1153 創作意欲
激オコな赤毛のねーちゃんを宥めすかして買い物再開。アレやコレやを買いまくり。夕方になったので終了としました。
「……疲れた……」
プリトラスに帰宅。居間として使っている部屋のソファーへと倒れ込んだ。
「ベー様。夕食はいかがなさいますか?」
「食べる。それと、ツインズ──お嬢さま方とプリッつあんはどうなった?」
ツインズにつき合ったようで買い物には来なかったが。
「ヴィアンサプレシア号に移りました。あとはシフに任せれば問題ないかと。ベー様も移りますか?」
「止めとく。女の集まりに男が混ざったら無粋だからな」
と言うか、混ざりたくねーよ。拷問だわ!
「まあ、なんか問題あれば教えてくれ。なければメイド長さんに任せるよ」
できるメイド長がいるならオレが口を出さないほうが上手く回るだろうさ。
「ねぇ。明日はどうするの?」
とは赤毛のねーちゃん。どうしたい?
「予定がないならサリエラー号を見にいきたいんだけど」
サリエラー号? あ、ねーちゃんの船か。
「別に構わんが、まだ改造してると思うぞ」
まだ一日目だし、大して進んでねーだろうよ。
「船を見て落ち着きたいの」
なんとも重いセリフだこと。根っから船乗りなんだな、赤毛のねーちゃんは。
「好きにしな」
引き止めるのも可哀想だしな、船(海か?)パワーを充電して来いだ。
夕食ができるまでソファーに埋もれ、できたら食堂へ移動していただきます。うん旨い。
愛情たっぷりかは知らないが、旨い料理をごちそうさまでした。
食後のコーヒーをいただき、腹が落ち着いたら風呂へとレッツらゴー。イイ湯だなとビバノンノン。ポカポカ気持ちで借りてる部屋へとふ~らふら。フカフカベッドにダイビング。お休みなさ~い。
グ~グ~グ~。
「──あっ! 空飛ぶ箒作りたくなった!」
ガバッと起き上がり、自分でもわからないことを叫んでしまった。
「な、なんですか、いきなり!?」
「──うおっ!!」
びっくりしたー! 突然横で叫ぶなや!
「いや、最初に叫んだのベー様じゃないですか! 心臓飛び出すかと思いましたよ!」
幽霊のどこに心臓あんだよ! 心臓あるオレに謝れや!
「ベー様! どうかしましたか!?」
部屋の外から誰か声。不寝番のメイドか?
「なんでもねーよ! 寝ぼけて叫んだだけだ」
と、なんか悪寒が走る。慌ててベッドから出てドアを開けると、銃を構えた一団がそこにいました。
やっぱりか! ミタさん、あなたどんな教育してんのよ!?
「寝ぼけただけだから心配ねーよ。ご苦労さんな」
夜も一生懸命働いているメイドに怒鳴るのも申し訳ねーので、労いの言葉を口にしてドアを閉めた。
まったく、うちのメイドは過激でたまらんよ……。
ベッドに入り、夢の中に入る……のは無理か。すっかり目が覚めてしまったわ。はぁ~。
まあイイや。無理に寝ることもねーと起き上がり、真夜中のジェットなストリームなコーヒーをいただく。
「ベー様、夜更かしは体に悪いですよ」
幽霊からの理不尽な嗜め。眠くなったら寝るよ。
「レイコさんは、魔女がいるって知ってたか?」
「ええ。知ってますよ。魔女結社は有名ですから」
魔女結社? なんか物騒な響きだな。大丈夫なの、それ?
「そんな物騒なものではありませんよ。ただ魔法を研究する集団です」
「種族的なものかい?」
「いえ、魔女にはいろんな種族がいますし、世界中に散ってます。ただまあ、あの魔女のような格好をしているわけではありませんけどね」
大図書館の魔女が特別か。人外の考えることはわからんわ。
「……あいつも拘るんならちゃんと拘れよな……」
「なにがです?」
「いや、なんでもねーよ」
レイコさんの問いを軽く流し、無限鞄から錬金の指輪や道具箱、材料を出した。
「よし。やったりますか!」
燃え上がれ、オレの創作意欲よ!




