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僕と彼女の恋愛方程式  作者: 篠宮杏丞
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1-2

 入学してから数週間が経った。高校生活も慣れ始め、平凡な日常を送るようになっていた。もう少し頑張ればゴールデンウィークに突入する。何して過ごそうかと考えながら登校していたが、その思考回路が一瞬にして停止した。

 「これは手紙・・・?」

 下駄箱の中を開けると、その中には1枚の手紙が入っていた。最初はいたずらか誰かと間違えて入れたのだろうと思ったが、しっかりと僕の名前が表に書いてあった。最近ようやく大河以外のクラスメイトと喋るようになったというのに、わざわざ手紙を書いてくるなんて一体誰なんだろう。恐る恐る裏面を見てみると、《青葉高校 2年 白瀬舞依》と書いてあった。2年生になんて知り合いがいるわけなんかない。でもこの手紙は僕宛であることには間違いがない。急いで教室へ行き、手紙の内容を読むことにした。1枚の小さな便箋には、こう書いてあった。


 《今日の放課後、南校舎の空き教室へ来るように 白瀬》


 僕はこの手紙を読んだ途端、反射的にこの空き教室がどこであるかピンときた。だが一つ引っかかる点として、この手紙の差出人には全く思い当たる節はなく、逆になぜ相手が僕のことを知っているのか全く分からなかった。大河に相談してみようか悩んだが、一旦行ってから考えることにした。

 

 あっという間に放課後となり、僕は例の教室へ向かうことにした。僕の中でのシナリオとしては、いざ行ってみたら誰もいなくて、愉快犯のいたずらでした。というオチだと考えていた。しかし、空き教室の近くへ来たらそのシナリオは完全に訪れないと悟った。教室に電気がついていた。一度深呼吸をしてノックをする。

 「すいません、1年の柴田といいますが入っていいですか?」

 僕は若干震えた声で尋ねてみた。

 「どうぞ、入って」

 そう返事があったのでゆっくりとドアを開けた。そこには、ひとりの女子生徒が椅子へ座っていた。

 「本当に人がいた・・・」

 つい、心の声が言葉として漏れてしまった。念のために僕は彼女へ確認をした。

 「僕のことをここへ呼んだのはあなたですか?」

 「えぇ、そうよ。私は2年の白瀬舞依」

 どうやらビンゴのようだ。もうひとつ僕は彼女へ質問を投げかけた。

 「どうして僕をここへ?それとどうして名前とクラスを知っているんですか?」

 「キミ、入学式の日とその次の日ここの教室の前に来てたわよね。それに赤色のネクタイをしていたから新入生ってわかったわ。そこからは簡単。今年の新入生の名簿を見てキミに辿り着いたのよ」

 まさかあの時に人がいたとは全く気づきもしなかった。とは言えども僕は別に何かしたわけでもないのになぜ白瀬先輩に呼び出されたのだろうか。

 「あの、白瀬先輩は僕に何か用事があってここへ?」

 「あら、話が早いのねキミは。単刀直入にお願いするわ。私に協力してくれないかしら?」

 「協力ですか・・・?」

 「そうよ。どうかしら」

 「白瀬先輩が協力してほしい具体的な内容を教えてもらうことってできますか?」

 「簡単に説明するなら生徒会への反乱と言うべきかしらね」

 どうやらとんでもないことに巻き込まれてしまいそうだ・・・。

 

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