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29.「ある日の昼の微笑」「腕枕」「佳き日」

挿絵(By みてみん)






「ある日の昼の微笑み」


ある日の昼 ふとこぼれた微笑み


それは日曜のカフェテラス

初夏の眩しい陽射しの中で

愛しいあなたと待ち合わせ


カプチーノを頂きながら

文庫本をめくっていると


ほら


慌てたようにあなたが

私の目の前に現れて……


そして、私はふと微笑んだ

あなたの笑みを感じながら










__________________



「腕枕」


外は粉雪の十二月の

暖かいカフェの席で

あなたの隣に座って

はにかんでいる


ついさっきまで

あなたの腕枕で

眠っていた事を

思い出しながら










__________________



「佳き日」


あなたが存在することを

此の世の何処かで

あなたと繋がっていることの

歓びを

ひしひしと感じてる

今日は人生最良の時










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