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竜葬の日―始まりの終焉―
はるか昔、世界は魔物に覆われ
力の弱い人間達は祈りと恐れの中で生きていた。
だがそのとき、ひとつの影が天より降り立つ。
それは黒き翼を持ち、闇と慈悲を併せ持つ竜
——黒竜王アザン。
アザンは荒ぶる魔を鎮め、地に秩序をもたらした。
人々は黒竜達を神として崇め
世界には平和が訪れた。
やがて月日が流れ、
黒竜の中に人をよく思わぬものが現れる、
ついにはその牙を人の国へと向けた。
人々は恐怖と怒りの末、竜を狩ることを決意した。
血と炎の戦いが大地を焦がし、数多の竜が倒れ、最後に残ったのは、王たるアザンただひとり。
アザンは怒りと悲哀により天を裂き、世界を滅ぼさんとした。だが、その前に立ちはだかったのが、
一人の英雄であった。
英雄の名は今や風に消え、誰も知らぬ。されど彼の刃は黒き竜を討ち、竜と英雄、共に光の彼方へと消え去った。人々はその日を忘れぬよう、こう名づけた
——「竜葬の日」と
そして、再びその災いが世界に落ちるのは、三百年後の事である。




