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村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
十歳スタート

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1272/1852

1272 どうした!?

 熱狂するシープリット族を十二分に騒がせてから黙らせる。


「五名の勇者よ、前に出よ!」


 スタンバっていた五名が闘技台に上がって来る。


 シープリット族の顔を識別できんが、体毛や体つきは五名とも違った。


 人の髪の毛と同様、地域や環境で異なるのかね? なら、魔大陸全土に広がっていたと見るべきか。結構、数が多い種族なのかもな。


 五名がオレの前に順番(旗を持ってます)通りに並ぶ。行儀がよろしいこと。


「よく戦った。感動した!」


 どこかの大臣のパクりだが、見てない者からしたら便利な言葉である。


「……口が達者なんだから……」


 オレは口下手ですよ。

 

「一番の旗を持った者、オレの前に」


 オレから見て右が一番だ。


 前に来たのは灰色の毛を持つ、筋肉ムキムキの男だ。


「高らかに名を告げろ」


「おれは、バンドラー! ジャルジーの生まれ。シャルザーの息子なり!」


 エルフのような名乗りだな。


「勇者バンドラーに我れが作りし鉄拳ガイザーを与える」


 ネタ武器、白銀鋼製の鉄拳(左右)を出してバンドラーに渡す。


「嵌めてみな」


 もちろん、人用に作ったのでバンドラーの手には合わないが、我にはプリッつあんの伸縮能力があるので問題ナッシング。ピッタリと合わせた。


「シープリット族に近接戦闘術があるかわからんが、竜に噛まれても傷はつかんし、岩を殴っても体に負担はかからない。鉄拳を使った戦いを考えてみろ」


「はっ! 鉄拳ガイザーに誓って」


 そう言って元の位置に下がった。


「二番の旗を持った者、前に」


 黒い毛を持つ片目の男だ。


「高らかに名を告げろ!」


「イップスなり!」


 ん? それだけか?


「勇者イップスに我が作りし雷撃の槍、雷電らいでんを与える」


 イップスに雷電を渡す。


「轟天の言葉で雷が溜まり、投げ放つと竜ですら焼き尽くす一撃必殺の槍となる。強敵と対峙したとき使うがよい」


「はっ!」


 短めに返事して下がった。


「三番の旗を持った者、前に」


 五名の中で一番体格のイイ男だな。ゾウでも吹き飛ばせそうだ。


「高らかに名を告げろ!」


「我はガオウ。バンバドアの生まれ。ババードの長なり!」


 長? なんか民族の集まりって感じっぽいな。纏めるの大変そうだわ。


「勇者ガオウ。当たりを引いたな。オレの最高傑作、黄金の鎧、サジタリウスを与える」


 聖衣と書いてク○スと読ませるアレなヤツだ。デザインはオレオリジナルだけど。


 金色に輝く箱をガオウの前に出す。


「サジタリウス装着と叫んでみろ」


「サジタリウス装着!」


 箱が開き、黄金色の鎧が現れてガオウに装着される。


 これ、カーチェ用に作ったのだが、派手すぎると断られたものなんだよな。カッコイイのに……。


 弓と胸当ては白銀鋼を使っているが、他は結界で創ったもの。なので、ガオウの体に合わせてデザインを変えました。


「近接、遠距離に対応したものだ。派手に暴れろ」


「はっ! サジタリウスの名に恥じぬ戦いをします!」


 サジタリウスを纏ったまま下がった。ちょっと眩しいです。


「四番の旗を持った者、前に」


 茶色い毛をした、なにかカミソリのような目をした男だな。なんか、剣客さんに似てんな。


「高らかに名を告げろ!」


「ラドリー」


 こいつも短めかい! ってか、高らかにって言ってんだからもっと声を張れよ!


「勇者ラドリーに斬剣、月読つきよみを与える」


 ラドリーの体格に合わせて月読をデカくする。


「折れず曲がらず砕けぬを極めたものだ。極めたら竜の鱗すら斬れる。それは妹のサプルがそれを証明した。極めよ」


 うちのスーパーガールが最強すぎる。


「はっ。必ずや」


 そう静かに、だけど強い決意を感じさせる目をして下がった。


「五番の旗を持った者、前に」

 

 上半身が黒く、下半身は灰色と言う珍しい毛色の……女? が前に来た。


「高らかに名を告げろ!」


「わたしはミザーニ。マダルの生まれ。ダイドの娘です」


 やはり女か。胸が──ゲフンゲフン。なんでもございません。


「勇者ミザーニに魔闘衣、百式ひゃくしきを与える」


 盾ではなく、ネックレスを渡す。


「マジカルチェンジで魔闘衣を纏える。百式は所謂強化服だ。ギア1からギア5まである。ギア1から力を確かめろ。防御力はサジタリウスよりは劣るが、衝撃吸収は百式が上だ。百式に合った戦いを極めろ」


 これはダリエラ(赤き迅雷の獣人だよ。覚えてる?)に創ったものだが、元々バカ力なので不採用になったのだ。


「はい! 極めてみせます!」


 マジカルチェンジはしないで下がった。


「勇者たちに栄光あれ! さあ、万雷の拍手で勇者たちを讃えるがよい!」


 闘技場が爆発したように歓声が上がり、勇者たちを讃える拍手が鳴り響いた。


 オレの仕事、終わり。とホッとしたところで思い出した。バルナドがいないことに。ど、どうした!?


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― 新着の感想 ―
[一言] 百式5パターンあるのか・・・ 百式・百式改・フルアーマー百式改あとはなんだろ 武者百士貴?忍者百鬼丸?武者百士鬼改? 黄金の騎士?白金卿? 黄金機兵アルジャーノン?
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