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村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
十歳スタート

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770 名案

「ベー。ソフトクリーム食べたい!」


 と、カレーを完食したプリッつあんが、シュタッと手を挙げてソフトクリームを要求して来た。


 オレ的には満腹だが、久しぶりにソフトクリームを食したい気分。ミタさん。ソフトクリームを頼みます。


「バニラ、チョコレート、ハーフ、イチゴ、オレンジ、ピーチ、メロン、洋ナシ、ゴマなどがありますが、どれにしますか?」


 え? ソフトクリームってそんなに種類あんの?


「あたしとしてはピーチがお勧めです!」


 ミタさんが強く勧めてくるのでピーチを所望した。ちなみに、プリッつあんは、バニラとチョコレートのハーフです。


「美味しいね!」


 自分の背丈はありそうなソフトクリームを食べるプリッつあん。ほんと、よく食うメルヘンだよ。


「ピーチもなかなかイケるな」


 そんなに濃くはないが、鼻を抜けるピーチの香りがイイぜ。


「あー、そう言えば、前にハチミツ入りのソフトクリームを食ったっけな~」


 東北の観光地で食った記憶がある。あれは旨かった。また食いてーな~。


「またハチミツをもらいにいくか」


「はい! ぜひ行きましょう!」


 なぜかミタさんが食い気味で賛同する。なんやねん、いったい?


 行くことを約束させられ、残りのソフトクリームを食した。


「コンシェルジュさん。玩具コーナーに模型とかあるかい?」


 そう尋ねると、あると言うのでそこに向かった。


 カー用品コーナーと同じく玩具コーナーも広いこと。テレビゲームなんて買うヤツいんのかい?


 そんな今更のことを考えながら模型コーナーに案内してもらう。


「ベー。ちょっと見てくるね」


 メルヘンはオモチャ好きなのか? と思ったら人形コーナーにある服が気になったようだ。好きだね、君も。


「コンシェルジュさん。プリッつあんにもコンシェルジュをつけてくれや。金はオレに回してくれ」


「はい。畏まりました」


 たまにはメルヘン孝行もしないとあとが怖いからな。


 あちらは別のコンシェルジュさんに任せ、模型コーナーへと向かう。


「あるのはあったが、意外とちゃっちーな」


 目的の場所──ミニカー売り場にやって来て、ミニカー用の車庫を見せてもらったのだが、想像してたのと違った。


 これをデカくして車庫にしようと思ったんだが、これを外には置けんか。雨降ったらびしょ濡れだわ。


「どーすっぺ?」


 次の案を考えるべく、そこら辺を歩いてみる。


「なにかお探しですか?」


 悩むオレにコンシェルジュさんが尋ねてくる。


 いやな、公爵どのが買った車を収納するものが欲しいんだよと、コンシェルジュさんに話してみた。なんかイイ知恵ないかな?


「でしたら、立体駐車場つきの屋敷などいかがですか?」


 立体駐車場つきの屋敷? そんなもんがあんのかい?


 持っていたタブレットをオレに見せ、なんともバブリーな屋敷を見せてくれた。


 ……金持ちってスゲーとこに住んでんだな……。


 いや、お前が住んでるところの方がスゴいから! と言う幻聴はサラッとスルー。なら、これにしますか。


「そう言や、カイナーズホームってメンテナンス用の人材とか派遣とかしてんのかい?」


 公爵どの、結構走りが荒いからな、メンテナンスは必至だろうよ。


「はい。やっております。ただ、ヤオヨロズ国から出るとなると、作業員の安全を考慮してもらわねば派遣はお断りさせていただきます」


 それはもちろん考慮するし、公爵どのにはキツく言っておくさ。


「でしたら、作業員用の宿舎もご用意しましょうか?」


「それはちょっと待ってくれ。場所次第だからよ」


 そこは公爵どのと要相談。あっちにも希望や都合があっからな。


「次は走るとこだよな」


 飾って満足な性格なら楽なんだが、公爵どのはアクティブ。絶対に走る場所を要求してくる。ほんと、メンドクセーぜ。


「ジオラマとしては見事とは思うけど、公爵どのは満足しねーだろうな」


 さすがに他の国で道路造りは不可能のようで、ジオラマにするかと電車のジオラマを見せてもらったのだが、臨場感がイマイチ。そこを走っても面白味はねーだろうな。


「やっぱ、道路を造るしかねーのかな?」


 まあ、道路は公爵どのに任すか。さすがに道路造りまで面倒見れねーしよ。


「と、なると、だ。それまで満足させる代案が必要か」


 また考えるために、玩具コーナーを歩き回る。


 なにかヒントとなるものはないかと思案してると、プラモデルコーナーにやって来た。


 ……プラモデルか。そう言や、プラモデルなんて作ったときなかったな……。


 プラモデルもいろんなのがあるんだな~と見て回っていると、戦艦ヤマトが目に入った。


「……戦艦……船……あ、そうか。その手があったわ」


 いや、そこに気がつけよって話か。ヴィアンサプレシア号の歌姫の海みたいにすればイイんだからよ。


「コンシェルジュさん。客船の改造とかお願いできるのかい?」


「そうですね。少々お待ちください」


 またスマッグで誰かに電話した。さすがになんでもありではねーようだ。


「ベー様。改造は可能ですが、改造する場所は魔大陸のカイナーズワンでないと無理なようです」


 あの基地、カイナーズワンって言うんだ。


 ……ワンがあるってことは、ツーやスリーとか複数ありそうだな。あいつのことだから……。


「なら、適当な豪華客船を二隻。その中を車が走れるように改造してくれ。大きさはそうだな?」


 と、車の模型コーナーに移動し、十五センチくらいのカウンタックをコンシェルジュさんに見せた。


「これが走れるサイズで頼む。そんな正確でもなくてイイからよ」


 渡したカウンタックを受け取ったコンシェルジュさん悩んでる。無茶ぶりだったかな?


「……少し、カイナ様と相談させてもらってよろしいでしょうか? さすがにわたしどもではベー様の要求に答えられそうにないので」


「そこは任せるよ」


 魔大陸で名案が出たし、オレも飛空船を造らねばならん。時間がかかっても問題はねーさ。

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