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村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
十歳スタート

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455/1859

455 イイ人生だ!

 家を片付けたが、地下へと下りる階段とか保存庫へ続く通路があるので、土魔法で封鎖する。


 あとは、大地を平らにして終了だ。


「こんなもんかな」


 来たいヤツはこいの結婚式なので何人来るかなんて想像にもつかん。なんで、二百人来ても平気なくらいに場所……離れとかキャンピングカーも邪魔だな。


「ザンバリーのおっちゃんと剣客さんよ、ワリーが今日は広場の、カイナのホテルに泊まってくれや。離れも片付けるからよ」


「構わんが、そこまでする必要があるのか?」


「わからん。祝い客が何人来るかわからんし、来てから片付けるのもなんだしな。念のためさ」


 客の前でゴタゴタするのもカッコワリーし、客に見苦しいところを見せるなどオレの主義に反する。やれるべきことはやっておくのさ。


「某も問題ないでござる」


「ワリーな。まあ、イイ酒が置いてあるから好きなだけ飲んで来な。ザンバリーのおっちゃんは明日があんだからバカ飲みすんなよ」


「するか。自分の結婚式だぞ!」


 アハハ。それ、死亡フラグだぜ。


「まあ、独身最後の日だ、羽目を外さねー程度に楽しんでこいや」


 なにをどう楽しむかは知らねーがな。


「ベー殿は、どうするので?」


「オレは明日の用意したら適当に寝床を探すよ。寝るとこなんて幾らでもあるからな」


 保存庫にも部屋はあるし、星空の下で寝るのも乙ってもんだ。


「サプル~。あとは明日にしてオカンを頼むな」


 マリッジブルーって訳じゃねーが、オカン、ちょっとナーバスになっている。オレじゃどうにもできん。つーか、オレには無理デス。ごめんなさい。マイシスターに土下座でお願いしまーす!


「うん。任せて。じゃあ、明日ね」


 オカンを連れてトアラんちへと向かって行った。


 トータらやタケルらを見送り、明日の用意に取りかかる。


 土魔法でテーブルや椅子を創り、トイレを各所に設置する。あとは、結界で飾り付け。花嫁花婿のお披露目舞台。前世の結婚式場を真似て場を整えた。


「ふ~う。こんなもんか」


 派手でもなく華やかさもねーが、立派な式場にはなった……と思う。必要ならカイナになんとかしてもらおう。ハイ、他人任せの人生ですがなにか?


「イイ時間になっちまったな」


 もう夕方。夕食の前に家畜を戻さねーと。


 なんてことをやってたらいつもの夕食の時間になっていた。


 寝床を探すのもメンドクセーし、今日はここで一夜を過ごすとするか。土魔法と結界を使った方が早いしな。


 土のテントを張り、中に囲炉裏と座椅子を創る。


 簡単な夕食を取り、まったりゆったりマンダ〇タイム。気が付いたら夜の十時になっていた。


「そろそろかな」


 時間も時間。もうイイだろう。


 コーヒーカップを置き、外に出る。


「満天の星空か。世界は違えど宇宙は広いぜ」


 早寝早起きのド田舎ライフをしてるとなかなか見る機会はねー星空。たまに見るのもイイもんだ。


 しばし満天の星空に心を奪われていたが、本来の目的を思い出して目的の場所へと向かった。


「……ワリー。待たせたな、オトン」


 唯一片付けなかったオトンの墓に向かって謝った。


 収納鞄からオトンが好きだったエールを出し、墓へと置いた。


「まあ、約束破りはお互い様か。デカくなったら一緒に飲もうなと約束してできなかったんだからよ」


 オレがデカくなる前にオトンは死に、オレは酒の飲めねー息子となった。まったく、皮肉なもんだぜ。


 収納鞄から唯一飲める梅酒を出したとき、なにか土を踏む音が間近で聞こえた。


 なんだと視線を向けると、カイナのホテルに行ったはずのザンバリーのおっちゃんがいた。あと、剣客さんとカイナも。


「……どーしたい、こんな夜遅くに?」


「それはこっちのセリフだ。酒盛りするなら誘えや」


 言ったザンバリーのおっちゃんではなく、なぜかカイナを見てしまった。ザンバリーのおっちゃん、勘は鋭いが、こう言うシケた話には疎い方だ。剣客さんはもっと疎いだろうしな


「経験者は語る、ってね」


 そう言や、カイナも大切な人を亡くした口だったっけな。すっかり忘れてたわ。


 なにも言い訳せず、三人に座るように、無言で促した。


 オレが収納鞄から酒を出すより早く、カイナが日本酒とウイスキー、そしてコップを出現させた。


 そんなカイナのお節介に苦笑し、全てを任せた。


「ありがとよ」


 注いでくれた梅酒を見ながら礼を言った。


 それぞれのカップに酒が注がれ、三人がオレを見た。


「死者には安らぎを」


 カップをオトンの墓に向け、続いて三人に向けた。


「生者には輝かしい未来を」


「家族には幸運を」


 オレの言葉にザンバリーのおっちゃんが続いた。


「仲間には絆を」


 剣客さんが続く。


「そして、この出会いに感謝を」


 カイナがそうシメた。


「「「乾杯!」」」


 まったくもってイイ人生だ!

ここが最終回(第一部完かな?)にするところだと思う。

なので、スッキリ(?)終わりたい方はここで読むのを止めることをお勧めします。



第二部は旅に出たりして村にいないことが多くなりますので。

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― 新着の感想 ―
[良い点] まったくもってイイ話だ! [一言] 当然、以降も楽しみに読ませて頂きます♪
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