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モブですらない俺が陰の英雄とされて困っています〜魔導科学の暗躍者  作者: 高麗豆腐
〜第三章〜裏の世界に舞う大鷲
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裏プロローグ ライバル登場⁉︎

失礼しました、先日は寝ぼけて投稿したせいで文章が抜けていました。なので改定させていただきました。


11月17日

鏡野 真は転生者だ。


そして、彼は自分自身の実力を、かなり過小評価している節がある。何故か、それは普通、幻葬士は共同で任務をこなすのが基本だ。


ところが彼は、受けてきた任務では大体1人になっていた。具体的には、斥候だとか、単独による荒野の掃討と言ったなまじ実力があったが故に1人でこなし続けてしまった。


現在でも、それはあまり変わらない。いや、実際には琴音という存在が増えたが、彼女自身も規格外の才能と能力があったため、やはり自分自身が規格外という認識は持てなかった。持ったのは精々、俺もA級くらいだし、弱くはないよな。だ。とんでもない、黒木愛と戦って生き延びているのは今の所、主人公くらいだ。


現実的に見れば、Pandoraを使う主人公くらい強い筈なのだが……


では心強い味方である十二秘奥のメンバーについてはどうか?


ところが彼らがいてもそれは変わらない。真以外の彼らも、能力は高く、それでいて1人で任務をこなせるエキスパートだった。


よって、自分が規格外という認識はやはり持たなかった。


さて、ここまで如何に鏡野 真が規格外なのかを語ってきた。


では、彼にとってライバルとなり得るのは誰か?


原作主人公である、影人か?


或いは、相棒の琴音か?


ライバルという存在を真が考えるのは、もう少しばかり、後のこと。


ーー

東瀛国旧関東地方現心都東部、旧神奈川県に住んでいる真は、今回、幻葬士協会本部が置かれている旧東京現天野。その本部に本来は存在しない存在しない階層。その会議室に集められた十二秘奥達。


「要するに、お偉いさん、正確には僕の下の奴だけど、彼らが何を思ったか、勝手に大鷲っていう十二秘奥に匹敵させるつもりの部隊を組織しちゃったんだよ。はぁ」

そこに集められることになった経緯を話し終えた神楽は、そう言うと溜め息で締めくくった。


今までの説明を聞いていた十二秘奥の面々からは、思わず絶望感が漂っていた。特に、前世や今世でと無茶振りを振られる真は、ポツリと本音を零した。

「無能?」


「気持ちは分かるよ〜」うんうんと、神楽も頷く。何故、そんなものを組織する必要が有ったのか。彼らを含めた多くの幻葬士はその訳を理解して、いやそもそも思考停止してしまいそれすら出来なかった。


「大鷲という組織は何をするのですか?」琴音が当然の質問を神楽に問いかける。


「さて、彼らが作った組織を説明するとだね」問いかけられた神楽は額を抑えながら、説明をするために口を開いた。 


要約すると、十二秘奥は最高戦力なんだから動かさないで、代わりを作ろう。だから、君たちは特務辞めていいよー。というものだった。


「足引っ張るか普通?」「どうして、無駄なことを」「ダルっ」

「外部にでたくなくなるっすね〜」「い、いまいち話が分からなくなりました」ポカンと口を開けざるを得ない。琴音はいまいち理解が追いつかなくなったらしく、ワタワタと手を振っている。


「琴音くん、要は嫉妬だよ」ため息を吐きながら、内田が天を仰いだ。


「しっ、嫉妬⁉︎」


「それだけなら良いさ。真くん、学校どうだい?」


「転校生とか、そういう話か?」


「ん、そうだね。でも、反応見るに特に無さそうだね」


「いや、心当たりはあるぞ」


「彼のいう通りさ⭐︎」


「ほーうーじょーう!」


「おいおい、掴みかかるのはやめてくれ。筋肉が詰まった君にハグされる趣味は無いんだ」

 

「言い方‼︎」


「ま、君たちだけは暫くは休暇にするよ」琴音と真の方を向いて、神楽は休暇を通告した。


「分かった」「や、役立たずだからですか⁉︎」


「血に濡れる必要は、無い。君たちは飛び込む必要は本来無いしね」


「今更だろ」「う、あ」顔を青ざめた琴音が呆然となり始めたことに気づいた真はあらかじめ釘を刺す。


「……琴音、落ち着け、2人で買い物とか行くぞ。それで、その神楽さん、その大鷲の彼らはどうなんだ?」


「それがね〜」

ーー

「チョロいな」白の髪に金眼の少年は、


「もう、皐はもう少し、緊張した方が良いよ!」黒髪の少女が先の少年の気の抜け具合を注意する。


「は、俺たち大鷲に勝てる奴らなんていないだろ?」皐と呼ばれた少年は、己が残した戦果を誇示するように、腕を広げ、大声で語った。


「そ、そうかもしれないけど……」彼女も思うところがあったらしく、その声は先の注意の時より弱く小さくなっている。


「彼のいう通りさ。幻葬士には、特務部隊がいるらしいけど……僕達が一週間で積み上げた功績には及ばないさ」もう一人の緑髪の少年が、自らが打ち立てた功績を振り返り、豪語する。


「そうよ!もう少しばかり骨のある任務はないかしらね」緋色の髪の少女が緑髪の少年に追随して声を張り上げた。


「……余裕だった」眠そうにしている瑠璃色髪の少女が胸を張りながらボソリと呟いた。


「それじゃ、帰投しようか!」


「「おおー」」


大鷲を名乗る少年少女と、十二秘奥の邂逅は近い。

眠いです。

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