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村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
十歳スタート

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1023/1852

1023 衣替え

 ゴンドラを下げ、着陸態勢に入る。


「ベー。どこに降りるの?」


水輝館(みずきかん)の前で構わんだろう」


 オレらは今、小人サイズ。プリッシュ号もそれに合わせてあるから、車二台分の長さくらい。ロータリーな感じだから余裕で降りられるはずだ。


「ダメなら湖のほうに降ろせばイイさ」


 ここの持ち主はオレ。オレがイイと言うのだからイイのである。キャプテンプリッシュ、降りちゃいなさい。


「アイアイサー!」


 まだキャプテンゴッコに飽きないのか、それとも責任感があるのかはわからないが、キャプテンの設定を忘れず、ちゃんとプリッシュ号を水輝館の前に着陸させた。


「プリッシュ号、水輝館に無事到~着~!」


 ご満悦なキャプテンプリッシュ。何事なくてオレもご満悦だよ。


 下船イベントはこれと言ってなく、伸縮トンネルを潜ってプリッシュ号から降りた。


「お帰りなさいませ」


 と、多分、水輝館を任せているメイドさんたちに迎えられた。


「ただいま。婦人いる?」


「いえ。お出かけしております。御用でしたらお呼びしますが」


「いや、呼び出す必要はねーよ」


 会う必要があるならオレの出会い運が黙ってねーさ。


「ゼルフィング商会の者はいるのかい?」


「全員、領都に移りました。ここですと不便とのことで」


 まあ、バイブラストといろいろ調整しなくちゃならん。不便どころか問題しかねーか。


「わかった。オレは湖にいるから、なんかあったら呼んで」


 今日はゆっくりする。マンダ○タイムの続きだ。


 自分のペースで過ごしているつもりでいたが、マ○ダムタイムをする時間もなかった。出会い運も働かないならゆったりまったりするまでだ。


「ベー。どこにもいかないのならちょっと空を飛んで来るね」


 飽きないキャプテンだ。好きにしな。


 片手を挙げて了承し、外から湖へと向かった。


「……これと言った変化はなしか……」


 あ、いや、遠くの高い山に雪が積もっていた。


 気温も前より下がっており、ちらほらある広葉樹が色づいている。まさに初秋。いや、冬が始まる、って感じか。いつまでも眺めていたい季節だな。


「衣替えするか」


 何月から夏服、何月から冬服なんて決まりどころか衣替えなんて概念は……あるか。まあ、季節に合わせるのら当たり前のこと。秋になっても腕捲りしているオレが変なのである。


 またうちに戻るのもメンドクセーし、前回のを使うか。


 成長期なもんで毎年トアラに作ってもらっている。だから今年も作ってくれているとは思うが、なんかトアラの元に行っちゃいけないとオレの勘が言っている。


 勘がそう言うのなら従うまで。オレは誰よりもオレを信じる男だ!


 ってまあ、別に自慢したいわけでも主張したわけでもねーが、今、いっちゃいけないのなら前からあるのを使うまで。幸い、プリッつあんの能力があるし、結界コーティングしているから新品同様。オレが気にしなければ問題ナッシング、だ。


「ミタさん。空いてる部屋ある?」


「ベー様の寝室があります」


 え、オレの部屋なんてあったの!? って、ないほうがおかしいか。いや、あると思ってなかったオレの頭がおかしかったですねっ!


 ミタさんの案内でオレの寝室だと言う部屋に到着。って、どこのスイートルームだよ! オレは王さまか! 


 なんて今さらなこと言ってもしかたがないので、さっさと着替えることにする。


 いつもの服を脱いでまっぱとなる。


 ちなみに誰もいませんからね。さすがのオレもミタさんの前でまっぱになる勇気はありません。プリッつあんの前ではなれるけど。


 無限鞄からカイナーズホームで買ったボクサーパンツに無地のTシャツ。厚手のズボンと厚手のシャツを今の体格に合わせて着る。


 ベストの裏は秘密のポケット、なので着用。で、冬用のジャケットを羽織る。


「冬服への衣替え、完了!」


 誰に宣言してんだよ! って突っ込みはノーサンキュー。たんに心も冬に向けて切り替えたまでさ。





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