買い物を片手間に、人脈が広がる?
クッ、毎日投稿なんて、無理よ!。
いや、書くのが遅い私がいけないんですけどね…。
最近朝晩が寒いですけど、皆さん体調大丈夫ですか?。
私は咳が…。あれ、風邪ひいた?いやいや、そんな筈はッ!?
ボクとライゼルカは手を繋いで森を歩いていきます。こうしていると、何とも不思議な感じですね。妹と仲良く手を繋いで歩いている感じですが、もう少し歳をとると娘という感じになるのでしょうか。
「楽しいのぅ!」
「うん?」
「こうして歩いていると母さまと歩いてる感じがして楽しいのじゃ!」
あれ、おかしいな…。ボクまだ未婚だよ?。ライゼルカが娘なのは文句ないけど、せめて結婚してからの方が…。
『リーンの夫になるヤツは私より強くないと認めない‼︎』
「うむ、そうじゃのう。後はシャン姉のお眼鏡に叶わねば無理じゃろうなぁ…。」
うん、それって絶望的って事だよね!。はぁ、流石に子どもは欲しいかなぁ〜。それに未婚子持ちっていうのもアレだしね…。
今はまだそんなに焦る事はないと思うけれど、いずれって所かな。今はみんなもいるしね。
「そうは言うがこっちは長生きする種じゃからな。後数千年は生きれるからのぅ。」
心で涙を流しながら歩きます。さようなら、ボクの婚期…。とは言っても、気になる人なんていませんけどね。
そうしているうちに住宅エリアですよ。この世界にしては凄いですね、街の中に森まであるなんて。
「冒険者の育成も兼ねてある様でのぅ。」
「凄いんだね〜。」
冒険者とか、ボクには無理ですね。元から華奢な方でしたが、この身体になって余計に無理ですよ。だって超ラクラクてぶくろくんが無いと重い物持てませんもん。
ちなみにこの超ラクラクてぶくろくんは錬金術で作った物で、重い物を簡単に運べる優れものなんです。
「冒険者って、男の子が憧れるジョブだってクラスメイトが言ってたなぁ。」
「む?。其奴は男か?」
「そうだよ。クラスメイトの男子。友達は女子率が高くてね、男子は声をかけにくそうにしてたなぁ。」
「む?。リーンは女子ゆえそれが普通なのでは?」
「あはは、あの時はまだ男の子だったんだよ?。だから、女性用の下着とかは女装の時だけだったし。」
そんな話をしていると、目的のお店まで後少しでした。
フィギュアが見えるとライゼルカが駆け出しました。ボクの注意を振り切り、人々を掻い潜り目的の物へと手を伸ばしたと同じタイミングで横から手が伸びてきました。
「む?」
「にゃるぷ?」
ライゼルカともう一人は同時に手を伸ばし 、目的のものが一緒のものと分かると手が止まります。
「ニャププ、おみゃあ昨日の我が愛人候補に引っ付いていたガキニャプ?」
「ひっ!?」
ヤバイくらい気持ちが悪い人がいた。昨日も視界に入ってしまったし、話しかけられたし…。ライゼルカも怯えてしまってますし、最低な人ですね…。
あの気持ち悪さは女性なら生理的に無理な類の人です。
「ライゼルカ、大丈夫?」
「う、うむ…。」
あんなに強いライゼルカが、ビクビクしています。
「あっ、リーンとライゼルカいたじゃん!。」
声のする方を見ると、カリムくんが駆け寄ってきました。
「リファナ姉ちゃんが心配してたぜ!。それ買ってリファナ姉ちゃんのとこに戻ろうぜ!」
カリムくんナイス!。これは便乗するしかないよね!。
「そだね!。ライゼルカ、早く買ってしまお!」
「う、うむ。おっちゃん、幻界限定バハムートを下さいなのじゃ」
「あいよ、残り一つだったヤツだ。運がいいな。」
代金を支払い、その場を颯爽と去ろうとしたら肩を掴まれました。
「きゃっ!?」
「待つニャプ。そのバハムートフィギュアを寄越すニャプ。」
「い、嫌です。これはこの子が買ったんですから!」
「そ、そうなのじゃ!。」
「五月蝿いニャプ!。ワシは帝国貴族、ヤーバイン家の当主のヨーク・ヤーバインだニャプ!。」
あなたの名前がヤバイですって。いやいや、そんな事はどうでも良いですけど…。何ですかこの人、貴族は何でもできるって考えの人ですか?。これだから貴族は嫌いなんですよ!。
『どうでも良いけど、抜剣してるんだけどコイツちょっと懲らしめるわ…。』
あ、イヴが完全に切れてます。ひとまずバトンタッチしましょう。
ぶわりと髪が魔力風によって靡いた時には紅く変わっていました。
