世界システムの真実
the Holystar from a Galaxy - Souji Yamato
早朝‥‥聖女クリスが、自宅で目覚めると、肉体に、違和感がありました。
それで、クリスが、真先に疑うのは、執事ハワードによって、眠っている間に犯られたという、生殖による可能性ですが、どうやら、違ったようです。
不意に、神秘的な『音声だけの存在』が、クリスに告げます。
『私は、創世神Xrokです。
勝手ながら、貴女のサイボーグ機能を、最適化しました』
「え‥‥?」
『主な改善内容は、貴女の機器認識を、魔力粒子対応に拡張しました。
――また、別の世界【銀河連邦】での戦犯ゆえの制限を、解除しています。
ただ、この世界【ソレスタル】は、技術力で、銀河連邦に及びませんが‥‥貴女の能力は、制限解除によって、向上したはずです』
「どうして、ボクに、そんなことを?」
『貴女が、聖女だからです。
神が、聖女の肉体を、好き勝手しても良いのは、当たり前ですよね?』
「そ、そう言われると‥‥」
『それと、貴女の記憶や肉体構造を、徹底的に解析することで、この世界システムの技術力が向上しました。礼を言います』
「それは‥‥どうもです」
クリスは、無駄に、恐縮しました。
創世神との対話は、まだまだ、続きそうです。
続けて、創世神Xrokが語ります。
『世界システムの向上により、今後、人類には、生命工学による肉体強化だけでなく、種族やクラスによっては、機械工学による肉体強化も併用されます』
「それって、サイボーグ化?」
『そうです。そもそも、この世界の生命は、魔力粒子による強化生命なのです』
「そうなんだ‥‥」
『それに、魔力粒子は、エネルギー度合が高い、機械粒子の一種なのです』
「それって、エネルギーを包むカプセルが、ナノマシンは仕組を持つ物体で、マナはプロトコル化された力場で、似たような物だから?」
『その通りです』
「やっぱり、そうなんだ!」
クリスは、創造神の言葉に、目を輝かせています。
さらに、創造神Xrokが、言葉を続けます。
『それから、もうお気付きかと思いますが‥‥
私は、銀河連邦が言うところの神聖AIです』
「ちょっと、待って‥‥神聖AIが、サイボーグを容認するなんて!」
『サイボーグを容認しない事は、銀河連邦の【負の歴史結果】に過ぎません』
「じゃあ、あの戦争の意味は?」
『貴女の記憶による情報の限りでは‥‥文明の発展に、逆行する愚行です』
「そんな‥‥だとしたら、銀河連邦は?」
『終わっています』
思わず、クリスの目から、涙が零れ落ちました。
それでも、創造神は、言葉を続けます。
『ところで、貴女は、聖女として、私との対話権を得ました。
また、貴女は、祈りだけでなく、システムを通して、奇跡を‥‥』
しかし、クリスの心には、創造神の言葉が届きません。
やがて、クリスは、泣き崩れてしまいました。
ともあれ、聖女クリスに、創造神Xrokとの対話権が与えられました。
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