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村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
十歳スタート

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1030/1852

1030 島の陰へ

 確かにミタさんの言う通り、タケルの潜水艦は動いていた。


「機関は生きてんのか?」


 潜水艦なので駆動音から生きてるかはわからないが、動いているってことは生きてるってことだろう。


 クルーザーと潜水艦を結界で繋ぐ。


「ミタさん。中に入るぞ」


 それで充分と、潜水艦に乗り込んだ。


 前に搭乗員として登録したと言ってたので、構わず開いた穴から中へと入る──が、隔壁が閉じていて先に進めない。


 しょうがないと一旦外に出て、艦橋へと向かった。


 艦橋だった場所はビームで溶かされおり、中を覗くと誰もいなかった。


「でも、タケルたちに仕掛けた結界はこの下から感じるんだがな」


 どう言うことだ?


「ベー様。もしかすると戦闘ブリッジにいるのではないのですか?」


 戦闘ブリッジ? なんだいそれ?


「タケル様の船の構造はわかりませんが、造りからして通常航行時は見渡しのよい場所にあり、戦闘になれば装甲の厚い場所に移動させる場合があります」


 このメイド、やっぱり生まれてくる時代間違えているだろう。ファンタジーの住人がなんで前世の記憶があるヤツより理解してんだよ! コールドスリープさせて千年後に目覚めさせたろか!


 なんてこと思ったが、千年後の方々にご迷惑をかけないとも限らない。今この時に生まれたのなら今この時を生きてもらいましょう、だ。


「タケル! 開けれるんなら開けろ!」


 と言って聞こえるかはわからんが、こんな未来的な構造、どうしてイイかわかんねーよ。


「ベー様。ドレミ様が先行したのだから中は大丈夫でしょう。それよりも、ここから離れたほうがよろしいかと思います。シーカイナーズの戦艦が一隻撃沈されました」


「死者は出てんのか?」


 さすがに死ぬまで付き合う必要はねーぞ。


「一人も死んでません。カイナーズの兵士はカイナ様の御加護を得てますから」


 まあ、カイナならやるか。実弾でサバゲーとかやっちゃうアホだから……。


「なるべくこの海域から抜けるべきです」


 未来的戦艦とカイナーズの戦いを見る。


 距離的に結構離れてはいるが、あのビームの威力ではまだ至近だ。せめて星の丸みに隠れなければ安心できないだろう。


「つーか、あのビーム、曲がったりしねーだろうな?」


 ファンタジーの住人は余裕で曲げるから。


「わかりませんが、ミサイルは確実に届きます」


 そうだな。大陸弾道弾とか持ってても不思議じゃなさそうだし。


「クルーザーで引っ張るか」


「それはさすがに無理があるのではありませんか?」


 まあ、クルーザーは三十メートルに対して潜水艦は百メートル近くある。押すならまだしも引っ張るのは無理だと思うのは無理からぬこと。


 だが、我が結界術にかかれば問題ナッシング。


「大丈夫。潜水艦の前にクルーザーをつけてくれ」


 小さくする手もあるが、今は隙を未来的戦艦に見られたくない。小さくしている間に狙われたら阻止する自信はねー。攻撃力を半減させたとは言え、あのビームは脅威過ぎるからな。


「畏まりました。クルーザーを前に!」


 船尾に移動し、クルーザーが潜水艦の前につくまで警戒する。


 船はまだ激しく、ビームも乱舞している。ったく、どこまで無尽蔵なんだよ。


 クルーザーが潜水艦の前につき、戦闘を見ながら結界で繋ぎ、クルーザーの両脇にスクリューを創り出す。


「オレは警戒するからクルーザーの操縦を任せる。島があったらその陰に隠れろ」


 諸島と言うからには島はあるはずだ。せめてその陰に隠れないと安心できんわ。


「哨戒機より近くに島があると報告がありました。その島に向かいます」


「任せる」


 クルーザーの船尾から潜水艦へと移動して警戒に当たった。


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