表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヘタレ戦記 ~お金を稼いで一人前になりたい!~  作者: 社容尊悟


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/188

上を目指そうとして何にもなれないのが凡夫

 小説家になる、か……。


 小説家を目指しているし、なりたいことの一つだけど。

 自分の夢は世界一の偉人だから。

 だけどその夢はきっと叶わないだろうなと思っている。

 だって、上がり症だから。


 上を目指そうとして何にもなれないのが凡夫なのだが、自分が凡夫になっても困るのは自分じゃない。

 というか、人から高評価を得られるようになったので、どう考えても凡夫ではない。

 今の暮らしでも十分生きていけるし、自分の小さな世界ぐらい救えるから。

 そう思っていた時期があった。

 だけど自分が賢いと思っていると不幸になるように、自分には才能があると思っていても不幸になるような気がする。

 だから自分は凡夫だ、人千倍くらい努力しなければ、高みには辿り着けないのだろう。


 努力しようとしても集中力が続かず本を読めなくなった。

 才能がなくなって、一番困っているのは、やはり自分なのだ。

 自殺未遂をやった。

 界面活性剤を飲むと死ねるという、ネットの情報を鵜呑みにした。

 飲んだのは食器用洗剤だ。めちゃくちゃ不味かった。嘔吐しまくった。


 自殺は推奨できない。

 どんなに辛くても、苦しくても、生きなければならない。

 自殺未遂をした経験というのは、人の役に立つだろうか。

 成功すれば苦しみから一時逃れられるが、失敗すればそれ以上の苦しみに苛まれる。

 自分はやらなきゃ良かったと後悔している。

 世話をしてくれる親を悲しませたし、良いことなんて何一つない。


 だから自殺はダメなんだと自分は悟った。


 自分は救われたいと思っていない人を助けようとは思わない。

 独り善がりな思いは不要。


 自由に選んでくれて構わない。

 思いを託すか、託さないかを。


 自分は自分のためじゃなくて、誰かのために生きたい。

 自分のためを思うのなら、きっと死を選んだ方が楽だと思うから。

 できないことが多くなりすぎて、この先、もっと不幸になるかもしれないと思うから。


 楽して、肩の力を抜いて生きたい。

 だけど、もっと強くなりたい。

 矛盾した考え方が、自分を(むしば)む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