↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
十歳スタート

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1285/1852

1285 魔闘術

「殲滅技が一つ、村人鉄拳!」


 ワーガーの鱗にあんぱんーち。七割くらいの力で砕けてしまった。


「弱っ!」


 仮にも竜種だろうにオレのパンチで粉々とか弱すぎだろう。


「あなたが非常識なだけよ!」


 なぜか委員長さんに怒鳴られた。


「オレくらいのヤツならいくらでもいるよ」


 A級冒険者ならこのくらいの芸当はできる。まあ、結界を使えば飛竜の鱗でも粉々にできるけどよ。


「べー様。我らもやっていいですか?」


 鉄拳カイザーを与えた……なんだっけ? 灰色の毛を持ったヤツ?


「バンドラーさんですよ」


 カンニング幽霊さん、サンキューです。


「おう。やってみやってみ。あ、ただの力技にしろよ」


 鱗を結界で固定してやり、バンドラーにやらした。


 強度的には白銀綱のほうが負けてるかも知れんが、結界を纏わせているので百倍は硬い。バンドラーに筋力があれば割ることくらいはできるだろうよ。


「はい! ──鉄拳!」


 オレの読み通り、鱗を割ることができた。


「な」


 と、委員長さんに証明してみせた。


「……いや、あなたが作った武器を使ってやられても……」


「別に魔力を使ってもできるよ。魔闘術って知ってるかい?」


「魔闘術? いえ、知らないわ」


「まあ、とある獣人に伝わる技だからな、帝国に伝わってなくてもしょうがねーか」


 ダリエラ──元赤き迅雷の一人、虎獣人族に伝わる格闘技だ。


「魔闘術ならワーガーの鱗くらいは粉々にできるぜ」


「なんでも知ってる村人ね」


「知らんことのほうが多いよ」


 だからこの世はおもしろい。人生に潤いを与えてくれるぜ。


「魔闘衣を与えた……」


「シザーニさんです」


「……シザーニなら魔闘術を使えるんじゃねーかな? 魔大陸出身者なら魔力があるからな」


 魔力を増幅する結界を施してある。ギア5まで出したらオレの全力くらいにはなるんじゃねーかな?


「べー様、それは本当ですか?」


 たぶん、シザーニが前に出て来た。


「ギア3にして魔力を拳に集中させてみな。魔力の流れがわかると思うから」


 ダリエラの魔力の流れをトレースして結界を創った。人それぞれ魔力の波長(?)は違っても魔の元? 質? まあ、魔の根本は変わらない。その変わらないものを感じ取って流れをトレースしたのだ。


「ギア3」


 シザーニが拳を握り締め、魔力を拳に集中させた。


「魔力の流れがわかるか?」


「……はい。今までにないくらい魔力の流れがわかります……」


 わかるのか。おそらくシザーニの才能か無意識に使ってたからわかったんだろう。親父殿は何日かかかったからな。


「それを何度かやれば魔闘衣を纏わなくても魔力を流し、体を覆うことができてワーガーの鱗くらい粉砕できるようになるさ」


 まあ、すぐには無理だろうが、一年もやればできんじゃねーのかな? テキトーでワリーけどよ。


「それはわたしたちもできるかしら?」


「できるとは思うが、魔女は魔術をガンバったほうがイイと思うぜ。魔闘術は戦闘術だからな。体を動かすのが苦手なヤツには宝の持ち腐れだよ」


 バリラもやってみたが、運動神経が鈍くて使いこなせなかった。めんどくさいと言ってすぐに止めたよ。


「まあ、それでも覚えたいって言うなら魔闘衣を一つやるよ。試してみな」


 無限鞄から魔闘衣のネックレスを出して委員長さんに渡した。ちょっと仕掛けを足して。


「いいの? シープリット族が命をかけて勝ち取ったものなのに」


「オレはあんたらを叡知の魔女さんから預かった。なら、オレの判断と責任であんたたちにたくさん学ばせるだけさ」


 あちらに預けた魔族をどう扱うかは叡知の魔女さん次第。好きなように学ばさせればイイさ。


「楽しみだな。叡知の魔女さんがあいつらをどう成長させるかがな」


 長生きした成果を見せてもらおうじゃないか。再会するのが今から楽しみでしょうがないぜ。クク。


「……あなた、本当に怖いもの知らずね……」


「その怖いものに挑まなければ見えない世界がある。委員長さんは怯えて見えるものだけしか見ないで満足できるのか?」


 挑むような目で委員長さんを見る。


「……ま、満足なんかしないわ!」


 挑むような目で見返して来る。


「フフ。それでこそ次の世代を背負う魔女だ。オレのところにいる間はたくさん学ばせてやるよ」


 世界観が五、六回はひっくり返るくらいな。 


「……この方は人を育てちゃ絶対にダメな人だ……」


 オレ、人を育てるには定評がある村人なんですけど!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「……この方は人を育てちゃ絶対にダメな人だ……」 大正解です。 そろそろ外付け良心回路がやってきて怪獣大戦争するはずなんだが。
[一言] >白銀綱のほいが負けてる 「白銀綱のほい」ってなんだ? >たくさん学ばせる抱けさ ナニを抱かせるつもりなんだ・・・ そういやべーって3つの恩恵のせいで滅茶苦茶腕力あったな 結界術纏わ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。