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増鏡

「襖は開けっ放しにしといてください」

広瀬は襖を閉めようとしたアカコに言った。

「あなたは女性ですからね」

すぐには意味がわからなかったが、なるほど、と納得した。一応男と女なのだから、誤解を招きたくないということか。

昨日、恒子に詰められた広瀬は二度と誤解されないよう注意しているのだ。

わかっていても、アカコは少し嬉しい気持ちになった。一人の大人の女性として尊重してくれた気がしたのだ。


アカコを座布団に座らせると


「では、始めましょう」


と広瀬は言い、本棚から一冊の本を取り出した。


「後深草院のことを知りたいのですよね?

この本は後深草院のことも南北朝のこともわかると思いますよ」


広瀬は本をアカコに手渡す。


『増鏡詳解』


と表紙にあった。


「ますかがみ……?」

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