閑話:不破さん危機一髪
突然生き返って、読者さんをビックリさせましょう!
(瀕死)
お久しぶりです、今年は厄年かってレベルでトラブルが頻発して
精神的肉体的に死にかけて筆が握れる時間がなく結果として
一年近く失踪してた作者です、いくらでも罵って下さい
とりあえずしばらくはゆったり投稿して勘を取り戻していく形に
なると思われます、今後は長期失踪しないよう気を付けていきます…
復帰一発目は閑話、今以上に体調を崩さなければ
来週も月曜日に投稿できるはずです
仕事が忙しかったらしく、比較的久しぶりに家に来た夜歩さんと
話していると、そういえばと思い出したように夜歩さんが話を切り出す。
「そういえば。になりますが、しばらく不破さんと会っていませんね」
「不破さん?…そう言えば、確かに。同時期に修羅場なのかと」
「特筆して何か予定があるとは聞いていないですね…」
思い出した話題は不破さんことマシェルさんの事、確かに私の方も
特に気にしていたわけではないのだが…ここ最近訪ねてくる機会もなく
またここ最近はなんやかんやアスラクグラカさんやムジカの件で
大きい一件が立て続けに起こっていて忘れてしまっていた。
しかし、不破さんにしては大分おかしい事だ。仕事が忙しい訳でも
頻繁に訪ねてきているわけでも無い…なんだかんだ会ってからは
月一程度ではあるが毎月来ており、仕事が落ち着いている時は
落ち着いている時でどうやって時間を捻出しているのかと
気になるくらいの頻度で来ていたはずなのだが…
と、そんなことを二人で話していると唐突に私のスマホから
着信音が鳴り響き、誰だろうと思ってみて見れば丁度良く
不破さんからの着信であった。
「噂をすれば、というところみたいですね。ちょっと出てきます」
「はい、私は貰った写真を摂取しておきますのでお気になさらず」
少し離れた場所に移動して、不破さんからの電話に出る。
「はい、もしもし」
『たすけて、ただいまライブで大ピンチ、ライブは我が家、至急k』
「えっ、え?どうしたん…切れちゃった」
電話に出たと思ったら、不破さんはそう言ってすぐに切ってしまった。
本人の意図したタイミングでもなさそうなのがきな臭い所だが…
「どうやら緊急事態のようですね」
「さらっと背後を取られるのは怖いですね…それはそれとして
不破さんの方が心配ですし、急がなくてはいけませんね」
「はい。すぐに行きましょう」
そんなこんなで二人で不破さんの家に行くことになった。
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不破さんからのSOSの電話を受けて四十分と少し経って
藤川さんの案内で不破さんの家へ行き、鍵の閉まっていない家の
扉を開き、ややひと悶着あってしばらく経って。
「…して、我々はこともあろうと同性同士とはいえ相手をひん剥いて
その、あられもない姿にしようとした場面に遭遇したわけですが」
「永華、あり、あり、ありがと…」
不破さんは珍しく私の後ろに涙目で隠れている、SROだと割とある
光景のような気がするが…それは別枠という奴だろう。
「うん、まあうん。永華に呼ばれたから一緒に来たけど
流石にその…これはちょっと予想外」
「お赤飯を炊いた方が良いのでしょうか?」
「何言ってるのファル???いや、混乱してるんだろうけど…」
なんだかんだメンタル的な問題の可能性もあったので
そっちの対策にミソラ、荒事対策にファルを連れてきていたのだが
その二人ですら若干引いている。
「それでその…事情を説明していただけますか?
えっと…遠里さん…で、良いんですよね」
「そうっす、遠里鞠音っす」
気合の入った服装が半脱ぎになった状態で縄で縛られた彼女は
さも自分は間違っていないと言わんとばかりによどんだ目で
私の後ろを見据えていた。
◆◆◆◆◆◆◆
私と藤川さんが不破さんの家に到着してすぐの事。
私たちはインターホンを押してから入るべきかと考えたはいいが、
しかし何があるか分からないという事で押さずにドアに手を掛けた。
「…まあ、予想通りと言いますか。開いていますね」
「靴もちゃんと整えておいてありますね。多分不破さんより
サイズが少し小さいくらいの見知らぬ靴が一つありますが」
とりあえず一応?推察できる情報としては不破さんの知り合いが
何かしらしているのだろうか、というところだろう。
「物音ひとつしない…ですね」
「ということは居場所は恐らく仕事場でしょう。あそこは
不破さんが自分の気が狂った時様に防音対策がしてあった筈」
「不破さんでもそんなことになるんですね…?」
「割と。アイデアが浮かばない際にお話ししたときとかは
特に凄いですよ。あ、この話は本人にはご内密に…」
そう言って、藤川さんは仕事場へ向かって歩みを進めると
そうすると、いくら防音だったとしても音が微かに聞こえる様になる。
「い……っ!わ……に…………気……い!」
「あ………そ………と……ム………で……!!」
どうやら取っ組み合っていてかなり危うい状況であるようで
武器を構えて少し駆け足で部屋へ向かう。
「不破さん!大丈夫です、か…ッ!?」
力任せで扉を開き、その眼前に映っていたのは…
◆◆◆◆◆◆◆
「ひとまずこの状況から何もする気はないので縄は
解いてもらえないっすかね」
「いや無理ですが…不破さんの様子を見て頂ければ
分かると思うのですが、今解いたら多分不破さんが綺麗に
空中で回転しながら窓をたたき割って外に逃げますよ」
間違いない、というか不破さんも藤川さんもどちらも
異様に身体能力が高いので実際出来るし逃げたら追うのは
至難の業なのでここから拘束を解く状況があるとすれば
それは警察に引き渡す時である。
「ええ…?いや、確かにさっきの動きはパルクールじみてましたけど」
「ギリギリだった…私の尊厳というものを何だと思って…」
背後で隠れている不破さんの声からは深い恐怖が感じられ、
握られていた肩から伝わる震えはさらに強くなった。
「ですが今回はこう…こちらにも事情がある事をご理解いただきたい」
「何が事情だ、私の事をこ…こんな風にして…」
不破さんは手を肩から放し、遠里さんを指差して言った。
「た、確かに久しぶりに話さないかと誘ったのは私」
「そうっすね、私も嬉しかったっす」
「家に上げて、まあ仕事の話とかで盛り上がったのは事実」
「楽しかったですね…年甲斐もなくはしゃいでたと思うっす」
「でも…でも…」
「でも?」
「いきなり人を昏倒させてから服を剥ぎ取って
コスプレさせようとするのは違う!!」
「えー」
そこから堰を切ったように、不破さんの口は回りに回った。
「大体!どっから持ってきたのこんなの!こんな…」
…ここから先のお話は不破さんの名誉のためにも割愛させて頂く、
私からはまあかわいいそれだったとだけ、言い残してこのお話はおしまいだ。




