子に座って待っとこっか!」


 私の言葉に穂乃果がそう返し、全員で長椅子に座った。


「メニューをご覧になってもう少々お待ちくださいませ!」

 

 若い女性の店員の方がメニューを渡し、そう言った。

 

「ありがとうございます!」


 私は何を食べよっかな。

 キャラクターのコラボメニューだと少し高くなっちゃうから普通のでいっか。

 エビフライとハンバーグ乗ったオムライス!!

 これ美味しそうじゃん、これにしよっと!

 もちろんご飯はバターライス!


「私達は決まったよ! 紫伊香は何にするの?」


 穂乃果がそう聞いてきた。


「ふふ、私はね、これ!」


「わあ、しーちゃん食べ盛りだね」


「な! 年頃の女の子に何て言い方!」


「オムライスにハンバーグとエビフライ美味しそうだね!」


 空音と違って穂乃果はいい子だ。そのまま健やかに育ってね。


「みんなは何に——」


「4名様でお待ちの風山(かざやま)様! お席にご案内いたします!」

 

 3人に聞こうとした所で席へ案内された。

 まあ座った後でいっか。



 席に座った後、注文を終えた。


 穂乃果はアサリとトマトのパスタ、凛兎君はシーフードドリア、空音はマンゴーパフェを頼んでいた。


「空音はスイーツだけでいいの?」


「大丈夫大丈夫! みんなから一口ずつもらうから!」


「もうまたそうやって勝手に! 私はいいけどみんな迷惑じゃない?」


「私は大丈夫だよ!」


「僕も問題ないよ!」


 2人とも優しいな。


「じゃあせっかくだしシェアしよっか! 空音のパフェもね!」


「しょうがないな〜!」


「何それ!」


 空音のおかしな言葉に全員が笑ってしまった。

 変なキャラだけど、仲間内の空気は悪くない。

 4人で時間を共にして絆が深まっていくだろう。



「お待たせいたしました!」

 

 料理が到着した。


「みんな食べたい分取っていいよ!」


「私のもいいよ!」


「僕のも」


 店員さんに事情を伝え、マンゴーパフェは食後に持ってきてもらう事にした。


「ん〜! 穂乃果の美味しい!」


 アサリのパスタは食べた事があったが、トマトが入っているのは初めてだった。

 海の香りとトマトの酸味の相性が良く、旨みが口一杯に広がった。

 

「確かにほのちゃんの美味しいね!」


 空音も同じ感想のようだ。


 私が頼んだ物も美味しかったが、美味しいの詰め合わせで分離していた。

 凛兎君のシーフードドリアはノーマルな美味しさがあった。

 1番、というより、圧倒的に美味しかったのは穂乃果のパスタだった。

 機会があれば家で作ってみようかな。



 料理を食べ終え、食後のパフェが到着した。

 

「わあ! きゃあ! 美味しそ〜!」


 空音はハイテンションで様々な角度から写真を撮っていた。

 そういえば遊園地に来てから写真撮ってなかったな。

 というか4人で写真なんて撮ってないかも。

 後で記念撮影できるとこ探して撮ろっかな。


「一口もらっていい?」


「いいよ!」


「ありがと——」


「はいあ〜ん!」


「んっ……?!」


 空音が自分のスプーンで私に食べさせてきた。


「美味しい?」


「う、うん美味しいよ」


「良かった!」


 空音は満面の笑みを浮かべていた。

 わざとなのか、無意識なのかよく分からない。

 間接キスだと意識してるのは私だけ?

 まあ、友達同士では普通か。


「私ももらっていいですか?」


 穂乃果がそう言った。


「はい、どうぞ!」


 空音は私の時とは違い、パフェのグラスごと差し出した。


「ありがとうございます」


 穂乃果は単調な口調でそう言った。

 ん? どうしたんだろ。


「美味しいです!」


 穂乃果は口に入れた後、笑顔でそう言った。

 気のせいかな。


「凛兎君も食べる?」


「僕は大丈夫ですよ」


「そう? 分かった! じゃあ後は独り占めさせていただきま〜す!」


 空音は本当にテンションが高いな。

 まあそれはいい事なんだろう。



 パフェを食べ終えた後、店を出た。

 記念撮影できそうなとこでも探そうかな。

読んでいただきありがとうございます!


ぜひ、面白い、先を読んでみたいと思っていただけましたら、リアクション、ブックマーク、コメント等していただけると励みになります!

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