(相変わらずイヴの髪は綺麗な紅色だよねー。)
「……あ、ありがと。」
「のぅ、今はあのキモいのをどうにかしてくれぬか。サブイボが止まらんのじゃ。」
そうだったわね。先ずはあの気色の悪いのをリーンの目の前から排除するのが先決だわ。全く、あり得ないくらい欲が顔に出たヤツね。
「とりあえず、目障りだからとっとと消えてしまいなさいな。」
「ニャププ、お前にはこの奴隷用の首輪を付けてやるニャプ!。屋敷に戻ったらじっくりたっぷりと可愛がってやるニャプ。」
「……汚らしいその口を閉じろ、汚物め。」
私は嫌悪感を顔に全面に出す。
「あらあら?そこにいるのはライゼルカちゃんじゃない?」
「うん?。」
声のした方へライゼルカが振り向くと、其処にはさっき別れたアレフナーガという女がいた。私はこの女に対して警戒音が止まない。
ーーコイツは、油断出来ない。
「おぉ、アレフ姉!。さっきぶりじゃな!。」
「そうねぇ。どうしたの?」
「う、うむ。先程から其処の男に言い寄られておるのじゃ。」
アレフナーガは視線をヨークへと向けると、「あぁ、納得」と言った顔をした。
「ヤーバイン卿、貴殿は何をしておられるのですか?」
「ニャプ! な、なぜ、アレフナーガ様がおられるのですか!?」
「ただの息抜きですわ。そんな事はいいでしょう。先ほどの問いの答えが未だですよ。」
「わ、ワシは、この街に視察にきた、だけニャプ。」
「そうですか、其れならば早く仕事にお戻りなさい!。わたくしはマスターに代わりその場での裁定権限が有るのですよ。貴殿の代わりなど帝国には幾らでもいます。寧ろ貴殿が潰してきた者の中では貴殿以上の働きができる者もいた位です。何なら今此処で処断し挿げ替えても良いのですよ?。なに、罪状など叩けば幾らでも出てくるでしょう?」
ヨークは顔面蒼白にして、脂汗をかきガタガタと震えていた。リーンをいやらしい目で見たのだから、私が始末しても良かったのだけれど…。
(こーら、そんな物騒な事はしなくていいよ!)
「む、分かったわよ。そろそろ変わるわよ?」
(はいはい、じゃあ、バトンターッチ!)
チェンジは一瞬ですよ。早く身体を作ってあげないといけませんね。っと、そんな事をしているとアレフナーガさんが例の人物を追い払って仕舞いました。流石ですね。
「さて、これでもう安心ですわね。大丈夫でしたかしら?」
「うむ、助かったのじゃ。」
「ありがとうございます、助かりました。」
「いいですわ、これを渡しに来ただけですし。」
そう言ってアレフナーガさんは手のひらサイズの球体を差し出しました。球体は不思議な感じで、中は炎が宿っていました。
「これは真なる焔の封印球ですわ。」
「封印球?」
「紋章を宿した球ですわ。原理とかはまぁ、とある世界のとあるゲームを参考にさせて頂きましたの。」
それって、もしかして幻想水◯伝?。RPG好きのクラスメイトがしてたけど…。それは危なくない?大丈夫?。
「これがあれば帝国領であれば大抵の場所に行けますわ。良ければ帝都まで遊びにいらして下さいね?。」
「あ、はい。近いうちに行きます。」
「まぁ!絶対ですわよ!」
そう言って尻尾をフリフリ揺らしながら帰って行きました。変わった人ですね、あの方は…。
「さ、ライゼルカ、リファナも待ってるし戻ろっか?」
「うむ!」
そうしてボク達の旅行が終わりました。
帰りも何処でもいけるドアでガチャリと帰りましたよ?。バハムートはまだ四次元巾着の中ですけれどね。色々とやる事が有るので、先ずは部屋を広げないと行けませんね。
さてさて、明日から大変ですよ!。
ユ「あー、出しちゃったよ封印球。」
ハ「ユウリさんあのゲーム好きでしたよね?」
ユ「うん。面白いよ。ナンバリングが5以降出てないけど…。次あたりハルモニア辺りが舞台になって欲しいわ。」
ハ「言ってる事よくわからんすww」
ユ「チッ、これだから最近の子は…。」
ハ「それにしても、ダイゴさんこんなとこいたんすね?」
ユ「私はお前がナニしているか心配だよ…。」
ハ「……、腐れビッチめ…。」
ユ「おい、私に対していい度胸してんな、表出ろやー!」
ハ「あぁー、地獄耳めー!ぎゃあぁぁぁぁ!?」
リ「相変わらず仲が良いですね〜。」
ア「そうですね〜」