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第11話 ブラック・ホームに呑まれるがよい!

 決して社会の働いている方々を、作者が侮辱する意図はなく物語を作っていることをご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。


 『まもなく、三番線に電車が参ります! 押さないようにお願いします!』


 今朝も電車のプラットホームは通勤ラッシュで混雑していた。


 「ロフィロイよ。 我々の作戦通りにやるのじゃ。」


 彼は老人からそう言われると、悪魔のような顔つきになってにやにやとした。


 相当憂さを晴らしたいという気持ちが伝わってくる。


 そして通勤用のカバンから取り出したのは、駅員の着ている服のレプリカだった。


 「はー今日も混んでるなー。」


 「そうかそうか。 せっかくだから車掌を今日一日交代するキャンペーンていうのやってみない?」


 『な、なんだお前は! ぐあっ!』


 プラットホームに老人の声と、駅員の叫び声が響いたが、この混雑の中でそんなことを気にする余裕のある者などいなかった。


 『こちらゴレマズド、先頭の車両の制御室を制圧した。 ゼノムス、順調か?』


 『はッ! 我々も制圧いたしました。 梅肉を引きちぎった反動でよだれの海と化した、老人の口の中でくちゃくちゃともまれるちりめん山椒さんしょうの茶色く薄汚れたそのミクロなボディにビンタを喰らわせるノリだらけの舌べらの曲がった角度が、のどちんこの筋力を物憂ものうげに鍛えるために最も適している環境のごとく、われらの前に遮るものは何もありません!』


 『いつも思ってたけど、長えよ!』


 ゼノムスの横にいるラズリが、最後尾の車両から声を送った。


 『そっちは抜かりないか、ロフィロイよ。』


 『はい。 プラットホームの事務室はすでにわれらが手中にあります!』


 『ようし! では、よくぞ! われらがフレクシスの洗礼を凡愚どもにしらしめるのじゃ!』


 

 …今日は疲れたなあ…。そんなときにほっとする物語をどうぞ。 (ほっとというより、ギョッとするような気がする…。)

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