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サッカーでしか繋がれない  作者: 月田きいろ
5/10

脱いで

(待っていろいろ整理しようそもそもこれはデートなのか? だって出会ったばっかだしただ学校を案内してくれるだけだよ? だってデートってあれじゃん一緒に外歩いて遊ぶとかじゃんそれに比べてこれは……これは学校の中歩くだけじゃんそんなの友達同士でもやることだし男女一対一でも普通のことじゃん。……いや、ん、でも()()()()()()()()会うってことだよね?)

 ――結果――

(デートだ~‼ これデートだ~‼ 他の人はどう思うか知らないけど私の中ではデートだこれ~!!!!)


「悪い、なんか先生に呼び出された」

 浮かれた瞬間これである。

「ん~、なんで呼び出されたのかなぁ。宿題とかは全部やったはずなんだけどねぇ。まぁすぐ終わると思うから教室で待っててくれ」

「うん……わかった……」

 教室を出ていく柿原を見送り近くの席に座る。

 さて、本でも読んでようかと本を開いた瞬間。

「転校生よ!!!」

「うわっ!!」

 なんか後ろからすっごい大きな声で叫ばれた。

 振り向けば朝のあいさつで私をガン見していた男子が立っていた。

 目つきが悪くやせ型で癖毛が特徴の男の子だ。

「少しいいかな、時間は取らせない」

「な、なんでしょうか?」

「私は凩彰(こがらしあきら)という。突然だが…………君に!」

 凩はずいっと顔を寄せると。

「頼みがある!」

「は、はい……」

「実は私は美術部員でな。ぜひ君にモデルをしてほしい!」

「え、も、モデル⁉」

「ああ、今朝一目見て確信した。君こそ私が求めた逸材だ!」

(なんかこの人どことなくやばいな適当に断ろう)

「む、無理ですよ私にモデルなんか」

「いいや君しかいないんだ! 頼む!」

 そういいながら凩はまた距離を詰めてきた。やだ何この人怖い。

「そもそもモデルってどうやってやるかわかりませんし…………突っ立ってるだけとかですか?」

「基本的にはそうだな。……あとは服を脱いでくれればそれで」

「ふんっ!」

「がはっ!」

 瞬間、私のアッパーが目の前の変態のあごにクリーンヒットした。


 


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