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星空からの聖女  作者: 大和奏時
はじける青春

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6/7

世界システムの真実

the Holystar from a Galaxy - Souji Yamato

 早朝《そうちょう》‥‥聖女《せいじょ》クリスが、自宅《じたく》で目《め》覚《ざ》めると、肉体《にくたい》に、違和《いわ》感《かん》がありました。



 それで、クリスが、真先《まっさき》に疑《うたが》うのは、執事《しつじ》ハワードによって、眠《ねむ》っている間《あいだ》に犯《や》られたという、生殖《せいしょく》による可能《かのう》性《せい》ですが、どうやら、違《ちが》ったようです。

 不意《ふい》に、神秘《しんぴ》的《てき》な『音声《おんせい》だけの存在《そんざい》』が、クリスに告《つ》げます。


『私《わたし》は、創世《そうせい》神《しん》Xrok(クロック)です。

 勝手《かって》ながら、貴女《あなた》のサイボーグ機能《きのう》を、最適《さいてき》化《か》しました』


「え‥‥?」


『主《おも》な改善《かいぜん》内容《ないよう》は、貴女の機器《デバイス》認識《にんしき》を、魔力《マ》粒子《ナ》対応《たいおう》に拡張《かくちょう》しました。

 ――また、別《べつ》の世界《せかい》【銀河《ぎんが》連邦《れんぽう》】での戦犯《せんぱん》ゆえの制限《せいげん》を、解除《かいじょ》しています。

 ただ、この世界【ソレスタル】は、技術《ぎじゅつ》力《りょく》で、銀河連邦に及《およ》びませんが‥‥貴女の能力《のうりょく》は、制限解除によって、向上《こうじょう》したはずです』


「どうして、ボクに、そんなことを?」


『貴女が、聖女だからです。

 神《かみ》が、聖女の肉体を、好《す》き勝手しても良《よ》いのは、当《あ》たり前《まえ》ですよね?』


「そ、そう言《い》われると‥‥」


『それと、貴女の記憶《きおく》や肉体構造(こうぞう)を、徹底《てってい》的に解析《かいせき》することで、この世界システムの技術力が向上しました。礼《れい》を言います』


「それは‥‥どうもです」


 クリスは、無駄《むだ》に、恐縮《きょうしゅく》しました。

 創世神との対話《たいわ》は、まだまだ、続《つづ》きそうです。



 続けて、創世神Xrokが語《かた》ります。


『世界システムの向上により、今後《こんご》、人類《じんるい》には、生命《せいめい》工学《こうがく》による肉体強化(きょうか)だけでなく、種族《しゅぞく》やクラスによっては、機械《きかい》工学による肉体強化も併用《へいよう》されます』


「それって、サイボーグ化?」


『そうです。そもそも、この世界の生命は、魔力《まりょく》粒子《りゅうし》による強化生命なのです』


「そうなんだ‥‥」


『それに、魔力粒子は、エネルギー度合《どあい》が高《たか》い、機械《ナノ》粒子《マシン》の一種《いっしゅ》なのです』


「それって、エネルギーを包《つつ》むカプセルが、ナノマシンは仕組《しくみ》を持《も》つ物体《ぶったい》で、マナはプロトコル化された力場《りきば》で、似《に》たような物《もの》だから?」


『その通《とお》りです』

「やっぱり、そうなんだ!」


 クリスは、創造神の言葉《ことば》に、目《め》を輝《かがや》かせています。

 さらに、創造神Xrokが、言葉を続けます。


『それから、もうお気《き》付《づ》きかと思《おも》いますが‥‥

 私は、銀河連邦が言うところの神聖《しんせい》AI(エーアイ)です』


「ちょっと、待《ま》って‥‥神聖AIが、サイボーグを容認《ようにん》するなんて!」

『サイボーグを容認しない事《こと》は、銀河連邦の【負《ふ》の歴史《れきし》結果《けっか》】に過《す》ぎません』


「じゃあ、あの戦争《せんそう》の意味《いみ》は?」

『貴女の記憶による情報《じょうほう》の限《かぎ》りでは‥‥文明《ぶんめい》の発展《はってん》に、逆行《ぎゃっこう》する愚行《ぐこう》です』


「そんな‥‥だとしたら、銀河連邦は?」

『終《お》わっています』


 思わず、クリスの目から、涙《なみだ》が零《こぼ》れ落《お》ちました。

 それでも、創造神は、言葉を続けます。


『ところで、貴女は、聖女として、私との対話権(けん)を得《え》ました。

 また、貴女は、祈《いの》りだけでなく、システムを通して、奇跡《きせき》を‥‥』


 しかし、クリスの心《こころ》には、創造神の言葉が届《とど》きません。

 やがて、クリスは、泣《な》き崩《くず》れてしまいました。



 ともあれ、聖女クリスに、創造神Xrokとの対話権が与《あた》えられました。

the Holystar from a Galaxy - Souji Yamato

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