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星空からの聖女  作者: 大和奏時
プロローグ

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宇宙からの贈り物

the Holystar from a Galaxy - Souji Yamato

 果《は》てしなき宇宙《うちゅう》、無限《むげん》の星々(ほしぼし)‥‥無上《むじょう》の光明《こうみょう》が、静寂《しじま》に浮《う》かんでいます。



 現在《げんざい》、宇宙の密輸《みつゆ》船《せん》『インカモッズ号《ごう》』は、辺境《へんきょう》宙域《ちゅういき》を航行《こうこう》していました。

 ここは、平和《へいわ》どころか、何《なに》もない宙域なので、船員《クルー》たちが寛《くつろ》いでいます。


「今回《こんかい》は、豪華商品《ごうかしょうひん》もあるし、かなりの利益《りえき》が上《あ》がるよな!」

「ああ、この仕事《しごと》が終《お》われば、このボロ船《ふね》のローンも返《かえ》せる」


「しかし、あの商品‥‥俺《おれ》たちで、玩具《おもちゃ》に出来《でき》ないのか?」

「所有《しょゆう》者《しゃ》コードの書《か》き換《か》えとか、厄介《やっかい》だから使《つか》うなよ!」


「今《いま》までも、散々(さんざん)、転売《てんばい》されたり、使い輪《まわ》された中古《ちゅうこ》品《ひん》なんだろ?」

「使用《しよう》済《ず》みのオナホ(オナホール)でも、いまや、女《おんな》サイボーグは、最《さい》高級《こうきゅう》品なんだよ」


「だが、何《なん》百《びゃく》年《ねん》も昔《むかし》なら、激安《げきやす》‥‥たかが、ポルノ奴隷《アイテム》じゃねえか?」

「昔の話《はなし》だ‥‥」


 船長《キャプテン》は、渋《しぶ》い表情《ひょうじょう》で、珈琲《コーヒー》を飲《の》み干《ほ》しました。

 その後《ご》は、暇《ひま》すぎて、話題《わだい》すらも、尽《つ》きてしまいます。



<グガァアアアアン!>


「なんだ!」


 いきなりの衝撃《しょうげき》に、船長《せんちょう》が叫《さけ》びました。

 アンドロイドのオペレータが、船長に報告《ほうこく》します。


「シールドの45%がダウン‥‥砲撃《ほうげき》デス!」

「なんだと」


「左舷《さげん》後方《こうほう》に、船影《せんえい》‥‥海賊《かいぞく》船デス」

「なんてこった!」


 船内《せんない》に、動揺《どうよう》が奔《はし》りました。

 すぐさま、船長が、操舵《そうだ》士《し》に命令《めいれい》します。


「緊急《きんきゅう》ワープしろ!」

「あいよ」


 宇宙密輸船が、ブラックライトな輝《かがや》きと共《とも》に、ワープ空間《くうかん》に突入《とつにゅう》しました。

 ところが、故障《トラブル》により、今度《こんど》は、船内までもが、異常《いじょう》共振《きょうしん》します。


「なんだ、この揺《ゆ》れは?」

「空間トランスが、焼《や》き切《き》れ‥‥」


 この瞬間《しゅんかん》、ワープ空間内で、宇宙密輸船が爆散《ばくさん》しました。

 さらに、密輸船の破片《はへん》と一緒《いっしょ》に、貨物《かもつ》も飛《と》び散《ち》ります。


 ばら撒《ま》かれた貨物‥‥様々(さまざま)な品物《しなもの》が、宇宙各所(かくしょ)に飛来《ひらい》(転移《てんい》)して行《ゆ》きます。

 中《なか》には、惑星《わくせい》でもある『魔法《まほう》世界《せかい》ソレスタル』に転移した物《もの》もありました。



 そのころ、魔法世界ソレスタルの‥‥イアカ村《むら》では、老女《ろうじょ》セイラが、いつもの様《よう》に、自宅《じたく》の庭《にわ》でハーブを収穫《しゅうかく》しています。

 その時《とき》、地面《じめん》に、謎《なぞ》のガラス板《いた》こと、異《い》世界人(じん)が言《い》うところの『スマートフォン』が落《お》ちていました。


 そこで、セイラは、訝《いぶか》しりながらも、謎のガラス板を手《て》に取《と》ります。

 しかし、スイッチが入《はい》り、初期《しょき》セットアップが始《はじ》まりました。


 そうして、スマホ(スマートフォン)は、世界《ソレスタル》システムを認識《にんしき》して接続《せつぞく》すると、機械《ナノ》粒子《マシン》と化《か》して、セイラの前方《ぜんぽう》に移動《いどう》しながら増大《ぞうだい》し、若《わか》い全裸《ぜんら》美女《びじょ》へと変《か》わります。


「ボクは‥‥大戦《たいせん》時《じ》の従軍《じゅうぐん》『サイボーグ・メディック』ですが、敗戦《はいせん》後《ご》は、アダルト玩具《アイテム》でしかない、Xris(クリス)という名前《なまえ》の私的《してき》所有《しょゆう》物《ぶつ》です」


「セ、セドリック、念願《ねんがん》の‥‥わ、私《わたし》たちの娘《むすめ》が生《う》まれたぁ!」


 老女セイラが、家《いえ》の中に居《い》る夫《おっと》に向《む》かって、咄嗟《とっさ》に、そう叫びました。

 しばらくすると、老人《ろうじん》セドリックも、この場《ば》を訪《おとず》れます。



 こうして、老《ろう》夫婦《ふうふ》『セイラとセドリック』に、子供《こども》が出来《でき》ました。

the Holystar from a Galaxy - Souji Yamato

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