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黒竜の相棒 ―兄を救うため、僕は戦う!―  作者: 魔天使
【黒竜神話】

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1/12

竜葬の日―始まりの終焉―

はるか昔、世界は魔物に覆われ

力の弱い人間達は祈りと恐れの中で生きていた。


だがそのとき、ひとつの影が天より降り立つ。

それは黒き翼を持ち、闇と慈悲を併せ持つ竜

——黒竜王アザン。

アザンは荒ぶる魔を鎮め、地に秩序をもたらした。


人々は黒竜達を神として崇め

世界には平和が訪れた。


やがて月日が流れ、

黒竜の中に人をよく思わぬものが現れる、

ついにはその牙を人の国へと向けた。

人々は恐怖と怒りの末、竜を狩ることを決意した。


血と炎の戦いが大地を焦がし、数多の竜が倒れ、最後に残ったのは、王たるアザンただひとり。

アザンは怒りと悲哀により天を裂き、世界を滅ぼさんとした。だが、その前に立ちはだかったのが、

一人の英雄であった。

英雄の名は今や風に消え、誰も知らぬ。されど彼の刃は黒き竜を討ち、竜と英雄、共に光の彼方へと消え去った。人々はその日を忘れぬよう、こう名づけた

——「竜葬の日(りゅうそうのひ)」と


そして、再びその災いが世界に落ちるのは、三百年後の事である。

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