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犬勇者  作者: 吉行 ヤマト
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強さを感じる

その日、俺は穴を掘れるだけ掘って、暗くなり始めて掘るのをやめる。そして家に帰ってロダと風呂に入る。最近、日に日に俺の知る母親としてのロダではなく、女としてというわけでもなく、人としてというか狩人としての強さを感じるロダ。


一体、何を目指しているんだ?


「何を目指しているんだ?」


俺がそう尋ねると、ロダは真顔で答える。


「理想の女だ」


「理想?」


「そうだ」


「それはどんな?」


俺の問いにロダは不思議そうな顔をした。


「お前のだ、ピヨンダ」


俺の?


「俺のとは?」


「え?」


「え?」


ロダが聞き返し、俺も聞き返した。


「俺の理想? どんな?」


ロダは困惑した表情で俺を見つめる。


「狩りができる女は嫌か?」


確かめる様に尋ねてくるロダ。


「いや、好きだが」


「強い女は?」


「好きだ」


「大きい女は?」


「好きだ」


「筋肉は?」


「好きだ」


そこまで答えるとロダの顔から困惑は消えていた。


「そういう事だ」


うん。まあ、そうか。


ロダの行動は俺の理想だったようだ。

次回投稿は、4/13(月)の予定です。

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