上を目指そうとして何にもなれないのが凡夫
小説家になる、か……。
小説家を目指しているし、なりたいことの一つだけど。
自分の夢は世界一の偉人だから。
だけどその夢はきっと叶わないだろうなと思っている。
だって、上がり症だから。
上を目指そうとして何にもなれないのが凡夫なのだが、自分が凡夫になっても困るのは自分じゃない。
というか、人から高評価を得られるようになったので、どう考えても凡夫ではない。
今の暮らしでも十分生きていけるし、自分の小さな世界ぐらい救えるから。
そう思っていた時期があった。
だけど自分が賢いと思っていると不幸になるように、自分には才能があると思っていても不幸になるような気がする。
だから自分は凡夫だ、人千倍くらい努力しなければ、高みには辿り着けないのだろう。
努力しようとしても集中力が続かず本を読めなくなった。
才能がなくなって、一番困っているのは、やはり自分なのだ。
自殺未遂をやった。
界面活性剤を飲むと死ねるという、ネットの情報を鵜呑みにした。
飲んだのは食器用洗剤だ。めちゃくちゃ不味かった。嘔吐しまくった。
自殺は推奨できない。
どんなに辛くても、苦しくても、生きなければならない。
自殺未遂をした経験というのは、人の役に立つだろうか。
成功すれば苦しみから一時逃れられるが、失敗すればそれ以上の苦しみに苛まれる。
自分はやらなきゃ良かったと後悔している。
世話をしてくれる親を悲しませたし、良いことなんて何一つない。
だから自殺はダメなんだと自分は悟った。
自分は救われたいと思っていない人を助けようとは思わない。
独り善がりな思いは不要。
自由に選んでくれて構わない。
思いを託すか、託さないかを。
自分は自分のためじゃなくて、誰かのために生きたい。
自分のためを思うのなら、きっと死を選んだ方が楽だと思うから。
できないことが多くなりすぎて、この先、もっと不幸になるかもしれないと思うから。
楽して、肩の力を抜いて生きたい。
だけど、もっと強くなりたい。
矛盾した考え方が、自分を蝕む。




