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久しぶりの依頼?。

更新です。


読んで下さる皆様、それとブックマークして下さっている皆様ありがとうございます。

 最近はバタバタと忙しない日々でしたが、ここに来てようやく落ち着いた日々になりそうです。ですので、一先ず帰って来た事の報告としてバッカスさんの酒場に顔を出しましょう。

 その前に、設備の撤去をシャンティ姉さんに依頼しておかなきゃね。正直、場所を取りすぎていて錬金釜が端っこに追いやられている状態なんです。


「シャンティ姉さん、設備の撤去をお願いしてもいいですか?。」


「えぇ、任せておいて。朝食も食べ終えたし、今からやっておくわ。」


「お願いします。」


 これで設備に関しては安心です。ボクだったら、錬金アイテムを使わないと無理ですね。シャンティ姉さん達は魔法でなんとかしてしまいますが、ボクは錬金術に全振りなんで魔法なんか使えませんし…。


 べ、別に悔しくなんて無いですよ?。本当ですからね!。


 っとと、お土産を四次元巾着の中に入れて向かいましょう。もちろん、クレメリアさんの分も入れてますよ。抜かりなしです。


「じゃあボクはバッカスさんの所に行ってくるね?。」


「いってらっしゃいなのじゃ!。」


「あの野獣には気をつけるのよ!。」


 シャンティ姉さん、今まさに野獣の目をしてるよ…。


「イヴも行こう?」


「えっ!? この姿で行くの?。」


「大丈夫だよ、説明すればいいから。」


 ひとしきり悩んだ末に、一緒に行くことになりました。どうせすぐバレるので、行っても行かなくても変わらないんですけれどね。あの家族だけには、キチンと言っておきたい事ですし。後は、リルちゃんとサイネリアさんにも会いたいなぁ。


「もちろん、リル達の所にも行くのでしょう?」


 流石はイヴ。ボクの行きたいところは把握しているようです。


「行っても大丈夫?。」


 正直、イヴを見せびらかしたい気持ちはある。ボクの妹?はこんなに可愛いんだって声を大にして言いたいくらいに。


「バッカスやあの馬鹿クレメリア、リル達は特別よ…。他の有象無象には興味がないし、関わりたくないもの。」


 イヴはやっぱり一部の人を除いて、この町の人を毛嫌いしている。それはイヴだけじゃなく、シャンティ姉さん達も同様だった。


 主な原因はボクかなぁ、と思わなくもない。この国の町は例外なく、錬金術を嫌っている節がある。この間行った帝国領の町は、錬金術を受け入れていた。


 移住することも視野に入れた方が良いかもしれないなぁ…。


「あっ!?リーンお姉ちゃんだ!。」


 カティアちゃんの元気な声で、思考が止まる。無邪気な姿は、ボクの心の癒しです。


「おはよう、リネットちゃん。」


「おはよう、リネット。」


 幼女化したイヴを見て、首を傾げながら頬に指を当てます。


「イヴお姉ちゃん?」


 おぉ、すごいです!。何も言わなくても当ててしまいました!。


「えぇ、そうよ。」


「イヴお姉ちゃんがちっちゃくなっちゃってる!!。おとーさん!イヴおねーちゃんが!!」


 大声で叫びながら店の中に駆けていきました。子どもの行動力は凄いですね、止める間も無くピューンとあっという間でした。


 ガシャガシャと音を立てながら今度はバッカスさんが慌てた様子で出てきました。


「い、イヴが、ちいさくなったって!!。」


 ボクの肩を掴みガックンガックンと揺らして聞いてきました。

 まぁ、すかさずイヴがバッカスさんのお腹に一発入れてましたけど…。大丈夫かな、バッカスさん…。


「ぐ、ぐおぉぉ…。」


「イヴ、やり過ぎじゃない?」


「これくらい当然よ。人の話を聞かずにあんな事した罰ね…。」


 カティアさんとリネットちゃんが今度はお店から出てきました。リネットちゃんに手を引かれながら、カティアさんが小走りでこちらに来ました。


「イヴちゃんが、小さくなったってリネットから聞いたんだけど!?。」


「全くこの家族は…。少しは落ち着いたらどうなの?」


「「「大事な家族に何かあったら心配するものだろ!『でしょ!』」


「そ、そう。」


 バッカス一家の言葉に、顔を赤くしながらそっぽを向くイヴ。


「このちんちくりんがイヴか?」


「懲りてないの?」


「まぁ、まぁまぁまぁ、可愛いわ!?」


 カティアさんがすかさず抱きしめます。それはもうがっつりと。胸で窒息しそうになるくらい、て言うかイヴの顔色がどんどん悪くなってます!。


「か、カティアさんその辺で! イヴが、イヴが死んじゃいます!」


「あらあら、ごめんね!。大丈夫?」


「げほ、げほっ。クッ、大きい胸は凶器ね…。」


 そう言った後、視線がボクの胸へと注がれます。


「え!? な、なに、イヴ?」


「アクシデントさえなければ、私はリーンより身長や胸だって大きかったのに…。」


 そう、イヴはボクより身長が高いので、かなりスタイルが良い。別に悔しくなんかないし、今はボクの方が大きいし!。


「そ、それより、お土産があるんだよ。」


「おみやげ! なにかな?なにかな?」


 一番に反応したのはリネットちゃん。


「旅行は楽しかったか?」


「途中までは、かな?。」


「なにか、あったのか?」


「大丈夫、解決したから、さ。こっちは何かあった?」


 話題を変えるように、ボクはバッカスさんに話を振る。


「あぁ、ちょっとリーンに依頼があるな。」


「依頼?。」


 この町では、かなり珍しい事だった。寧ろ、サイネリアさん達の事を抜きにしたら初めてかもしれない。


「依頼内容は、学園の講師としてらしい。」


 ボクはその変な依頼に言葉をなくしたのでした…。

リ「最近、暑くなってきたね。」

ユ「アイスとかかき氷食べたいね!」

イ「お腹壊すわよ。」

ユ「だがそれも夏のイベントの一つ!」

イ「一人で悶えると良いわ。」

ユ「かき氷のシロップって味が一緒らしいよ?」

リ「色で誤魔化されてるって話だよね?」

イ「それは、食べ比べてみましょう」


結果、三人ともお腹を壊しました…。


皆んなも暑いからって冷たい物の取りすぎは良くないから気を付けてね!

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