第18話 主神のささやきを拝聴せよ、犬のように!
「邪魔しているのはお前だろーーーー!」
「ぐは!」
「ああ! ボンゴレビアンコをすすりながら頬をくぼませるホームセンターの店長が、その黄熱病まがいの瞳をした涙腺のごく至近距離に付着した黄ばんだ目やにをレジの読み取り機でスキャンされた際、その驚愕のお値段にのけぞるあまり、むき出しになった奥歯に絡みつくすでに脱色して白くなったパスタの残骸をさらすように、首長がお嬢様のこぶしに崩れ落ちていく!」
「あんたも一緒に死にたい?」
ラズリが満面の笑みで胸ぐらをつかんでいた。
「さあ、わかったらさっさと戻しなさい!」
「それが…。」
「なんですってーーーーーッ!!! 洗脳する前提で実行した機械だから、戻す装置を作っておかなかったですってーーーー!!!」
怒った彼女は誰もやらないなら、もはや自分でやるしかないと適当にゼノムスの持っている機械のボタンを押した。
「ああっそれは!」
するとすぐに画面上に変化が現れた。
「はははははははははーーーーッ!!!! この映像は全国のテレビに強制的に接続され、やがては放送される!」
まさか、と思い俺はテレビをつけた。
『今入ってきた臨時ニュースです! 今日未明、アパートに住む学生が部屋でオンライン音楽ダウンロードサイトでネットショッピングをしていたところ、何者かが発信したウイルスによって、実際とは違う音楽がダウンロードされる事件が発生しました』
「な、なんてことなの…。」
『男性の話です。』
『もう最悪ですよ! せっかく金払ったのに、これじゃ詐欺ですよ詐欺! どうしてくれるんですか!』
『ダウンロード会社では、原因究明に全力を尽くすとともに、二度とこのような不祥事が発生しないよう、努めていく所存とのことです。』
老人の策が読めた。
彼はネットショッピングを不祥事が発生したように仕向け、レコード業界の再生を狙ったのだ。
「フフフフフフ…ハハハハハハハハハハハ!!!!! わしもかつては世界一粘り気のあるよだれを吐く男と言われたほどじゃ。 ぐはっ!」
じじいはともかく、俺はあのレコード店が気になり外に出た。
なんかけたたましい笑い声でほとんど文字数かせいでますね、これ…。 まあ、実際のストーリーが通常通り進行しているので、心配しなくても大丈夫でしょう。 もともと文字数かせぐというか、笑いにリアルさが出れば、老人の主神に対する敬愛度が増すだろうと思ってやったことですし… (言い訳じゃないですよ…たぶん)
「この小説はたとえ放射線状に見事に左右対称にクロスしたカビが生えようと…